20代にFPがおすすめする「お金」の本 ベスト3
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村賢司です。
前回は「お金」の知識を身につける入門書として、3冊の本をご紹介しました。
《前回記事》
▼20代必読!若いうちから身につけたい簡単「お金」の教養本3選
そして今回は、その続編としてもっと「お金」について詳しく知りたいあなたへ、経済の仕組みや世の中のお金の流れ、仕事とお金の関係や起業とお金について理解が深まる3冊をご紹介します。
今回紹介する3冊も、実際に私が読んで大変勉強になった本ばかり。特にお金に興味を持ち始めた20代の方にぜひ一度手にとって読んでいただきたい、私のおすすめ本です。
1. お父さんが教える 13歳からの金融入門(日本経済新聞出版社)
投資初心者が投資を始める前に読んでおきたい1冊です。
アメリカの弁護士が中学生の息子にお金と投資と株式市場について教えようと書かれた本の翻訳本で、株や債券・投資信託について詳しく解説しています。
さらに、企業分析の仕方やヘッジファンドなど、通常難しくて理解しにくい内容もイラスト付きでわかりやすく書かれています。
中高生向けに書かれた本ですが、投資初心者が読むにはちょうど良い1冊。この本を読めば、お金に働いてもらうということがきっと理解できるでしょう。
お父さんが教える 13歳からの金融入門
https://eb.store.nikkei.com/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=D3-00035685C
1620円(税込) デヴィッド・ビアンキ(著) 関 美和(訳) 出版社:日本経済新聞出版社
2. お金が教えてくれること(大和書房)
将来起業を考えている人や、副業を考えている人にピッタリの1冊。
著者は、24歳で起業して29歳で株式上場を果たしたIT企業の社長。億単位の財産を築いたにもかかわらず、それを全て失ったという失敗談からお金について学んでいきます。
お金がないから何もできないという考えでは先に進めません。お金がなくてもできることがある、お金がなくても副業や起業もできる。
この1冊を読めばきっと仕事観が変わるはず。ただ単に起業や副業をすすめる内容ではなく、お金と仕事の関係がわかりやすくまとめられているので、きっと今の仕事にも活かされます。
そういう意味でこの本は、お金の本というよりはビジネス書に近いかも知れません。20代の方に、ぜひ読んでほしい1冊です。
3. お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
経済の仕組みや世の中のお金の流れについて知りたい方におすすめの1冊です。
もう10年以上前に出版された本ですが、今の時代でも充分通用する内容となっています。著者はあの有名な勝間和代さん。
日本人の金融リテラシーを向上させるために書かれた本で、お金の活きた使い方(投資)について教えてくれています。私がこの本を手に取ったのはファイナンシャルプランナーとして独立する前でしたが、今の仕事に大きな影響を与えてくれました。
タイトルはやや煽りぎみですが、中身は経済の仕組みや長期分散投資についてわかりやすく書かれています。
ここで提唱している「分散投資」を、本が出版された2007年から2008年のリーマンショックを経て継続したらどうなったかを検証している方がいましたが、経済成長にともなうリターンをきちんと得られたとの結果が出ていました。
今後の投資にも役立つ1冊です。
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334034252
756円(税込) 勝間 和代(著) 出版社:光文社(光文社新書)
今回紹介した3冊とも、お金の活きた使い方について書かれています。
ただお金を貯めるだけでなく、世の中にとって役に立つような使い方をする(株式投資)、自分のスキルアップのために使う(自己投資)など、将来大きなリターンが期待できる方法を教えてくれます。
気になる1冊があればぜひ手に取ってみてください。