Supremeのヒミツに触れる!L.A. アート旅
監修・ライター
こんにちは、mymo編集部モリタです。
先日休暇をいただいて、ロサンゼルスに行って来ました。
そこで見てきた、アートの話。
Supremeのロゴのヒミツって?!
皆さまご存知でしょうか、Supreme(シュプリーム)。
白いTシャツのフロントに、赤いボックスロゴがプリントされた、ストリートじゃものすごく有名な、アレです。
新作が発売されるたびに、店の前に長蛇の列ができます。私もファンの一人なので、その列の一員になることもしょっちゅう。ここ最近は、Supremeのオリジナルだけでなく、セレクトで置かれているFucking Awesomeや、Nine One Sevenのアパレルもカッコイイ。スケーターのJason DillやAlex Olsonが手がけるブランドです。未チェックの方は、是非お試しあれ。
とにかく、男子も女子もみんな大好き、Supreme。
あのロゴデザインには、実は元ネタがあります。元ネタとなったのは、アメリカはニュージャージー州出身の女性アーティスト、バーバラ・クルーガーという方の作品です。L.A.のダウンタウンにある、THE BROADという美術館で、バーバラ・クルーガーの作品、本物を見てきました。
それがこちら。
どうですか?「ホントだ、シュプみたい!」と思った方、覚えておきましょう。
Supremeが、バーバラみたい、なんです。
大量生産・大量消費を皮肉る、反商業主義者であるバーバラの反骨精神をリスペクトして、Supremeがサンプリングしたロゴデザイン。「パクった」のではなく、想いが込められた「オマージュ」だと、私は認識しています。
ただ最近は、Supremeもハイブランドとの大々的なコラボレーションを行うなど、商業主義的な展開をみせており、昔からのファンの中には複雑な思いをしている方もいるようです・・・
ところでこの、L.A.の美術館、THE BROAD。
2015年にオープンした、大富豪イーライ&エディス・ブロード夫妻のプライベートコレクションを集めた個人美術館で、入館はなんと無料。ウォーホールやリキテンシュタイン、村上隆や草間彌生の作品を一堂に見ることができる、ものすごく贅沢な空間。入館するには割と並ぶので、待つのが嫌な方はオンラインで事前予約がオススメ。
私が訪れた日は、美大生ルックな若者や、ファッショニスタ系男女グループなど、センス磨いてますオーラ全開のアメリカ人がたくさん来ておりました。
コンクリートを泳ぐ鯉
そんなL.A.は、美術館だけでなく、ストリートにもアートが溢れています。壁に描かれたグラフィティや、柱に貼られたステッカーなど、街全体がアーティスティック。今回の旅で私的に最もグッと来たストリートアートがこちら。
L.A.の路上を泳ぐ鯉。
路上にステンシルされていることはよくあるんですが、やはり日本人ですね、この鯉を見た瞬間、優美な日本庭園を思い出し、立ち止まってしまいました。調べてみると、Jeremy Novyというステンシルアーティストの作品だと判明。インスタフォロワー数は6,000人くらいなので、まだそこまで有名ではないのかもしれませんが、クールだと有名なパームスプリングスのACEホテル前の路上でもこの鯉を見かけたので、きっと近いうちに、大物になることでしょう。日本の鯉が世界中のコンクリートで優雅に泳ぐ日を、私は勝手に夢見ています。
シルバーレイクのローカルショップ
ストリートだけでなく、L.A.はアパレルショップもアーティスティック。
こちらは、シルバーレイクというエリアにあるショップ、VIRGIL NORMAL。
アーティストのCarlie StauntonとShirley Kurataによるこの店には、Carlieと親交のあるアーティストたちとのコラボアイテムが所狭しと並びます。アパレルだけでなく、ZINEやカセットテープ、インテリア等も扱っており、男子にとっては最高の空間。
壁や裏庭に無造作に飾られたアートの中には、タトゥーアーティストAlexis Rossの作品や、日本人の加賀美健さんの作品も。店内にはL.A.の日差しが眩しく差し込み、ゆったりとした時間が流れていました。
私が行ったのはお昼時だったので、オーナーのCharlieにシルバーレイクのオススメレストランを聞くと、レストランやバーガーショップやカフェをいくつも教えてくれ、ついでにセンスのいい古着屋やセレクトショップ、ナイトクラブまでメモに書いて渡してくれました。なんて優しさ!このゆるさとフレンドリーな雰囲気はまさにTHE L.A.。オススメです。
砂漠に佇む巨大アート
L.A.が誇るアートのご紹介、最後はこちら。
皆さまきっと一度はどこかで見たことがあるんじゃないでしょうか。GOD IS LOVE。
巨大なモニュメント、「サルベーションマウンテン」です。
L.A.のダウンタウンから車で約3時間。アメリカンな砂漠地帯の一本道をひた走ると、その先にポツンと現れます。レオナード・ナイトという方が、たった一人で30年の歳月をかけて作り上げた、パワーみなぎる巨大なアートです。
あまりにインスタ映えなスポットなので、あちこちでポーズを決めている観光の方がたくさんいました。写真を撮り終えたら、ぜひともこのアートのパワーを体中で感じてほしい。スマホやサングラス越しに見ていたらもったいない。こんなに巨大でカラフルなアートを一人で作り上げるなんて、並大抵の想いじゃできません。この山の前に座って、痛いほど強い日差しを浴び、砂漠の乾いた風に吹かれると、ピースフルな気持ちで体が満たされて、日々の疲れなどきっと消えてなくなることでしょう。
いろんなスタイルのアートに溢れたアメリカ、ロサンゼルス。
お金を貯めて、またすぐに行きたいと思います!