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「趣味に全力を注げるようになった話」パラレルインカム・ストーリー#3

私達の新しい「お金と生き方」の選択肢「パラレルインカム」のはじめ方 泉 正人

「趣味に全力を注げるようになった話」パラレルインカム・ストーリー#3

一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

不動産投資で、お金と時間の自由を手にしたS・Iさんの話

今回は、「パラレルインカム・ストーリー」第3弾。僕が運営するファイナンシャルアカデミーの受講生の中で、実際にパラレルインカムを実現した人の話を紹介する回だよ。

毎回、楽しみにしています。

紹介するのは、釣りが大の趣味だというIさんの話。遠征先の奄美大島で出会った釣り仲間からの助言をきっかけに、不動産投資に興味を持ったんだ。お金と時間の両方を手に入れた今は、開業医兼フリーランスの医師として働きながら、趣味の時間に全力を注いでいる、という人だよ。

医師ですか!僕の参考になるのかなぁ…。

大丈夫。きっと学びがあるはずだよ。

収入を使い切っていた20代

私は大学卒業後、研修医として2年間、平均すると朝8時~23時半まで忙しく働く日々を送っていました。当時は上司に「終電なのでそろそろいいですか」と言うと、やっと帰らせてもらえるような状況だったんです。

3年目に沖縄で救急医療に携わるようになると、交代制の勤務に変わり、時間的には少し余裕が生まれました。そして4年目以降は大学院で学び、その後再び勤務医として忙しく働くようになります。

お金に関しては、研修医1年目の手取りが約15万円。2年目は約30万円、3年目は約60万円……という具合に収入は増えましたが、月末になるといつもお金は残らない状況でした。特に沖縄では、毎週末に釣りとダイビングを楽しんでいたので、お金はあるだけつぎ込んでいたのです。

そして大学院に進学すると、趣味の釣りに本格的に没頭するようになりました。何しろ時間の余裕がありましたし、アルバイトをすれば生活に困らない程度の収入が入ってきます。時間とお金のほとんどを趣味につぎ込んでいて、当時は恵まれた状況をただただ満喫していたと思います。

勤務医に復帰してからも収入は増えましたが、やはりすべて使い切っていました。クルマも4台くらい所有していましたし、あればあるだけ使ってしまうタイプなんです。

当時は釣りで全国各地に遠征するため、長期休暇を取って出かけることもあったのですが、長期の休みを取るためには、自分が不在の間も仕事が問題なく回るように、同僚に引き継ぎをしたり業務を調整したりする必要があります。また、上司の顔色をうかがいながら休暇の申請を行うのにも、ちょっとした苦労がありました。

その頃の勤務体制では、1週間程度の長期休みは年に2回が限界。勤務時間は9~18時くらいで、研修医時代より楽でしたが、自由に休みを取れないのが大きなストレスになっていたと思います。

自由な仲間たちからのアドバイスとは?

ある年、3泊4日の釣りツアーに参加したときのことです。

ツアー参加メンバーとは期間中、ずっと寝食を共にしているので、彼らと話しているうちに「毎月、ここに来て釣りを楽しんでいる」という人たちの存在を知りました。

彼らは、無理に休みを取ったという様子もなく、「先月はもっと釣れたね」「今月はどうだろう」といった会話を交わしています。いったいどんな仕事をしているのだろうと思い聞いてみると、ほとんどが経営者で自由に時間を使える人ばかり。最初は、「自分とは別世界に住む人たちなんだ」と思い、うらやましく感じるだけでした。

ただそんな経営者の中に、40歳で不動産投資をしている方がいて、その人に「私ももっと釣りに行きたいです」などと話していたら、「不動産投資ならできるんじゃない? きみもやったらいいよ」と言うのです。

それまで不動産投資には、どちらかと言うと「胡散臭いもの」という偏見を持っていましたが、奄美大島での体験をきっかけに不動産投資に興味を持ち、飲み会に参加するのも我慢しながらファイナンシャルアカデミーの不動産投資スクールで勉強に取り組むようになりました。

勉強を始めて3か月後にはマンション1室を購入し、リフォームや管理については実践しながら知識を深めていきました。その後、年収の10倍くらいまで銀行から借り入れを行って、さらに不動産収入を次の不動産購入にあてる、という具合に物件を増やしていき、今に至っています。

35歳ごろに不動産投資を始めたのですが、3~4年で勤務医を退職。フリーランスの医師として働きながら不動産収入を得るというパラレルインカムが実現しました。

お金を使っても毎月、一定した額の家賃収入が得られることで、「働いた所得からあえて貯金をしなくてもいい」「仕事で得た分のお金を使って楽しく自由に生きていける」と思えるようにもなりました。

正直に言うと、勤務医のときよりも今のほうが遊んでいるので、収入から貯金することはできていないのですが(笑)、家賃収入には手をつけていないので、それが貯金代わりになっています。なので、万が一仕事がなくなっても、つましく生きていけばなんとかなるという感触があるのです。

週3ペースで働くスタイルを確立

今は、平均すると週に3回ほどのペースで働いています。週3日ほど仕事をして、金土日で旅行をするケースが一番多いかもしれません。基本的にはフリーターなので、自由に日程を組むことができます。時には週5くらいで働き、10日間くらいの旅行に行くこともありますし、コロナ禍前は海外に長期で旅行をする機会も多かったですね。

もちろん、旅行先では釣りをしています。真っ先に釣りの予定を入れて、間に仕事を挟むという趣味最優先の生活を送っています。

とにかく釣りの予定を立てるのは早いので、1年先にはもう予定が入っていて、あとは空白を仕事で埋めていくという具合です。

そんなふうに、仕事の収入で趣味を楽しんでいる間にも、不動産からは順調に収入が入ってきます。あと15~20年もすれば借り入れの返済も終わる予定なので、そうなれば、もう何歳まで生きてもどうにでもなる、と思っています。

将来的に仕事は早くリタイアしたいという気持ちもありますが、まったく仕事をしないと暇で退屈してしまうかもしれません。仕事を完全に辞めるとかえって楽しめないという話もよく聞くので、このまま週3くらいで、趣味を楽しみながら働き続けるのがちょうどいいかもしれないと考えています。

~「趣味に全力を注げるようになった話」パラレルインカム・ストーリー#3終~

次回は、「銀行融資を受けることで、効率よく所得を増やせる理由とは?」について学んでいきます。お楽しみに!

※今回のパラレルインカムストーリーは、書籍【「パラレルインカム」の始め方】よりご紹介しています。