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今どきのラン活事情!子供も親も納得の選び方は

経済とお金のはなし 織瀬 ゆり

今どきのラン活事情!子供も親も納得の選び方は

【画像出典元】「many wisteria/Shutterstock.com」

新年度が始まりました。現在年中さん(春から年長さん)のお子さんがいる方の中にはランドセルのカタログの取り寄せを検討したり、実際に店舗に行く「ラン活」を始めている方も多いのではないでしょうか。

実際、私の長女も来年の春から小学生になるため、まさにラン活の真っ只中です。そこで、今回の記事では昨今のラン活事情や新たなサービスをご紹介します。また去年ラン活を終えた先輩ママにランドセル選びのコツについて聞いてみました。

近年のランドセル事情とは

近年、ランドセルの色やデザインが多様化していることはもちろん、その価格やランドセルそのものの在り方を問う声も増えつつあります。そこでまずは、近年のランドセル事情から見ていきましょう。

デザインの多様化と価格の高騰

以前と比べて質やデザイン性にこだわる傾向が高くなり、価格の高騰化が進んでいます。「一般社団法人 日本カバン協会」が運営するランドセル工業会によると、過去5年間のランドセルの価格推移は以下のとおりです。

出典:ランドセルくらぶ「ランドセル購入に関する調査2022年」

グラフから分かるように、ランドセルの価格は年々上がっており、大きな負担を強いられている人も多いのではないでしょうか。祖父母に入学祝いとして買ってもらうケースも多いとはいえ、学習机やその他入学用品の購入など、なにかと出費がかさむ時期であることは間違いありません。ラン活が始まる前にどの程度予算が必要か予測を立てておくほか、購入してもらう場合には早めに話を済ませておくようにしましょう。

ランドセルを廃止した学校も

最近ではランドセルの廃止を決めた自治体や学校も増えつつあります。小学校で取り扱う教科書のページ数が増加傾向にあるほか、タブレットの使用等で重量が増えているのが最大の要因でしょう。身体に合わない大きさ・重さのランドセルを長時間背負い続けることで生じる心や身体の不調を「ランドセル症候群」といい、そうした悩みを抱える小学生も少なくありません。

とはいえ、ランドセルの廃止そのものには賛否両論あり、一概に「身体に悪いから」といった理由だけでランドセルの有無を決めることは非常に難しい問題といえます。重さが気になる方は、後述する「ランドセル型リュック」を検討するのも一つの手かもしれません。

従来の形にとらわれない「ランドセル型リュック」が登場

従来のランドセルのイメージを払拭しようと、形にとらわれない「ランドセル型リュック」も数多く販売されています。革製ではなくナイロンやポリエステルを使用していることから、軽くて扱いやすい点が大きな魅力です。価格も1万円前後と低く設定されているため、ランドセルと比べてコストを抑えることができます。

また、ランドセルのサブスクサービス「RandS」も注目されています。月々990円で利用できるほか、約250種類の中から好きなランドセルを選べます。月ごとにデザインを変更できるほか、3年間同じプランを継続することで使用中のランドセルが無料でもらえるなど、利用者に優しいサービス内容となっています。

ランドセル選びのコツ

ランドセル
【画像出典元】「stock.adobe.com/mt7」

ここまで昨今のランドセル事情についてお伝えしましたが、「ランドセルを選ぶとき、どんな点に気をつけたらよいのかわからない」と悩む人も多いですよね。

実際に私も同じような疑問を抱えていたことから、去年ラン活を終えた先輩ママさんにランドセル選びのコツを聞いてみました。先輩ママから聞いた主なコツは以下の3つです。

ひとつずつ、詳しく紹介します。

スタート時期を確認しておく

先輩ママはまず、スタート時期が早いことに驚いたと話していました。というのも、昔は入学前までにランドセルを用意すればよかったものの、昨今のラン活ブームによって春先から夏休みまでに購入することが主流になっています。たしかに、周りのママ友からも、「ランドセル見に行ったよー!」と報告を受けることが増えてきたように感じています。

特に人気があるメーカーやモデルは発売と同時に売り切れる可能性もあるため、発売時期について早めに把握しておくほか、カタログも早い時点で取り寄せておくとよいでしょう。

幼い子どもは機能性よりもデザインに目がいきがちです。だからこそ、親である私たちがある程度ランドセル選びについて事前に知識を得ておくことが大切だと感じました。

実際に背負ってフィット感を確認する

実際にランドセルを背負い、フィット感を比べることも大切だと言っていました。というのも、先輩ママの子どもは身長が高く細身であり、背中とのフィット感を重要視したようです。

なお、店舗が近くにないなどの理由で販売店に行くのが難しい場合、メーカーによってはレンタルで取り寄せることも可能です。カタログだけではわかりにくい色味や質感も併せて確認できるため、気になるメーカーがあれば利用するとよいでしょう。

ランドセル選びと聞くと、ついつい「軽さ」ばかりに注目してしまいがちです。しかし、実際の色味とカタログの色味が違うパターンが多かったと聞き、あらためて実物を確認することの大切さに気づけたように思います。

「今」の好みに寄り添いながらデザインを選ぶ

ランドセル選びの際に、「(できるだけ)子どもの意見を尊重してあげたい、でもこの色は途中で飽きてしまいそう・・・」と悩んだ話を一度は見聞きしたことがある方も多いかもしれません。先輩ママも同じような悩みを抱いたようで、幼稚園の年中~年長時点の好みに合わせずに、途中で飽きがこないような色・デザインとすることを意識したそうです。

例えば、「アナと雪の女王」がヒットした際は水色が多く選ばれていたものの、昨今ではくすみカラーの人気が高まりつつあります。このように、流行りのカラーは年々変化することから、そのときの流行りだけで色を決めることは避けた方がよいかもしれません。

そこで、ランドセルの色を決める際は、ある程度親が選んでほしいと思う色を絞り、その中から好きな色を子どもに選ばせるようにするとよいかもしれません。昨今ではランドセルにカバーを付けることが主流になりつつあるため、ランドセルを落ち着いた色にしてカバーを今好みのデザインにするのもひとつの手でしょう。

【先輩ママの実話】子どもの選んだ色と親が選びたい色が合わないときの解決策

今回相談した先輩ママは、娘さんが年中の終わりにさしかかる頃にランドセル選びを開始したそうです。先輩ママは高学年まで長く使うものだからと落ち着いたカラーを選んで欲しかったものの、娘さんが選んだ色は「ビビッド系」。娘さんと何度か話をし、最終的に落ち着いた色味となったそうです。

話し合いの際はなるべく娘さんの意見を否定しないよう、以下の点に気をつけながら話を進めたとのことでした。

年中の娘さんとの間で話し合いは少し難航したものの、最終的には納得したそうです。また、ランドセルが先日(年長さんの2月)届いた頃には「大人っぽい」というワードに惹かれるようになっており、すでに色の好みがラン活時と変わっていたとのこと。最終的に落ち着いた色味を気に入ってくれたこともあり、あのとき時間をとって話し合いをしてよかったと話してくれました。

まとめ

草原に置いてあるランドセルと小学生
【画像出典元】「stock.adobe.com/ohayou!」

今回の記事では近年のラン活事情やランドセルの選び方のコツについてお伝えしました。

本来「ランドセルでなければならない」というルールはないため、教科書が入ってTPOに適しているものであれば本人の自由であってよいと考える人が多くなっているのかもしれません。

一方で、まだまだランドセルが主流であるため、個々が選択したものに対して尊重し合える環境が整っていない実情もあります。子どもの意見を尊重しながら、その時に見合ったベストな選択をすることが大切です。