投資を学び、株は卒業!?安心の先にあるのは【初心者株投資57話】
監修・ライター
新刊テーマは「投資」!しかし株投資は相変わらず…?
拙著の話で恐縮ですが、新刊『老後、教育費…将来が心配!でも、面倒くさいことナシで、お金が貯まる方法、教えてください!』が2月に発売となりました。
今回の本はmymo読者の方にもお役立ていただける内容となっているかと思います。なんと言っても、テーマは「投資」。この連載でご覧の通り、ドタバタな株投資をして塩漬け株をどっしりと背負っているこの私が、「こんな私でもできる投資」について専門家から教わり、理解していく様を描いたコミックエッセイですから、かなり分かりやすく、ためになる内容となっております。
ただし、メインはつみたてNISAやiDeCoによる投資。やはり、時間にもお金にも余裕のない初心者が、将来の不安を解消するべく、しっかりとお金を増やしていこう!となると、株投資では難しいんですよね。今回の執筆を通して、改めてそう実感しました。
じゃあ、今後、株投資はやめるのか?というと、まあ今までも何度もやめようとしては思いとどまり、昨年末にはあまりの暴落に今回こそは本気でやめよう、と思ったわけですが、そのタイミングで新NISA(金融庁「新しいNISA」)のニュースが飛び込んできたわけです。
この新NISA、非課税期間が無制限になったり、年間非課税枠もグンと広がったりで、いいことずくめなんだそうで。しかも現在のNISA制度では、一般NISA(株式など)とつみたてNISA(一定の投資信託)のどちらかしかできなかったのが、新制度では併用できるのです。
じゃあ、つみたてNISAをやりつつ、株投資をやってもいいんじゃない?なんて気持ちにもなったのでした。
株投資は向かない!しかし、だからこそ見えてきた真理
それに、今回の本を作る中でつみたてNISAやiDeCoについて教わり、子供の教育費や老後の不安が解消されるような投資のやり方を身につけたわけですが、そうなってくると不思議なもので、「余剰資金で株投資するの、いいんじゃない?」としみじみ思えてきたのです。
もちろんこれまでも「余剰資金で株投資」というのは絶対のルールとして頭では分かっていましたし、上限金額も10万円と決めてやってきましたが、それでもどこかで、「大切なお金、上手くいけば儲かる、教育費の、老後資金の足しになる!だから、絶対に負けられない、負けを認めたらそこで負けだ!」という気持ちが強くあったように思います。
だから、こんなにも損切りができずに、塩漬け株を背負っているのではないかと。負けに怯えて買うこともできずNISA枠を使い切ることもできないのではないかと、気づいたのです。
それが今、教わったばかりでまだまだ足りないとはいえ、将来のお金の不安が解消された状態なら、「負け」に怯えることなく、チャレンジを続けていけるのではないかと、今の私にならできるのではないかと、思ったのです。
私でも株投資、できる!?2024年からの新NISAに賭けてみた
その自信は、新NISAの改正によって支えられている部分もあります。
というのも、現NISA制度の年間非課税枠の上限は、一般NISAが120万円、つみたてNISAが40万円。どちらかしか選べませんので、私は一般NISAを選んで、その中で投資信託を積立で購入し、株投資もしております。しかし非課税運用・保有期間は、一般NISAが5年、つみたてNISAは20年ですから、一般NISAで「将来のためのお金」を用意するというのは、かなりしっかりと投資と向き合い、自らの手で売買し利益を出していかないといけないわけで。それができない「妖怪・塩漬け背負い」としては、そりゃ負けに怯えるってなもんです。
それが、新NISAではどちらも併用できて期間は無期限。成長投資枠(現在の一般NISA)は240万円、つみたて投資枠(現在のつみたてNISA)は120万円に拡大。となれば将来の不安は積立投資でしっかり解消し、株投資を余剰資金でたしなむこともイメージしやすくなります。
しかも、つみたて投資枠は年間120万円の上限いっぱいを買うとすると毎月10万円の投資となるので、今の私の資金力ではそこまでは結構です、となるのですが、成長投資枠の240万円は、買って売って買って売ってをして、の「年間購入額」ですから、例えば資金が10万円なら、年間24回「買って売って」ができることになります。
それなら、ちょっと下がったらすぐに損切りして次の銘柄を購入、上がったらすぐに売る、というのが、気持ち的にやりやすいような気がしてきます。
よし、そうと決まったら、新制度が始まるまでに資金を用意だ!この背負った塩漬け株を売却だ!と株価チェックして、あまりの下がり具合に、もうちょっと様子を見ようかなとモニターから目を逸らしました。だって、少しでも資金、欲しいから…。
このような感じで、こちらの連載では、引き続き永遠のビギナーとしてドタバタと株投資に挑んでいきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。