FP推奨!事例から見る、揉めない夫婦の家計管理術
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皆さんはご夫婦でどのように家計管理をされていますか。夫が家計を管理するところもあれば、妻が財布のヒモを握るご家庭もあるでしょう。
これまで多くの家計相談を受けてきましたが、管理がうまくいくご夫婦もあれば、お金が原因で夫婦喧嘩ばかりしているご夫婦もおられます。
今回は、夫婦でもめない正しい家計管理とはどんなものなのか、事例を交えながら紹介していきます。
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夫婦で家計の管理をしているのはどちら?
一般的には妻が財布のヒモを握っている、言い換えれば妻が家計の管理をしているご家庭が多いように思われます。しかし、私の事務所に相談に来られるご家庭の半数以上が夫がお金の管理をされています。
全体的な傾向としては、専業主婦のご家庭は妻が管理し、共働きのご家庭は夫が管理しているところが多いようです。
どちらが正解ということはありませんが、ご夫婦のどちらかが家計簿をつけたり月の収支をちゃんと把握したりしている方がどんぶり勘定のご家庭よりも貯金額が多いように思われます。
たいていの夫婦は、お金が原因で夫婦喧嘩をしている!?
お金のことが原因で夫婦喧嘩をしているご夫婦もたまにお見かけします。時には相談に来られた目の前で喧嘩をしている夫婦もいます。その喧嘩の原因のほとんどがお互いの収入や貯金額を相手に明かさず、お金の管理に不透明なところがたくさんあるということです。
お金を独り占めしたいという気持ちは分かりますが、お金にだけ関していえばお互い隠し事をしないほうがうまくいくようです。
また家計の収入よりも支出の方が気になるというご夫婦は要注意。何にどれぐらい使ったか、夫が交際費を使いすぎではないか、妻が夫に内緒で服を買ったりしていないかなどの些細な無駄遣いはお互い目をつむりましょう。それよりも夫婦でどうやって収入を増やすのか、そちらにスポットを当てていく方が私は断然良いと思います。
夫婦で話し合うべきお金の3つのこと
まず1つ目は、夫婦で共通のライフプランを持つということです。ライフプランにはお金のかかるイベント事がたくさんあります。そのことを夫婦で話し合っておけば必ずうまくいきます。
続いて2つ目は、たとえ家計が赤字でも目を背けず月に一度はお金について話し合う時間を持つということです。そうすることで現在の家計の問題点が共有できて、不測の事態が発生してもうまく乗り切ることができるでしょう。
最後に3つ目は、数字に得意な方が家計を管理するということです。専業主婦だからといって家計簿をつけることも家事のひとつと考えるのではなく、夫の方が計算好きで数字に強いのであれば夫に任せても良いと思います。
次にここも大事なのですが、一度お金の管理を任せたら100%信頼してその方の管理方法には口出ししないということです。任せているのにあれこれ注文をつけられたらそれもまた喧嘩の原因となってしまいます。
家計管理がうまくいっている家庭の特徴とは?
多くの家計をみてきてお金の管理がうまくいっている家庭の共通点は、夫婦で隠し事をしていないという点です。夫の収入も妻の収入もお互い知っていて、それぞれの貯金額もきちんと共有できている、当たり前のようなことですが、それができていないとお金はなかなか貯まりません。
さらに、2人の収入を合算して家計を管理しているご家庭の方がうまくいっています。日々の生活費は妻が出して、住宅費や教育費は夫が出す、そして余ったお金をそれぞれが貯金をしていてその金額を開示しない、というようなご家庭もありますがこれではうまくいきません。
夫婦でもめない正しい家計管理とは?
お金のことで夫婦がもめない方法はただひとつ、2人の収入を合算して家計口座を作り、その口座から生活費などを引き出して使うという方法です。
この家計管理方法を取り入れることで、家計の流れが明確になりますし、お金のことで夫婦喧嘩をすることもありません。
まとめ
ファイナンシャルプランナーとして多くのご家庭の家計管理をアドバイスしている立場から申し上げると、夫婦別勘定よりもお互いの収入や貯金は共通の財産という認識で家計を管理されている方が必ずうまくいきます。お金についての隠し事はせず全てオープンにし、さらに将来的な支出(特に住宅資金、教育資金、老後資金の人生の3大支出)について大まかな目安を夫婦で共有している方がさらに良いでしょう。
ライフプランを作っているご家庭ではそんなことはありませんが、行き当たりばったりの家計管理ではなかなかうまくいっていないところもあります。収入の高い低いにかかわらず、夫婦の夢や目標を共有してベクトルを同じ方向に向けることで、夫婦仲が良くなるだけではなくお金でもめることがなくなるでしょう。
これが一番正しい家計管理だと私は思います。今日紹介したことがもし思い当たれば、すぐに改善してください。