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エアコン掃除は業者に頼まないとダメ?自分でやるのはどこまでOK?

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エアコン掃除は業者に頼まないとダメ?自分でやるのはどこまでOK?

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夏が来る前にやっておきたいのがエアコンの掃除です。エアコンの掃除は自分でやるよりも、プロの業者に依頼したほうがよいと言われることが多いですが、素人とプロでは何が違うのでしょうか。

今回は、エアコンクリーニングを業者に頼むメリットや費用、注意点も併せて解説します。

エアコンを自分で掃除できる範囲は?

エアコンのフィルターを掃除する
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エアコンの掃除は、ある程度の範囲であれば自分で行うことも不可能ではありません。ここでは自分でできる範囲やメリットなどについて解説します。

自分で掃除できる範囲

エアコンクリーニングに関して特に経験や知識がない方でも、エアコン掃除ができる範囲は主に以下の箇所です。

・カバー
・ルーバー(吹き出し口に付いている羽)
・エアコン内部表面
・フィルター

カバーやルーバー、エアコン内部表面までであれば、素人でも掃除機やブラシを使って掃除をすることが可能です。フィルターも簡単に取り外すことができ、水洗いをすれば汚れを落とせます(ただし水洗いが可能かは製品マニュアルを確認)。

自分で掃除するメリット

自分でエアコンを掃除するメリットは、費用が安いということです。ブラシや洗剤などの掃除道具は100円ショップでも購入できます。また、業者と手続きをする手間も省け、業者を自宅に招き入れる必要もないため、気苦労もありません。

自分でやる人は多い

株式会社PLAN-Bが行った主婦893人を対象にしたアンケート調査によれば、「エアコンクリーニングどうしてる?」という質問に対して、エアコンクリーニングを自分でやっている人の割合は約76%という結果となっています。一方、業者に頼むと回答したのは全体の13%にとどまりました。

業者に頼むメリットは?

エアコンをドライバーで分解
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エアコンの掃除は、エアコンクリーニング専門の業者に依頼することもできます。ここでは業者に頼んだ場合の3つのメリットについて解説します。

1.徹底的に掃除をしてくれる

素人の掃除では表面的な部分しか汚れを落とせませんが、プロの業者に依頼すると、エアコンの内部パーツを分解し、高圧洗浄機を使い、内部の隅々まで掃除をしてくれます。ホコリやカビなどの汚れは、素人では手の届かないエアコンの奥の方に溜まっていることが多いため、徹底的に掃除するのであれば、やはりプロの業者に依頼した方が確実です。

2.壊すリスクを回避できる

エアコンの機械内部には電子基板やモーター、センサーなどさまざまなパーツがあり複雑な構造です。そのため、経験や知識の無い素人がパーツを分解し内部洗浄することは推奨されておらず、下手に分解すると元に戻せなくなったり、クリーニングの際に各部を壊してしまうこともあります。

業者であればそうした作業に慣れており、専門の道具も用意しているため、安心して任せることができます。

3.労力が省ける

エアコンの掃除には時間がかかり、体力も使います。慣れていない方や、夏の暑い時期などに行うと、掃除後にヘトヘトになってしまうことも少なくありません。業者に依頼すればそうした労力はかからず、掃除してもらっている間、他の事に時間を使うこともできます。

業者に頼んだ場合の料金相場

エアコンクリーニングを業者に依頼した場合、どの程度の費用がかかるのでしょう。ここでは料金相場や安くなる時期について解説します。

料金相場の目安

以下は、「くらしのマーケット」に掲載されているエアコンクリーニングの料金目安です。

 一般的な壁掛けエアコンであれば8000円~1万円であり、お掃除機能付きエアコンは構造が複雑になるため1万3000~1万9000円とやや高くなります。なおこちらは目安値のため、参考としてご覧ください。

安くなる時期は?

