「お金返ってくる?」クレジットカードで詐欺など不正利用された場合の対処法
目次
店舗やスーパー、光熱費の支払いと、日々の買い物でクレジットカード払いの便利さを実感している人も多いのではないでしょうか。キャッシュレス化の波が押し寄せる中で、すでに現金を使わず、支払いをクレジットカードに統一したという人もいるでしょう。
さまざまなシーンで使えるクレジットカードですが、年々、不正利用の被害が増加しています。情報セキュリティ対策やIT人材育成の活動を続けているIPAが2019年に発表した「情報セキュリティ10大脅威」では、クレジットカードの不正利用が1位という結果に。
便利なクレジットカードを安全に使うためには私たちはどのような点に注意し、対策するべきでしょうか。
スマホ決済で損してない?最強に得するクレジットカードの組み合わせ
クレジットカードの不正利用、過去5年の被害推移
ここ数年、インターネットサイトで買い物をする際、クレジットカードを利用する人が増えています。特に昨年はコロナ禍で、アマゾンや楽天といったECサイトの売り上げが伸びているというニュースも聞きます。
こうしたECサイトサービスの利用増加に伴い、クレジットカードの不正利用も年々増加傾向に。一般社団法人日本クレジット協会の統計によると、2019年の被害総額は273.8億円となっており、2015年と比べて被害総額は2倍にも膨らんでいます。
【クレジットカードの不正利用被害総額、過去5年間の推移】
出典:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカードの不正利用被害の発生状況(2020年12月)」
https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g.pdf
このグラフを見て分かるように、クレジットカードの不正利用は2017年以降急増しています。ECサイトサービスの利用が増え、カード決済を利用する人が増えたことで、同時にカード情報の漏洩やフィッシング詐欺も増えてきているといえます。
クレジットカードの不正利用で被害が多いケースは?
クレジットカードの不正利用の中でも多い被害が「クレジットカード番号の盗用被害」です。クレジットカード番号の盗用被害とは、クレジットカードが盗難されたり偽造されたりするのではなく、クレジットカード番号の情報だけが盗み取られて不正利用されてしまう被害です。
2019年の不正利用被害の内訳を見ても、約8割の被害がこの「番号盗用被害」です。
【2019年クレジットカード不正利用被害額の内訳】
出典:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカードの不正利用被害の発生状況(2020年12月)」
このグラフを見て分かるように、クレジットカード偽造により不正利用された被害は17.8億円で、全体の6%程度です。全体の8割以上がクレジットカードの番号盗用被害で、その多くはフィッシング詐欺やネットショッピング詐欺、なりすましやスキミングによるものです(クレジットカードの不正利用に関する調査/Copyright (C) 2021 Sumitomo Mitsui Card Co., Ltd.)。クレジットカードの持ち主が知らない間に不正利用されているケースが多発していることが分かります。