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カリスマFPのおすすめ投資15種類を比較、保険と投資信託人気はどっち? (3ページ目)

ふやす 権藤 知弘

13 ハイリスク・ハイリターンな「先物取引」
先物取引という投資方法は、ある商品を未来の決められた日に、あらかじめ取り決めた価格で売買取引する投資方法です。原油や金といった資源、大豆、コーヒー・トウモロコシなど穀物の農作物が中心ですが、金融業者によっては株式なども取引対象としていることもあります。

先物取引では取引期間があらかじめ決められているため、損失が仮に出ていても期限が来た場合、取引を終了する必要があります。あらかじめ決められた期日に決済しなければならないので、もう少し保有して利益増を狙いたい、価値が回復するまで少し待ちたい、といったことができません。また、証拠金取引というFXと同じようにレバレッジを掛けた取引ができますので、ハイリスク・ハイリターンの代表選手といえるでしょう。

14 リスク高めな「仮想通貨」
仮想通貨の大きな特徴としては、特定の国家による価値の保証を持たない通貨であることと、暗号化されたデジタル通貨であることの二つが挙げられます。

仮想通貨という言葉が一気に広がったのは、仮想通貨の一つであるビットコインが2017年の夏以降に大幅に価格を上げたことが大きく、また2018年初頭の仮想通貨取引所での仮想通貨流出(データの漏洩)により仮想通貨のバブルが弾けたことも要因として挙げられます。資産運用としてはリスクが高すぎておススメはしませんが、余裕資金で勉強を兼ねてということであれば良いでしょう。

15 老後資金準備のための「iDeCo(イデコ)」
iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金という老後資金の準備のために用意された制度です。20歳以上の方であれば大部分の方が加入でき、60歳まで積み立てしながら運用していきます。

iDeCo(イデコ)は自分のお金を積み立てますが、iDeCo(イデコ)の掛金は全額所得控除されますので、所得税や住民税が安くなるという節税メリットがあります。運用を伴うため元本割れの可能性もありますが、定期預金型などを使用し、増やすことは期待せずに節税メリットのみ期待することも可能です。60歳まで取り崩しができない点は要注意です。

タイプ別!FPのおすすめ投資方法ランキング!ベスト3は?

投資をする人
【画像出典元】「iStock.com/Witthaya gradyreese」

さて、15種類の投資方法を見てきましたがいかがでしたか?
ここで、おすすめの方法や組み合わせをリスク別にさらに見ていきましょう。ちなみに、度々出ているリスクという言葉ですが、投資においてのリスクとは危険性だけを指す言葉ではありません。値動きの大きさのこともリスクと表現します。例えば「株式と債券だと、株式の方がリスクが高い」と言えば、株式の方が値動きが大きいことを表しています。

ローリスクな投資方法ランキング
ローリスクの代表としては3つの方法です。
①    銀行への預貯金
金融機関へ預けることにより、無いに等しいかもしれませんが利息がつきます。また1000万円までの元金と利息は銀行破綻時も保障されています。

②    財形貯蓄
わずかですが利息がつくことと、強制的に貯めていく効果を考えると外せません。お勤め先で財形貯蓄の制度があれば活用することをおススメします。

③    個人向け国債
安全性が極めて高い金融商品です。購入した後、1年間は現金化ができませんので余裕資金を全部国債にするということは避けてください。

ミドルリスクな投資方法ランキング 
ミドルリスクの投資方法として代表的な方法です。
①    投資信託
ネット専業の証券会社では100円から投資信託を購入することができます。投資先は株式や債券、不動産など多岐にわたります。積み立て投資におススメの「つみたてNISA」という制度の活用で税制面でのメリットもあります。

②    株式投資
投資の王道ともいえる投資方法です。少しまとまった金額で始めることになりますが、実体経済の動きをダイレクトに感じることができると思います。少ない種類にまとまった金額を投資するのはリスクが高くなりますので、分散しながら投資することをおススメします。どうしても資金的に余裕がない場合はミニ株、累投という少額でスタート可能な方法もあります。

③    不動産投資
駅に近いこと、きれいなこと、利便性が高いこと等の物件の条件はありますが、定期的な家賃収入は魅力的です。基本的には、中古物件を金融機関からの借入金で購入し、家賃から返済していくことになり、空室=自己資金の持ち出しになるので、この点は要注意です。また、近年は個人投資家への融資条件が厳しくなっていますから、スタートのハードルが以前より高くなっています。