専門家が解説「アジサイの種類と育て方」好みの花色に変える方法とは
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ジメジメとした梅雨は気分もどんよりと曇りがちだけど、雨の中で美しく咲き誇るアジサイ(紫陽花)を見ていると気持ちも華やぎます。庭に1本でもあると梅雨の楽しみになりますよね。というワケで、庭づくりの専門家『HANAKO』代表の金崎順子さんに、アジサイの魅力や種類、育て方を教えてもらいました!!自分好みの花色に変える方法もお聞きしています。それでは見ていきましょう。
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さまざまな種類があるアジサイ。福岡県限定生産のアジサイもあるって知ってました!?
一般的によく目にするアジサイにはガクアジサイとヤマアジサイとがあり、よく観察をすると葉の大きさや厚み、色の濃さが光沢などに違いがあるそうなんです。
「開花時期も少し異なって、ヤマアジサイは5月下旬から6月にかけて、ガクアジサイは6月中旬から7月にかけて花を開きます」と金崎さん。続けて「最近はハイドランジアと呼ばれる、いわゆる西洋アジサイも人気なのですが、実はこれ、もともと日本のアジサイがヨーロッパで品種改良をされて逆輸入で日本に入ってきたアジサイなんですよ!」と教えてくれました。
最近では母の日に、カーネションの代わりにアジサイを贈るという人も増えているようで、それに合わせてさまざまな種類のアジサイが品種改良をされて店に並んでいるそうなんです。その中から金崎さんがオススメしてくれたのは、写真の『ダンスパーティー』というアジサイ。星型の細い弁が八重になって風に揺れる姿が、まるでダンスを踊っているように見えることから、この愛らしい名前がつけられたそうです。
ほかにも、小さな花弁が重なって万華鏡のように見える『万華鏡』、食べたくなるほど綺麗な赤ピンクの花をつける『パリジェンヌ』などもお気に入りだそう。ちなみに福岡県限定生産の『筑紫ルビー』『筑紫の風』というアジサイもあるそうなんです。
植える場所に花色が変わるというのはなぜ?土の酸度(pH)が関係してるって本当?
「ズバリ本当です!!」と金崎さん。というのもアジサイは、土の酸度によって花色が変わる種類があるとのことで、庭でアジサイを育てたことがある人なら「アレっ?」と首をかしげた経験があるかもしれませんが、「同じ場所で育てているのに、年々花色が変わる」なんてことも土の酸度の変化が原因なのだそうです(老化によって花色が変化する種類もあるのだそう)。
ということで、どうやったら狙った色に育てることができるのか??を尋ねると、「青アジサイは、土の中のアルミニウムが溶けて青色を発色するので酸性土壌に植えてください。加えて言うと、春と秋に硫酸アルミニウムを施すと、長く青アジサイを楽しむことができます。また、ピンク色のアジサイは中性~弱アルカリ性の土壌(一般的な土でOK)に植えましょう。リン酸の多い肥料を与えると、綺麗に色をつけてくれますよ」と指南してくれました。
アジサイを部屋で楽しむための剪定方法や育て方とは?
アジサイは土の上でモリモリっと咲いているイメージがありますが、切花にして花瓶に生けて部屋で楽しむというのもオススメなんだそうです。季節感があって素敵ですよね。ただし、アジサイには毒がありますので、小さなお子さんやペットが口に入れることのないようにくれぐれも注意してくださいね。
ちなみにアジサイを庭で育てる場合は、来年に向けて剪定をすることも大切とのこと。「咲き終わった花を剪定していけばOKなのですが、時期的には7月中旬まで、遅くともお盆前までにはお手入れをしてあげましょう。剪定時のポイントとして、思い切って下から2節目で切ってあげると、来年は株が分かれてボリュームのあるアジサイが作れますよ」
最後に、剪定したアジサイを利用して挿し木で増やす方法を指南していただきました。「まずは、花が咲いていない枝を15cm(2節を残す)ほどにカット。ナイフを使って、ナナメにズバッと切ってくださいね。そして下葉の節の葉を落とし、上の葉2枚をそれぞれ半分に切りましょう。1時間ほど水につけた後、挿し木用の土に挿しておけば、そのうち新しい芽がでてきます。この時に明るい日陰に置くというのもポイントです。芽がでたら鉢に植え替えて、立派に育ててください!」
言葉にすると難しそうにも思われますが、実際は手軽にできますので、ぜひ試してみてくださいね!
普段、何気なく見ていたアジサイですが、種類も鑑賞の仕方もさまざまなんですね。とりあえず福岡県限定生産の『筑紫ルビー』が気になってしょうがないので、調べてみるとこんなに丸くてカワイイ花! 母の日に人気というのもうなずけますね。来年のプレゼントは、これに決まりですっ!
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