お金

当てはまる?5問で判明「銀行で効率的にお金を増やす」タイプ別診断 (2ページ目)

ふやす 内山 貴博

1-1銀行でできるお金を増やす方法

今や銀行は円預金や外貨預金をはじめとする預金や住宅ローンといった借り入れのみならず、さまざまな金融商品を取り扱う「金融の総合デパート」といった存在です。

株式投資をしたい場合、「証券会社」が真っ先に浮かぶ人も多いと思いますが、銀行でも「株式投資信託」を中心に投資商品を取り扱っています。そのため、「お金を増やす」ことに興味関心を持った場合でも、どういう方法があるのか、銀行窓口で相談することができます。

また、「保険に加入したい」場合も同様です。多くの銀行が各保険会社の代理店という位置づけで、終身保険や年金保険といった貯蓄性の高い保険商品からがん保険や医療保険などさまざまな保険商品を取り扱っています。保険を検討するためには、どれだけ貯蓄があり、どのような投資をしているのかといった総合的な視点が重要となります。

1つの銀行で「お金を増やす+リスクに備える」ことを同時に検討できるのは、私たちにとって大変便利です。外貨預金も以前より通貨の種類が増え、両替コストも下がり、私たちにとって利用しやすい傾向にあります。グローバル化が加速する中、通貨も日本円のみならず分散して持っておくことには意味があります。

ゼロ金利やマイナス金利といわれる日本より金利の高い国もありますし、外国為替の動きに応じてさまざまな特約が付いた外貨預金もあります。海外旅行や海外生活に憧れを持っている人などは今のうちからコツコツ外貨を積み立てるというのも1つの方法ですね。

こういった金融商品に加え、iDeCoやNISAといった国が推奨する制度も対応してくれます。iDeCoやNISAは税制メリットの大きい、いわば資産運用の枠組みです。大きなフレームのしっかりと固定した中で資産運用を行うことで、老後の準備などを効率よく行うことができます。

1-2どの銀行に預けたら、よりお金が増えるの?

一般的な銀行のケースを紹介しましたが、では、具体的にどの銀行にお金を預けるといいでしょうか?よりお金が増える手段を提供してくれる銀行もどこなのか、気になりますよね。

私はFPとして長年活動していますので「最も優れた銀行を知っています!」と得意げに伝えたいところですが、残念ながら「ズバリこの銀行です。」ということはできません。「あなたの状況次第」というところでしょうか。

ネット専業の銀行は店舗を持たない分、やや金利や手数料で優れているといえます。ただ、私たちの多くは投資や金融商品などに詳しくなく、特に専門用語などについて難しいと感じている人が多い現状にあります。

以前私は全く音楽経験が無い中でギターを購入しようとしたことがありますが、ネットで検索して楽器の違いが全く分かりませんでした。音楽に造詣の深い人であれば容易なことも、初心者にとってはかなりハードです。おそらくは楽器店に出向く方が初心者向けのギターを購入することができるはずです。

銀行も同様で、「iDeCo口座を開設し、自分の月額限度額の範囲内でややリスクの低い投資商品で積み立てる」といったことを1人でスムーズにできる人は、ネット銀行も候補にしてください。そうでない場合は最寄りの銀行、親切で詳しい行員がいる銀行など、実際に銀行に足を運んでみることをおすすめします。

2. あなたの「お金を増やすこと」に対するタイプを診断

ではここで、銀行を上手に活用しお金を増やしていくために、以下5つの質問を行いたいと思います。〇の数を数えてください。

・月々3万円以上の貯蓄ができている。または当面使わないお金が100万円以上ある
・病気や失業に備えて会社からもらう給料以外の収入があればいいなと思ったことがある

・「リタイア後はいろんな国に旅行をしたい」など大きな夢や目標がある
・TVや新聞で毎日のようにみかける「日経平均」や「ドル円レート」について興味があり、もう少し詳しく知りたいと思う。または日々チェックする習慣がある
・「物価が1年間で2%上昇、その期間中の利回り(リターン)が1%の場合、金融資産が目減りしている」という意味が分かる

2-1. 〇が0~1つ タイプA「堅実・安定志向タイプ」

タイプAの人はリスクを取ってお金を増やすというタイプではない、または、そのタイミングではないといえそうです。まずはコツコツお金を貯めながら、積極的な資産運用の方法、必要性などを学ぶことから始めてください。

2-2. 〇が2つ~3つ タイプB「運用に興味はあるけど始め方が分からないタイプ」

タイプBの人は資産運用に興味があり、一時金での運用または積立運用を開始するタイミングにありそうです。ただハイリスクな運用には抵抗を感じるかもしれません。リスクを抑えながら、一定のリターンを長期的に得られるような資産運用方法を選択してください。

2-3. 〇が4つ以上 タイプC「多少リスクはあってもお金を増やしたいタイプ」

タイプCの人は積極的にお金を増やすことに興味があり、投資のリスクについても理解がありそうです。将来を考える上で資産運用と向き合うことは重要ととらえ、リスクを取ることにそれほど抵抗を感じること無く、長期的にお金を増やす方法を模索しているのではないでしょうか。

次の章では、あなたのタイプ別おすすめの商品を見ていきましょう。