「タイル」使いでこれだけ個性が!お洒落リノベ3事例
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監修・ライター
今回のリノベーションのテーマは「タイル」。タイルというと、ひと昔前のお風呂場というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、住み手の個性を演出しやすいおしゃれアイテムのひとつです。
今回は、リノベエステイト代表・一級建築士の松山真介さんにタイルを使ったリノベーションの事例を費用・間取り図とともに紹介してもらいました。
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【事例1:総工費約1200万円】モロッコ産のタイルでおしゃれで個性派の家に
最初は、83㎡・4LDKのマンションを、2LDKにリノベーションしたケースです。
《リノベ前後の間取り図》
リノベーションにかかった費用は、約15万円/㎡でした。
キッチンカウンターにモロッコで作られたタイルを貼りました。施主の好みに合うものをインターネットで探して購入したのだそうです。
独特の色使いと繊細な模様が美しいですね。こういったタイルは大きさにもよりますが、1枚約1000円~。
「タイルは陶磁器と同じように、産地によっていろんな個性があるんですよ」と松山さん。施主はアパレル関係の仕事をされており、服選びと同じ自由な発想でタイルも選ばれたそうです。
リノベーション前のリビング・ダイニングルームです。
こちらがリノベーション後のリビング・ダイニングルーム。キッチンカウンターが他の個性的なインテリアとも調和していますね。
シューズクローゼットとトイレには、モロッコタイル風の壁紙を貼りました。シートを貼るだけなら、より簡単にイメージチェンジできますね。
個性的なタイルを使うのはちょっと勇気がいるという人は、こんなシンプルなタイル使いをお試しください。
キッチン・ダイニングの壁には白のタイルを使いました(上写真奥)。一見シンプルですが、間接照明をあてると陰影が生まれ、空間のアクセントになります。同タイプのタイルがニューヨークの地下鉄構内で使われたことから、「サブウェイタイル」と呼ばれているものです。
松山さんによると、ほかに木目調のタイルもおすすめなんだそうです。
このように、磁器質のタイルの表面に木目が施されています。
こちらはリノベエステイトのショールームです。キッチンカウンターの奥に貼られているのが、木目調のタイルです。火を使うキッチンに木を貼るのは難しくても、これなら大丈夫!木の優しさを簡単にキッチン周りにプラスできますね。
【事例2:総工費約1600万円】経年変化が美しい大谷石のタイルでラグジュアリーな空間に
こちらは、3LDK・69㎡のマンションを、1LDK+ウォークインクローゼットにリノベーションしたケースです。
《リノベ前後の間取り図》
リノベーションにかかった費用は、約23万円/㎡でした。
リビングルームの壁の一面に、大谷石(おおやいし)という石材のタイルを貼りました(写真左側)。ラグジュアリーでありながら、どこかぬくもりも感じられるリビングルームになりました。
大谷石というのは栃木県で採掘される石で、加工しやすいことから古くから建材として使われてきました。名前は知らなくてもどこかで見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
最初はペールグリーンですが、美しく経年変化していくそうです。天然素材ならではですね。多孔質で調湿機能もあるのも利点です。大谷石は30センチ角1枚で1000円程度から販売されています。
【事例3】本物の白樺を輪切りにした手作りタイルで印象的な店舗を演出!
最後は住宅ではなく、店舗の事例です。
こちらは、サウナが売りの温浴施設。サウナ発祥の地といえばフィンランド。そこでフィンランドの自然を象徴する白樺を内装に使いました。さまざまな大きさの輪切りの白樺を壁面やカウンターに貼りました。インパクトがありますね。
松山さんが輪切りの白樺を箱買いして、木工用ボンドでペタペタと仕上げたそうですよ。リビングルームの壁やカウンターを、こんなふうにDIYしてみるのもいいかもしれませんね。木のいい香りが楽しめそうです。
5枚セットで1000円くらいから、インターネットでも販売されています。
「ひと口にタイルといってもさまざまな素材、デザインがあります。選択肢はたくさんあるということを皆さんに知ってほしいですね」と松山さん。
自分が好きな素材やデザインを探して出会う。そして、それをどこに使うのかを考える。せっかくのリノベーションだから、そんな過程も楽しみたいですね。
※【画像・間取り図出典元】いずれも「リノベエステイト」
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