あなたは大丈夫?住宅ローン審査に落ちる理由10選
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住宅購入の際、住宅ローン審査に落ちたという話を聞くことがあります。どんなときに落ちるのか、理由を知りたいですよね。この記事では、よくある住宅ローン審査に通らない理由と、審査に通るためにどんなことに気を付ければよいのかをご紹介します。これから住宅購入を考えている人は、ぜひ参考にしてください!
理由その1:団体信用生命保険上の問題
契約の際に、団体信用生命保険(団信)への加入が必須となる場合があります。団信とは、契約者が死亡などの理由で返済不能になってしまった場合に住宅ローンの残高の肩代わりをしてもらえる保険です。そのため、持病などによって団信に加入できず、審査に通らないことがあります。
理由その2:就職または転職したばかり
審査の段階で多くの金融機関に、勤続年数2~3年以上などの条件があります。そのため、就職・転職したばかりの人は審査が厳しくなります。特に独立したばかりの人、個人事業主の人などは要注意。
理由その3:若すぎる
金融機関では、申込時の段階で年齢の下限条件を設定しています。金融機関によって異なりますが、多くは20歳以上。各社規定の年齢未満の方は審査を受けることができません。また20歳以上であっても、学生の場合は審査に通らない可能性が高いでしょう。
理由その4:高齢である
多くの金融機関では、審査の段階で申込時・完済時に年齢の上限条件も設定しています。こちらも金融機関によって異なりますが、目安としては申込時60歳以下、完済時80歳以下。この条件よりも上の年齢だと、審査が厳しくなります。
理由その5:個人信用情報に問題がある
個人信用情報とは、クレジットカードやローンの契約、申し込み、支払い状況などに関する情報のことです。支払いの延滞が多いなど、信用情報に問題があると、返済能力に疑問を持たれ、審査に通りにくくなってしまいます。
理由その6:借入希望額が大きい(返済負担比率が大きい)
年収に対し希望する借入額が大きすぎる場合、審査に通りにくくなります。その目安となるのは返済比率。多くの金融機関では比率30~35%が上限です。求め方は「年間返済額÷年収×100」。例えば年収300万円で月々8万円、ボーナス月でプラス15万円の支払いでは、年間返済額126万円÷300万円×100=42%となるため、審査に通らない可能性が高くなります。
理由その7:収入が不安定
自営業や個人事業主、給与が歩合制など、収入が不安定だと審査が厳しくなる傾向にあります。審査に必要な書類が増えたり、ローン契約に条件が付いたりすることもあります。
理由その8:購入物件の資産価値が低い
物件の資産価値が低い場合、審査に落ちることがあります。金融機関は、返済が滞ったとき物件を売却することで残債を回収します。そのため、購入物件の建物や土地の資産価値が非常に低く、返済不能になったときの売却が難しい場合は、審査評価が下がってしまいます。
理由その9:事前審査と本審査の内容が異なる
住宅ローンの審査は、事前審査と本審査の2回。もし事前審査と本審査の内容が異なれば、事前審査からのやり直しや、虚偽申告となり審査に通らないことも。事前審査と本審査の内容が異なる原因としては、転職や年収が下がった事例などが挙げられます。
理由その10:連帯保証がつけられない
通常、住宅ローンは保証会社と契約することにより連帯保証人は不要。しかし、ペアローンを組む場合で、お互いが親の土地に家を建てる時(収入合算)は、親が連帯保証人になることがあります。もし、それぞれが連帯保証を断った場合、審査が厳しくなります。
住宅ローンの事前審査に落ちないための対策は?
事前審査をパスするには、落ちる理由をクリアしていればほぼ大丈夫。しかし、持病や年齢、自営業・個人事業主などは、条件をすべてクリアするのは難しいでしょう。その場合、以下の方法で住宅ローンの審査を通過できる可能性を上げることができます。
・団信契約必須でない金融機関を選ぶ
・他の借入は極力減らす
・返済額、返済期間を見直す
・頭金を多めに用意する
・ペアローン、親子ローンなども考慮に入れる
・複数の金融機関に申し込む
住宅ローンの審査に落ちた理由は、金融機関からは教えてはもらえません。しかし、他に大きなローンを抱えていないか、借入希望額が大きくないか、また年齢や過去の滞納などは、ある程度自分でチェック可能です。住宅購入を考えている方は、自分の状況を把握し、審査に通るよう早めから対策を考えましょう。