【2023年版】取らなきゃ損!?20~30代におすすめの資格&検定まとめ
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キャリアアップやスキルアップのために重要な「学び」。近年では新しいことを学び、身に着けることで新しい業務や職業に就く「リスキリング」も注目されています。効率的に学ぶためには資格取得を目指すのもおすすめです。今回は、20~30代でも挑戦しやすく、ビジネススキルの向上にもつながる資格をご紹介します。
20代の9割は「スキルアップに取り組みたい」と考えている
新型コロナウイルスの流行による働き方の変化や、DXの推進・AIの発達に伴う新たな知識習得の必要性など、20~30代を取り巻く働き方の環境は大きく変動しています。そんな中、転職サイト「Re就活」で実施されたアンケートによると、働きながら新しい知識を身に着けたいと考えている人は20代の9割に迫ります。変化に対応しながら仕事の幅を広げていくためにも、自分のスキルをアップデートしたいと考えている人は多いようです。
それでも働きながら勉強していくのはなかなか難しいものです。そんなときのモチベーションアップにつながるのが資格取得や検定への挑戦。学ぶべきことがテキストにまとめられているだけでなく、試験の日程が決まっているので目標や計画を立てやすいという利点もあります。
DX、AI時代に不可欠な「IT関連の資格」
資格の中でも人気がでているのがIT関連の資格です。DXやAIなどが身近な存在となり、関連する知識をもつことは、仕事の幅だけでなく転職にも有利になります。
ITから財務まで幅広い知識を学ぶ「ITパスポート試験」
ITパスポートは、ITの基礎知識や情報セキュリティ、情報モラルだけでなく、企業コンプライアンスや会計・財務に関する知識など、幅広いジャンルの知識を身に着けられる国家資格です。パソコンやインターネットを使うことが仕事をする上での必須条件となっている現在、事務や経理、営業部門でも受験を推奨している企業や自治体が多くなっています。試験は月に複数回、全国の会場で実施されているので、取得しやすい資格でもあります。
業務に不可欠なソフトのスキルが身に付く「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」
業務で使用することの多いWordやExcelなどマイクロソフト製品の利用スキルに関する国際資格です。対象となる5つのソフトウェアごとに受験でき、WordとExcelのみ一般レベルの「スペシャリスト」と、上級レベルの「エキスパート」の2段階になっています。試験は全国で開催されており、月1回の一斉試験のほか、自分の都合に合わせて会場やスケジュールを選択できる「臨時試験」もあります。
SNSの使い方や運用のポイントが分かる「SNSエキスパート検定」
企業や団体の広報ツールとしてSNSの活用が増加している時代に、SNSマーケティングのスキルアップや提案力、プランニング力向上を証明する資格です。正しいSNSの使い方やコンテンツの作り方、広告配信の方法だけでなく、炎上を防ぐ方法や、ネットリスク・トラブルから身を守る方法など、デジタルマーケティングに必要な知識が身に付きます。初級と上級があり、いずれもライブ動画講座(初級はオンデマンド配信講座もあり)を受講後、試験を受ける形式です。
自分のライフプランにも有効「お金の資格」
お金に関する資格は、企業分析や成長企業判断にもつながるとして、経理部門に携わっていない人にも人気が出ています。また、金融商品に関する知識を身につけられる資格は、自分のライフプランを立てる上で役に立つためおすすめです。
投資にも役立つ知識が身に付く「ファイナンシャルプランナー(FP)」
社会保険や税金、ライフプランに関する知識だけでなく、投資や保険、相続などお金に関する基礎知識全般が学べるとして人気の国家資格です。3級から1級まであり、2級からは企業に関する知識も出てくるのでおすすめです。2~3級の試験は年3回、全国の会場で開催されます。
資産運用に関する知識を網羅的に学べる「資産運用検定」
投資家が投資を行う際に必要な知識を幅広く学べる資格です。株式や不動産のほか、投資信託やETF(上場投資信託)も試験範囲なので、投資初心者にもおすすめです。まずは3級から受検でき、オンラインでいつでもどこでも受検可能。さらに、受検料の中に公式テキストや動画の対策講座、LINEを使った個別質問の費用も含まれており、受検しやすい資格になっています。
決算書が分かれば企業分析にも役立つ「日商簿記検定」
簿記に関する資格の中でも最も有名な資格です。企業の経営活動を記録する「簿記」ですが、決算書が読めるようになればその企業の状況が見えるようになるため、経理担当だけでなく営業や事務担当、独立を目指す人などにも役立ちます。初級から1級まであり、業務で使えるのは2級以上です。年3回の統一試験のほか、各試験会場が日程を設定するネット試験もあります。
働きながら勉強を続ける3つのポイント
日中仕事をしながら資格取得の勉強をするのはとても大変です。総務省「令和3年社会生活基本調査」によれば、10歳以上の人が学業以外に学習や自己啓発のために使っている時間は、1日平均で132分でした。1日平均約2時間、1週間で約14時間の勉強時間を確保し、最大の成果を得るために抑えておきたい3つのポイントをご紹介します。
現実に即した計画を立てる
まずは試験日を設定し、いつまでになにをするか計画を立てることが重要です。その際、急な残業や予定変更にも対応できるよう、ページ数や問題数を月単位、週単位、日単位で設定しておくと無理せず学習できます。予備日も必ず設けて、必ず達成できるように工夫していきましょう。
毎日勉強する習慣をつける
資格取得のためには、短い時間でも毎日取り組む習慣づけが大切です。「今日は難しいかも」という日でも、テキストを数ページ読む、問題を2~3問解くなど、毎日続けていきましょう。習慣づけば、自然に勉強の時間を考慮したスケジュールを組み立てられるようになるはずです。
ながら勉強に取り組む
日々の勉強時間はまとめて2時間作る必要はありません。1日のうちには通勤時間や食事の時間などすき間時間もあるはず。この時間を活用し、並行して勉強する「ながら勉強」が効果的です。動画講座やオンラインで読めるテキストも多いので、すき間時間は動画やテキストなどでインプットし、帰宅後の勉強時間に問題集でアウトプットするなど、それぞれのタイミングで何をするかを決めておくのもおすすめです。
助成金や無料講座を活用しよう!
資格取得のためには、受験料だけでなく、テキストの購入や通信教育、通学講座の受講などにお金も必要になります。キャリアアップのためとはいえ、少なくない負担です。そんなときに活用したいのが、国の教育訓練給付制度やオンライン動画などで受けられる無料講座です。
教育訓練給付制度は、働く人のキャリアアップを国が応援する制度で、マイクロソフト オフィス スペシャリストやファイナンシャルプランニング技能検定、日商簿記なども対象になっています。資格や講座受講に必要な費用の20~70%(最大10~224万円)が支援されます。
無料講座はオンラインで受講できるオンデマンド式や動画講座がおすすめです。YouTubeには多くの解説動画がアップされており、受験体験を基にした解説や勉強法を学べます。また、IT関連の講座を無料で受講できるサイトもあり、独立行政法人情報処理推進機構が運営している「マナビDX」ではITスキルの関連講座が多数開講されています。
資格取得はスキルアップの第一歩。短い時間で効率的に勉強しながら資格を手に入れれば、これから変わっていく社会環境にも対応した働き方ができるようになります。ポイントを押さえて、時代に求められる資格を手に入れる一歩を踏み出してみてくださいね。