投資初心者必見!株価予測や銘柄選びに役立つ7つの情報収集ツール
監修・ライター
投資するときの情報収集はとても大切です。日本や世界の経済がどうなっているのか、企業は何をしているのかを知らなければ、投資で失敗する可能性が高くなるからです。
株価が下落して損失を出した経験を持っている人も多いのではないでしょうか。投資では、読めない値動きの中で、情報を収集し、価格の変化を予測することが重要です。投資情報を収集することで、安心して投資できます。
今回は、実際に個人投資家も使っている、投資の情報収集に有効な7つのツールを紹介します。自分に合った情報収集の方法を選び、実践するようにしてください。
投資対象はどうしたらいい?
投資には、株式、債券、不動産、商品(コモディティ)、仮想通貨など、さまざまな対象があります。そして対象ごとに特徴やリスクがあります。
例えば、株式投資は高いリターンが期待できる反面、企業の業績や市場の変動によって損失を被る可能性があります。債券投資は株式と比べると比較的安定したリターンが期待できますが、デフォルト(債務不履行)が発生した場合に損失が出る可能性があり、商品(コモディティ)投資は、インフレリスクから資産を守ることができますが、市場の変動によって損失を被る可能性があります。
また近年注目されている仮想通貨は、高いリターンが期待できる反面、規制の不透明さやハッキングなどのリスクもあります。
このように、投資対象によって変動要因や期待できるリターンは様々です。したがって、自分の資産状況やリスク許容度に応じた投資手段を選択することが重要です。
投資情報サイト・メディアの活用
どのような投資対象にせよ、情報収集は大切です。投資情報に使える7つの方法やツールを紹介します。
証券会社のレポート
証券会社は、市場動向や銘柄分析に役立つさまざまなレポートを発行しています。証券会社のWebサイトやアプリを利用すれば、無料で閲覧できます。特に楽天証券の「マーケットスピード」や、マネックス証券の「マネックストレーダー」は情報が豊富です。
証券会社のレポートを利用するのは、投資に関心を持ち、投資の知識を深めたい人や、投資判断を行う上で情報を収集したい投資家に適しています。ただし、レポートの情報に完全に依存することなく、自己判断力を持って投資判断を行うことが重要です。
株式ニュースサイト
最新の時事問題や企業ニュースを提供するサイト、株価の影響や関連銘柄情報を提供するサイトがあります。投資に役立つ情報が多数掲載されている「株探(かぶたん)」や「ヤフーファイナンス」などが便利です。また、株式投資においては、「会社四季報オンライン」を使えば個別株の情報を手軽に入手することができます。
株式ニュースサイトは、株式投資に興味があり、最新のニュースや企業情報を知りたい投資家に適しています。また、株式投資の初心者から上級者まで、幅広い層が利用できます。
SNS
TwitterやFacebookで気になるキーワードやハッシュタグを検索すると、個人投資家や専門家など、さまざまな人の意見や投資戦略を知ることができます。また、YouTubeでは、投資の基礎知識やテクニカル分析などを分かりやすく動画で学べます。
SNSを利用した投資情報は、主に若年層の投資家に適しています。SNS上では簡単に情報を共有することができ、個人投資家がアクセスしやすい情報も多く存在します。また、株式投資においては、企業や業界の最新情報を得ることが重要ですが、SNS上にはそのような情報が早く流れる傾向があります。
ただし、SNSの情報には信ぴょう性の低いものもあるため、注意が必要です。その情報が信頼できるかどうかを判断するためには、その情報を発信している人が信頼できるかどうかを確認する必要があります。たとえば、金融機関に勤めているか、書籍を出版したりセミナーを開いたりしているかなどが判断材料のひとつとなります。
ブログ
ブログは、個人投資家や専門家が自分の経験や考えを共有する場であり、参考にしたいトピックを見つけて読んでみることで、多くの知識や情報を得ることができます。投資情報にブログを利用するのは、自分で情報を収集し、分析することができる一定以上の投資知識を持つ人に適しています。また、ブログは個人の主観的な見解や経験談が含まれている場合が多く、自分と考え方が近いブロガーを見つけることで、情報収集や投資判断の参考になることがあります。ただしこちらもSNS同様に情報の信ぴょう性には注意してください。
ポッドキャスト
通勤時間や空き時間に、投資に関するトピックやインタビューのポッドキャスト配信を聴くことで、時間を有効活用しながら情報収集できます。ポッドキャストは、情報収集を効率化したい投資家に適しています。音声で配信されるため、移動中や作業しながらでも聴くことができ、自分の好きなタイミングで情報を得られるからです。ラジオNIKKEIの「この企業に注目!相場の福の神」やストックボイスの「今日の株式明日の株式」などがおすすめです。
本
基本的なものから高度なものまで、幅広い投資トピックについて学ぶには、書籍が最適です。初心者向けから上級者向けまで、さまざまなジャンルの本があります。株式投資では、「めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った『株』入門(ダイヤモンド・ザイ編集部)」や「マンガでわかる最強の株入門(新星出版社)」が読みやすいでしょう。
本は信頼性が高く、著者の専門性や経験から得られる投資情報は、SNSなどの情報源とは一線を画しているといえます。しかし、本は出版までに時間がかかるため、最新の情報については限界があります。
セミナー
セミナーは、実際に講師から直接学ぶことができます。オンラインとオフラインの両方があります。例えば、「日本取引所グループJPXアカデミー」は、東京証券取引所を運営する日本取引所グループが提供する、投資や資産形成に関するオンライン講座です。資産形成について学び、将来を見通すきっかけとなるような内容で、「株式投資」をはじめとした資産形成の基本を学ぶことができます。
セミナーは直接講師から学ぶことができるため、投資の基礎知識や投資手法などを初めて学ぶ人にとっては、有用な情報を得ることができます。また、セミナーには他の投資家との交流の場もあり、投資に対するアイデアや視点を広げることができます。ただし、セミナーに参加する場合は、信頼できる講師や主催者を選ぶことが大切です。
情報収集の方法とコツ
このように、情報収集の選択肢は書籍、雑誌、新聞、インターネットなど、多岐にわたります。目的に応じて、適切な情報源を選びましょう。
ただ、情報の質には注意が必要です。ニュースメディアや金融機関など信頼できる情報源を選び、情報の正確性や適時性にも気を配りましょう。企業のIR情報にも注目すべきであり、投資家に有利な情報を提供している場合もあるため、確認することが大切です。
また、情報収集は継続的に行う必要があります。経済や企業の状況は刻々と変化するため、最新の情報を入手することが必要です。
以上が、投資における情報収集のコツです。自分の目的やスタイルに合わせた情報源を選び、適切な情報を効率的に収集することで、投資判断の精度を高めるようにしてください。
※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。