余った野菜で「カンタンうま味干し野菜」!使える時短レシピ付
野菜をたくさん食べたい!でも、買った野菜を使い切れずに捨てるのはもったいない。そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。
そんなときにおススメなのが「干し野菜」です。干し野菜は生野菜より長く保存でき、それ以外のメリットもたくさんあります。
今回は、手軽に作れて、フードロスや節約にもつながる干し野菜について、メリットや作り方をご紹介します!
干し野菜、5つのメリット
干し野菜は、日本で昔から活用されてきた野菜の保存方法の1つです。切り干し大根や干ししいたけなどは使ったことがある人も多いのではないでしょうか。最近では、トマトを乾燥させたドライトマトも身近になってきました。
干し野菜にはどんなメリットがあるのでしょうか。
栄養価が高まる
野菜を天日干しすることで、ビタミンD、ビタミンB群、カルシウム、鉄分、ナイアシンなどの栄養素が増えることが分かっています。
長期保存が可能になる
じっくり天日に干して水分を抜いた干し野菜は、生野菜より長く保存できます。密閉容器に入れておけば常温で半年ほど保存可能です。
旨みや甘みが増す
水分が抜けた野菜は甘みや旨みが凝縮します。食感が変わるので、いつもの野菜とは違う印象の料理としても楽しめます。
たくさん食べられる
干した野菜はかさが減ります。そのため、生野菜よりたくさんの量を食べられます。
切ってあるので時短料理ができる
水で戻す時間は必要ですが、切った状態で保存されているため、調理方法を工夫すれば短時間で調理できます。
切って干すだけ!干し野菜の作り方
干し野菜の作り方はとても簡単です。以下の工程で作ることができます。
- しっかり洗う
- 食べるときのことを考えて切る
- 天日で1~2日干す
傷みやすいレタスやもやしなどを避ければ、基本的にどの野菜も干し野菜にできます。大根やニンジン、レンコン、ジャガイモなどの根菜やきのこ類は比較的作りやすいので初心者向きです。
おいしい干し野菜を作るためのポイント
干し野菜を成功させるポイントは以下のような点です。
しっかりと水気を切ってから干す
早く乾燥させるため、また、カビが生えないように、干す前にしっかりと表面の水気を取っておきます。
表面積が大きくなるように切る
乾燥しやすいように、空気に触れる面が大きくなるように切りましょう。迷ったら千切りや輪切りにしておくと、使うときも便利です。
通気性の良いざるやかごで干す
干し野菜をベランダなどで作る際は、日の当たらない、風通しがよい場所を選んで干しましょう。また、全体にまんべんなく風があたるよう、ざるやかごに重ならないように並べるのもポイントです。ぶら下げるタイプの干しかごは、虫や鳥の被害からも守ってくれるのでおすすめです。
乾燥した日を選ぶ
雨の日は乾燥しづらいだけでなく、湿気がカビの原因にもなります。晴れているだけでなく、空気が乾燥した日を選んで干しましょう。時間帯は10~15時が適しています。特に冬の晴れた日が最適。夕方になったら部屋に入れて翌日改めて外に出すようにします。
ときどきひっくり返す
早く乾燥させるためには、乾燥具合を見ながら時々ひっくり返すのもポイントです。水分が少ない野菜は3時間ほど、それ以外は6時間ほどで半干し状態になります。長期保存には1~2日を目安に干しましょう。
干し野菜を活用して時短料理を作ってみよう!
干し野菜ができたら、たっぷり使って料理を作ってみましょう。水戻しせずそのまま加えて料理できる時短レシピをご紹介します。
旨味アップ~干し野菜入りかき玉汁
【材料】
干し野菜(エノキ、シメジ、ニンジンなど) 約200g
だし醤油 大さじ1~2
ズッキーニや冬瓜 適宜
干し貝柱(あれば) 数個
つるむらさきorネギ 適宜
水 3カップ
溶き卵 1個分
【作り方】
1. 水を入れた鍋に、干し野菜、貝柱を入れて煮る。煮あがってから、2~3分煮込む。
2. だし醤油で、味を加減する。
3. 旬の野菜(つるむらさき、ズッキーニなど)を足し入れ、さっと火を通したら、溶き卵を流し入れて出来上がり。
かき玉汁で頂く他に、炒め物や炊き込みご飯にかき玉汁を加えるのもおすすめです。
エコなだけでなく、おいしい野菜を長く保存できるのが干し野菜の大きなメリット。わざわざ干し野菜を買わなくても、冷蔵庫の余り野菜を切って干せば、オリジナルの干し野菜ミックスも簡単にできますね。
野菜を無駄なく使える干し野菜。お手持ちの野菜でぜひ作ってみてください。