えっ!?ラグビー日本代表一人100万円!? “にわかファン”だけど、その報奨金を嘆く!!!
監修・ライター
「ラグビーワールドカップ2019」が終わった。ベスト8進出のスコットランド戦には、泣いた。そんなワタシ(中村修治)は、正真正銘の”にわかファン”でもある。でも、しかし、ここで言いたいことがある。ラグビー日本代表のベスト8進出の報奨金は、1人あたり100万円なんだって!?信じられない!!偉業の割には、少額過ぎて男泣きである。余計なお世話だとは知りながら、嘆いてみた。
経済波及効果は約4372億円也!!!なのだよ!?
公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会の公式サイトには、こんな数字が並んでいる。大会開催における経済波及効果は4372億円(29.7億ポンド)。内訳は、直接効果1917億円(13.0億ポンド)、第一次間接効果1565億円(10.6億ポンド)、第二次間接効果890億円(6.1億ポンド)である。
スタジアムでの観戦者は最大180万人、訪日観光客は40万人に達する可能性がある。ラグビーワールドカップ2019日本大会は開催期間が44日間と一般的な国際スポーツイベントと比べ長期間にわたり、会場は日本全国12の都市と広範囲におよび、観光などの支出が開催都市を中心とする国内各地の経済活性化につながる。訪日外国人客の消費支出による直接効果は1057億円(7.2億ポンド)に上ると予測されると・・・。
日本代表選手名鑑に掲載されているラグビー日本代表は、31人。経済波及効果を4372億円とするなら、1人あたり141億円である。
しかし、報奨金は1人あたり100万円なのだよ!?
しかし、2019年10月21日に配信されたこんな記事を見て驚いた。「ラグビー日本代表、選手への“報奨金”について協会を直撃!」に、こんな記載がある。
日本ラグビー協会の広報に問い合わせてみると「8強で100万円、4強で300万円、優勝で500万円を約50人の選手、スタッフらに支払います。今回は事前に支払いをさせていただくことを決め、発表させていただきました」
えっ!?ベスト8だったから、1人あたり100万円なの!?ワールドカップの大会期間は、約40日である。日当にしたら、1人あたり2万5千円である。24時間拘束されていることを加味したら・・・
なんと時給1000円強である。
経済波及効果は、1人あたり141億円だよ!?まったくもっていわゆるブラック企業なお話である。
紳士のスポーツだから優勝賞金がないのだよ!?
調べてわかった。ラグビーのワールドカップには、優勝賞金がない。優勝チームが得られるのは優勝カップと選手たちに授与される純金製のメダルのみ。勝っても負けても、試合が終われば両者の戦いを褒め称えあう「紳士のスポーツ」ならではの特徴である。
世界的に見てもラグビー選手の年棒は、バスケットボールやサッカーと比べても格段に低い。「金銭ではなく栄誉のために戦うスポーツ」だからこそ、あんなにも清く、感動をするのかな!?
ラグビーWカップ日本開催でわかったこと。
ラグビーの発祥は、イギリス。昔は上流階級と労働者階級の差はもっと露骨で、なにより経済格差が天と地ほどもあった国である。
上流階級の子弟は栄養価の高い食事を取っているため、背も高く、スポーツで体を鍛える時間もあったために頑健な肉体を誇っていました。それに比べて労働者階級の子供たちは満足に食事を取れず、いつも腹をすかしていたため、成長しても背が低く、痩せていた。
歴然とした肉体の差がある。つまり、背の高いゴツい人間にとって有利なスポーツであるラグビーは「紳士のスポーツ」と呼ばれるようになったのだそうだ。
その体格の差を研鑽で凌駕し、あのスコットランドの攻めを守りきり、ノーサイドで相手チームとも抱き合える。花道をつくる。「紳士のスポーツ」の意味が、ちゃんと書き換えられていく歴史がラグビーの真の歴史なのだとわかってきた。
ラグビーには、3年その国に居住していれば、国籍が異なっていてもナショナルチームに加われるという特別ルールがある。これも体格差を埋めるための策である。
しかし、そのまさにグローバルなチームを「ジャパン」と評して応援できる事実が、古い既成概念を壊しつつあるようにも思える。「紳士たれ」というプライドも捨てたものじゃない。。。カッコいい。。。。
でもね、もう少し「お金」は必要だと思うのだよ。
いくら紳士でも、時給1000円って、、、それだけは、イケない!!!