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理想の生活を叶えるベビーマッサージ講師とグロースハッカー

“好き”で稼ぐ

理想の生活を叶えるベビーマッサージ講師とグロースハッカー

目次

東京から福岡に移住し、6歳と4歳の子どもを育てながら、ベビーマッサージ講師と“グロースハッカー”のダブルワークをしている平野実子さん。「子育てママの力になりたい」「二人の子どもと過ごす時間を大切にしたい」という思いを、好きな仕事で両方叶えています。その行動力にも注目です。

移住先での孤独・・・何者でもない自分だから、できることがある

平野実子さん

 

2011年、子育てしやすい環境で子育てしよう!と移住を決意し、当時1歳間近の第一子とともに、東京から福岡に移住してきた平野実子さん。福岡はとても気に入ったものの、「想像以上の孤独でした。親兄弟も昔からの友人もいない、移住先での子育てを甘く見ていましたね」と語ります。

しかし、自身が痛感した子育てママの孤独こそ、ベビーマッサージの講師を始めるきっかけに。「子育てで寂しさを感じているママに関わる仕事をしたいと思った」ことから、ママ同士のコミュニケーションの場にもなる、ママが主役のベビーマッサージ教室を思いつきました。

ベビーマッサージ教室の様子

 

「孤独なママが最も必要とするのは“共感”」だという平野さんの教室では、講座の後に、ママたちが子育ての悩みや地域情報などを共有できる時間が設けられているのが最大の特徴です。

「自分は何者でもないからこそ、できることがある」と話す平野さん。「私は保育士でも助産師でもないから、子育てに悩んで苦労しました。だからこそ、ママたちの“できないこと”を一緒に悩んであげられる。その共感力が私の取り柄なんです」。現在までの参加者は1500組超。たくさんのママたちが、子育ての孤独から救われているのです。

地道なチラシ配りでママに安心感を。参加費の設定にもこだわり

平野さんがベビーマッサージの講師になると決心し、準備したお金は約35万円。さまざまなベビーマッサージの民間資格がある中、平野さんはベビーマッサージの考案者であるピーター・ウォーカー氏が東京で開催している講座を受け、資格を取得しました。

「受講料が29万8000円。当時は母が千葉に住んでいたため、子どもを預けて通いました。年会費や更新テスト料などが一切かからず、自分の生活に合わせて自由に休むこともできるのが魅力でしたね」。残りの資金は、東京ー福岡間の交通費、マッサージオイルやマットの購入費、チラシの作成費に充てたといいます。

講師を始めてからの1年間は、赤ちゃんが集まる場所に出かけていき、地道にチラシ配りをして宣伝。手渡しで顔を見せることで、ママたちに安心して参加してもらうことが狙いです。また、一回1200円という参加費の設定にもこだわりがあるそう。

「せっかく来てもらっても、赤ちゃんのご機嫌が悪くてできない場合もあります。そんなとき1000円程度なら『ママたちとワイワイ話せたからいいか』と、気軽に来てもらえるかなと」。参加費を抑えるため、会場費やオイル代など必要経費以外の経費は徹底して節約しています。

住宅展示場のモデルハウスでも実施

 

現在、西区と早良区の4会場をメインに、月7~8回教室を開催。「ベビーマッサージは、私にとって好きな仕事であると同時に、半ばボランティアのような位置づけでもあります。赤字が出ず自分も少し貰えるくらいのスタンスで、月に5万円の収入を目指しています」

WEB業界の最先端! “グロースハッカー”とは?

パソコン一つあれば場所を問わない

 

そんな平野さんのもう一つの顔は、最先端のIT職種"グロースハッカー(growth hacker)”。企業やサービスのウェブサイトなどのデザインの改善策を提案し、ユーザーのクリック数の増加や売り上げ向上につなげるという職業です。

平野さんは、グロースハックの案件が集まる「Kaizen Platform」に登録し仕事を得ています。驚くことに、クライアントのほとんどが大手企業。近年急速に需要が高まり、福岡でも多くのグロースハッカーが活躍しているそう。

時間や場所にしばられず、子どもたちと一緒にいられる仕事を

平野さんがグロースハッカーの仕事を知ったのは、ベビーマッサージ講師の仕事が軌道に乗り、参加者のつながりから外部でママ向けイベントを多く手がけていた時期。「子どもが帰って来る時間に家にいてあげたい」と思いながら、外にいる時間が長くなりジレンマを感じていたといいます。

しかし、イベントの仕事を断るとなれば、別の収入源が必要に。そこで見つけたのが、パソコンさえあれば時間も場所も問わない"グロースハッカー”という仕事でした。もともとデザインが好きで興味を持っていたこともあり、ママのグロースハッカー養成講座が初めて福岡で開催されることを知って、飛びついたといいます。

「午前中はベビーマッサージ、午後からは家でグロースハッカーという、私にとって理想的な働き方ができると思いました」と平野さん。グロースハッカーはWEBデザインからコーディングまでトータルなウェブスキルが必要とされる仕事ですが、平野さんはIT関連の仕事経験もないゼロからのスタートを切ったのです。

1年で初期費用を回収。スキルを上げて高額案件にチャレンジ!

初期投資は約45万円。講座受講料に20万円、パソコンの購入費に20万円、ソフトの年間利用料に約3万円を充てました。現在は、指名制で確実に報酬が得られる“特化案件”を優先的に手がけ、空いた時間で「Kaizen Platform」の"オープンオファー(公募)”案件に応募するスタイルをとっています。

公募制のオープンオファー案件は、採用されれば報酬は1案件2万円~と高額。発注数は時期によって変動するものの、平野さんは月に10~30万円の収入を得られているといいます。トップグロースハッカーの中には月収100万円を超える人もおり、スキルの向上が収益に直結する仕事といえそうです。

平野さんにとって理想的な働き方

 

「グロースハッカーになってから1年。初期投資は十分回収したので、これからは収益を上げていく段階ですね」と平野さん。案件が少ない時期には、知人から個人的に受けるウェブサイト作成などの仕事を手がけ、スキルを活かして柔軟に対応しています。

子どもたちに「仕事って楽しい!」と伝えたい

子どもとの時間を大切に

 

ベビーマッサージ講師とグロースハッカーのダブルワークで非常に忙しそうに思えますが、平野さんは時間をうまく使うことで、家事や子育との両立も実現しています。

ベビーマッサージ教室後にパソコンに向かい、保育園のお迎えの時間には中断。子どもと一緒に夕食、お風呂、洗濯を済ませ、夜10時には再び仕事を開始し、午前2時には終えるようにしています。ときには布団にパソコンを持ち込み、子どもが寝つくまで隣で仕事をすることも。「夕飯もお風呂の時間も子どもと一緒に過ごせて、かつ理想の収入を得られる」と、今のライフスタイルに満足していると話します。


子どもたちには、好きな仕事をする自分の姿を通して「好きなことで人の役に立ち、美味しいものを食べられたり、好きな習いごとができたりする。働く・稼ぐことが人生のプラスになるものだと感じてほしい」と話す平野さん。その姿は、働き方に悩むママたちにも勇気とヒントを与えてくれそうです。

ベビーマッサージ教室『ミジンコ』

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