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知って得する! FPが教える経済・マネー用語 「源泉徴収」

ためる 伊藤 志保

知って得する! FPが教える経済・マネー用語 「源泉徴収」

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こんにちは! FPの伊藤志保です。

「知って得する! FPが教える経済・マネー用語」、今回のテーマは会社員のみなさんにはおなじみの「源泉徴収」について。

「源泉徴収」とは、給与や報酬等の支払者である企業や個人が、支払う際に所得税等の税金を差し引いて、代わりに国に納付する制度です。

もし、「源泉徴収制度廃止、自分で確定申告してください」と言われたら?

年末が近づくと、「扶養控除等申告書」と言う書類が勤務先から配られ、扶養家族の確認と生命保険などの保険料の支払い証明書の提出を求められますよね。企業は給与などを支払う際、納税額を見積もり予め差し引いてから給与などの支払いをしています。

一般的には、少し多めに差し引いて納税しているため、年末調整で扶養家族の変更があったり、保険料を払っていたりすると、納税額に変更が出て、多すぎた分は還付されます。

以前、給与の振込口座を2つ指定できる企業で、この還付金だけは通常の給与とは別の口座に振り込んでもらい、家族には内緒のお小遣いにしているお父さんもいましたが、お心当たりありませんか?

源泉徴収制度は、国民一人一人が自分で確定申告をしたのでは、税務署が大混雑してしまうため、企業が代わって納税まで行う制度です。ただ、近年、電子化がどんどん進んでいることで、確定申告の業務が簡素化され、国民全員が自分で申告をする時代が来るかもしれません。

難しいと敬遠されがちな確定申告。でも、実際にやってみれば割合簡単にできるので、ぜひ一度お試しあれ。