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10代~50代女性平均年収&職業別順位、2位は医師、1位は? (2ページ目)

ためる 中村 賢司

1-3. 職種別

では次に女性の平均年収を、職種別にみていきます。ここでは「求人情報・転職サイトdoda(デューダ)」が2017年9月~2018年8月の1年間に、dodaエージェントサービスに登録した人のうち、正社員として就業している20~65歳までの約36万人のビジネスパーソン(サラリーマン)のデータ結果から女性の平均年収を抜粋しています。

営業系

企画/管理系

事務/アシスタント系

販売/サービス系

専門職(※)

377万円

433万円

314万円

296万円

494万円

金融系専門職

技術系(IT/通信)

技術系(電気/電子/機械)

技術系(建築/土木)

クリエイティブ系

351万円

395万円

377万円

352万円

346万円

※コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人
転職サービスdoda/「平均年収ランキング最新版【職種別】」

この結果からも分かるように、事務や販売系の職種より、専門職や技術職の方が平均年収が高いことが分かります。よく「手に職をつけよう」といいますが、その結果が平均年収にも反映されていることが分かりますね。特にコンサルティングや法律事務所、会計事務所などの職種が群を抜いて高くなっています。

1-4. 地域別

では次に地域別に女性の平均年収をみていきます。

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

237.8万円

211.1万円

212.8万円

219.2万円

217.3万円

198.3万円

鹿児島

沖縄

大阪

愛知

神奈川

東京

210.9万円

214.8万円

265.0万円

250.9万円

277.4万円

300.6万円

※厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査

九州・沖縄地域では、ダントツ福岡県がトップです。最下位の宮崎県との差は40万円も差が開いています。もちろん物価や地価の違いもあるので、この平均年収の調査結果だけをみてどちらが良いと優劣をつけることはできませんが、九州の中でもこれだけ差があるのは驚きです。

さらに全国でみた場合、都心部の女性の平均年収はやはり高い傾向にあります。中部よりも関西、関西よりも関東の方が明らかに高く、福岡と東京の差は60万円を超える差がついています。

2.平均年収の高い業界・企業ランキング

では続いて女性の平均年収の高い業界と企業のランキングをみていきます。ここでは厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」の結果概況と、株式会社グローバルウェイが運営している、転職・就活に役立つ企業の年収・評判・求人情報サイト「キャリコネ」の調査結果に基づき解説します。

2-1. 業界別

まずは業界別に女性の平均年収を比較してみましょう。業界にもさまざまな種類がありますが、ここでは産業別の女性の平均年収をみていきます。

鉱業

建設業

製造業

電気ガス
水道業

専門技術業

271.9万円

246.1万円

217.3万円

312.0万円

294.5万円

情報通信業

運輸業

卸売業,
小売業

金融業,
保険業

不動産業

305.2万円

230.8万円

234.0万円

277.7万円

252.7万円

宿泊業,
飲食業

娯楽業

教育,

学習支援業

医療,福祉

サービス業

202.1万円

220.1万円

314.7万円

258.4万円

216.8万円

業界別にみると、女性の平均年収が高い業界と低い業界では、その差が100万円以上も差があります。電気ガス水道などのエネルギー供給業や情報通信業、教育関係の仕事に就いている人の平均年収は300万円を超えています。また、それらの業界では平均年収が最もピークを迎える40代になると400万円を超え、企業規模別にみたとき大企業の40代~50代の平均年収は500万円に迫る金額になっています。

2-2. 企業別

女性の平均年収が高い企業のランキングは以下の通りです。

順位

企業名

平均年収

1

野村證券株式会社

667万円

2

株式会社

リクルートホールディングス

606万円

3

アクセンチュア

585万円

4

株式会社 東芝

529万円

5

ソフトバンクグループ

521万円

6

三菱UFJ銀行

508万円

7

マイナビ

503万円

8

楽天株式会社

498万円

9

SMBC日興証券

496万円

9

富士通

496万円

※企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」/女性社員の年収が高い企業ランキング

やはり上位を占める企業は、全国的に有名な大企業です。その仕事内容も専門職や技術職、企画営業などの仕事が多いですね。

3.収入アップを目指すなら?3つのヒント

キャリアアップしている女性
【画像出典元】「iStock.com/sindlera」

今の年収に満足できないという方には、今の職場で活かせるよう専門性を高めるか、さらにスキルアップを目指して転職するか、空いた時間を活かして副業をするか、いずれかをおすすめします。

3-1. 今の職場で専門性を高める

私も前職のとき、専門性を高めようとさまざまな資格取得を目指しました。資格取得のために勉強することは、多くの知識を習得するのでそれが今の仕事にもいろんな場面で活かされてきます。また、資格取得に限らず、いろんなジャンルの本を読むことをおすすめします。

3-2. 転職

転職と聞くと日本ではネガティブなイメージがありますが、外国では転職をしてスキルアップ、年収アップを図るのが当たり前です。今の職場が自分に合わない、もっとやりたい仕事が見つかったという人は、迷わず次のステージへ飛び込んでいくのも選択肢のひとつです。最近では国内でも転職により年収がアップしたという人が3割を超えてきているようです。

3-3. 副業

最近は「働き方改革」で副業を解禁する企業も増えてきました。もしあなたの勤務先が副業OKであれば、積極的にチャレンジしましょう。今の仕事の延長で同じ仕事をしてもいいでしょう。逆に今までの仕事とは全く異なるジャンルの仕事も、ご自身のスキルアップにつながるでしょう。いずれにしても副業をしてマイナスになることはありません。何を隠そう著者も今の仕事は、副業(週末起業)から始めました。

4 年収を上げたいと考える女性は

女性の平均年収についてみてきましたが、いかがでしたか。職業や職種によってこれほど差が出ているとは普段あまり考えていなかったのではないでしょうか。

今の年収に満足できないというあなた、いますぐ何か行動に移しましょう。資格取得のため勉強をする、もっと条件のいい職場を探す、空いた時間を有効に使う、何か行動に移せば年収がアップするだけでなく、あなたのスキルも間違いなく向上します。

仕事とは、人のお役に立つことや喜ばれること、言い換えれば人助けをすることです。平均年収も気になるとは思いますが、まずは企業やその中から求められる人材になってください。

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<Q&A>

Q. 女性におすすめな国家資格って何?

国家資格にも色々な資格がありますが、その中でも女性におすすめな国家資格は、介護福祉士や管理栄養士などがあります。また、最近では行政書士や社会保険労務士といった資格にもチャレンジする女性が増えてきました。

Q. 総合職と一般職って何が違うの?基本給の差も大きいの?

総合職は、名前の通りその会社の業務に関わる業務を総合的に全て担います。営業や企画、そして事務も。さらに転勤もあり勤務地は会社都合で全国に及びます。一方、一般職は事務的な仕事が中心で転勤等もありません。その分、総合職の方が一般職より基本給は高くなります。

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