ラグジュアリークルーズからローカル線満喫の鉄道旅まで。人気の「観光列車」4選
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観光列車で楽しむ旅。絶景の車窓や美食を堪能できる観光列車に乗って素敵な思い出を作りませんか?スペシャルな記念日に利用したいラグジュアリークルーズからローカル線で素朴な鉄道旅までさまざまなスタイルの列車が全国で走っています。人気の観光列車4選をご紹介します。
豪華列車の代名詞「クルーズトレインななつ星in九州
今やJR九州を代表する豪華観光列車として知られる「ななつ星」。国内はもとより、海外からのツーリストからも広く注目を集めています。1泊2日コースで1人30万~71万円、3泊4日コースで63万~155万というハイクラスの料金ながら、約半年前から行われる予約申込みは常に抽選が行われ、最高倍率は102倍にも及ぶ人気!プレミアム感満載の豪華列車です。
1泊2日コースは1日目に博多駅から佐賀・長崎を巡り、2日目は大分の由布院へ。北部九州を横断するルートです。一方、3泊4日コースの1日目は博多駅から由布院へ。2日目には大分経由で宮崎、そして鹿児島の隼人まで。3日目は鹿児島をゆっくり周遊し、4日目に熊本経由で博多駅へ帰着します。有田や由布院など人気観光スポットでは下車して窯元を訪問したり街を散策したり、鹿児島では温泉旅館に宿泊することも。九州が日本に誇る伝統工芸や文化に触れながらさまざまな出会いやドラマを感じることができます。まさに豪華九州一周の旅!
名前の由来でもある7つの車両は、ラウンジカー、ダイニングカー、そして1両を2室にした「DXスイート」と1両を3室にした「スイート」の計14室の客室で構成されています。ラウンジカーではピアノの生演奏とパノラマ車窓が楽しめ、ダイニングカーでは九州の旬の食材をつかった美食を堪能できます。いつかは乗りたい、憧れのラグジュアリークルーズトレインです。
北海道のローカル線満喫の素朴な鉄道旅「ながまれ海峡号」
JR北海道から分離されたローカル線を引き継ぎ開業した「道南いさりび鉄道」。2016年3月の北海道新幹線の開業と同時に運行開始した特別車両「地域情報発信列車 ながまれ海峡号」が人気です。名前の「ながまれ」とは、北海道南部の方言「ゆっくりして」「のんびりして」の意味が由来となっています。
通常は、通勤、通学などで利用する普通列車として運行していますが、不定期に観光貸切列車としてツアープランが組まれ、北海道南部観光のスポットとして注目されています。函館駅から木古内駅を約3時間で往復する日帰りプランで料金は8300円~9800円。函館、木古内、北斗のローカルフードのランチとおやつを車内でいただきながら、北海道の海、そして山の風景を臨む車窓を楽しむことができます。
日没後の函館山と津軽海峡の漁火、道南の街の灯りと夜空をイメージしたネイビーブルーの外観と、樹齢60~80年の「道南杉」を使用した内装。観光列車として使用する際は、ゆっくりと食事が楽しめるようテーブルやヘッドレストを設置した特別仕様に変身します。北海道の素朴な鉄道旅を満喫するのにピッタリの列車です。
お酒好き必見の観光列車「越乃Shu*Kura」
2014年にデビューした新潟の「越乃Shu*Kura」は、地酒王国らしい「酒」をコンセプトにした観光リゾート列車。名前の「越乃」は「越後」、「Shu」はもちろん「酒」、「Kura」は「蔵」、そして「*」は米と雪、そして花という新潟の豊かな自然が由来となっています。車体は新潟の凛とした風土をイメージした伝統色「藍下黒」とホワイトを組み合わせたスタイリッシュなデザインです。
金、土、日曜、そして祝日を中心に運行され、3ルートを展開。それぞれ上越妙高駅発着で十日町駅を往復する「越乃Shu*Kura」、越後湯沢駅を往復する「ゆざわShu*Kura」、新潟駅を往復する「柳都Shu*Kura」となっています。料金は現地発着プランで6200円~9300円となっています。
車内では新潟の地酒を無料で試飲できる「地酒のふるまい」と5種類の銘柄を楽しめる「利き酒」を地元の食材にこだわったおつまみとともに楽しむことができます。地元ミュージシャンによる生演奏やお酒にまつわるイベントも開催。酒樽をイメージしたスタンディングテーブルもおしゃれです。お酒好きにはたまらない観光列車ですね。
「伊予灘ものがたり」で愛媛の海とグルメを堪能
四国愛媛の海沿いを走る「伊予灘ものがたり」。伊予灘の夕日をイメージした「茜色」と太陽や柑橘類をイメージした「黄金色」の配色デザインのレトロモダンな車体で4種類の鉄道旅を提供しています。
ルートは朝運行で松山駅から伊予大洲駅を走る「大洲編」とその復路で昼運行する「双海編」、松山駅から八幡浜駅へ昼運行する「八幡浜編」、その復路を夕方走る「道後編」から選択できます。料金は「大洲編」「双海編」が片道1930円、「八幡浜編」「道後編」が片道2260円、食事予約券は2500円~4500円(ルート毎に異なる)となっています。
この列車はルート毎に異なるお食事メニューが最大の魅力。快適なシートでいただくお料理は大洲編のこだわり野菜たっぷりのモーニングプレート、双海編の豪華な和洋折衷の特製御重、八幡浜編のおしゃれなランチコース、道後編の20食限定アフタヌーンティーとすべてを体験してしまいたくなるラインナップです。
個性あふれる魅力的な観光列車。この他にもたくさんの素敵な鉄道旅が日本中を走っています。観光列車で車窓とご当地グルメを満喫の旅、新しい旅スタイルとしておすすめですよ。