エアコンクリーニングの料金が安くなる時期は、春~初夏(4~6月)と秋(9~10月)頃といわれています。この時期は閑散期となり、クリーニング料金を下げる業者が増えます。

反対に、7~8月、11~12月は繁盛期となり、この時期にエアコンクリーニングを依頼すると、料金も割高になるようです。さらに、予約がとれないこともあります。

できるだけ夏や冬のピーク時期を迎える前に、クリーニングを依頼しておいたほうがよいでしょう。

業者に頼むときの注意点

チェックポイント
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「追加料金などが発生し予想以上にお金がかかった」「粗悪な業者にあたってしまい十分クリーニングがされていなかった」など、エアコンクリーニングにおけるトラブルは少なくありません。そこで業者に頼む時の注意点や業者の選び方などについて解説します。

料金をしっかりと確認する

後々のトラブルを防ぐためには、料金体制をしっかりと確認しておくことが大切です。まず「1万円~」のようなアバウトな表現ではなく、明確に料金を設定している業者を選んだ方が確実です。

また、基本料金は安く設定していても、「出張費用(交通費)」「作業後の清掃費用」「駐車場料金」など、さまざまな理由で追加料金がかかる場合がありますので、総計でいくらかかるかを最初に漏れなく確認した上で決めることをおすすめします。

口コミを確認する

エアコンクリーニングの業者の質はピンキリであり、安くても良い仕事をしてくれる業者もいれば、技術不足でしっかりと汚れが取り切れていなかったりと、中途半端な仕事をする業者も存在します。そうした業者の質を見分けるために役立つのが第三者の「口コミ」です。ネット上の口コミを確認し、評価点数やどういった部分が良かった・悪かったのかを確認した上で依頼しましょう。

その他のチェックポイント

業者を選ぶ際には、以下のような点も意識しておきたいところです。

・自宅が対応エリア内かどうか
・決済方法について(現金決済のみでキャッシュレス決済などに対応してない業者もあり)
・お掃除機能付きエアコンに対応できるか(お掃除機能付きエアコンを掃除してもらう場合)
・室外機清掃に対応しているか、また料金に含まれているか(別料金ではないか)
・複数台割引があるか(何台ものエアコンを掃除してもらう場合)
など

エアコンをきれいに保つコツ

エアコンのカバーをあけてスプレーで掃除
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最後にエアコンをきれいに保つためのコツやメンテナンス方法を紹介します。部屋の空気を汚さないためにも日頃からエアコンに気を配り、きれいな状態を保ちましょう。

ホコリ防止カバーを装着する

エアコンのボディ表面にホコリ防止カバーをかけておくと、ホコリの付着を軽減でき、表面だけでなく内部のフィルターまできれいな状態を保ちやすくなります。ホコリ防止カバーは100円ショップなどでも購入でき、コストはさほどかかりません。

 防カビスプレーを使用する

エアコン内部にはカビが発生しやすく、異臭の原因となり、衛生的にもよくありません。カビ対策として、市販の防カビスプレーをエアコン吹き出し口やフィルターに吹きかけることで、カビの予防が可能です。1度使用すれば1~2カ月は効果が持続するため、夏場などは定期的に防カビスプレーを利用することをおすすめします。

フィルターを掃除する

フィルターはエアコンのパーツの中でも特に汚れやすい箇所であり、毎日使っている場合は2週間に1度の頻度でフィルター掃除が推奨されています。冒頭でも記載したようにフィルター掃除は素人でも簡単にできるため、エアコン内部をきれに保つためにも定期的に掃除を行いましょう。

以上のように、エアコンは表面的な部分であれば自分で掃除することもできますが、内部を分解し本格的な掃除をするとなると、業者の力が必要になってきます。長年使っているエアコンの場合、手の届かない奥の方に汚れが溜まっていることもあるため、臭いなどが気になる場合には、業者に依頼して一度徹底的にクリーニングしてもらう事をおすすめします。