見た目で生涯年収の差は2700万円?!
監修・ライター
ふくよかな体型は、他者に安心を与える。プレゼンで人前に立つことが多くあったワタシ(中村修治)は、見た目で得をしてきた。喋り始めるだけで笑いが起こる。生粋のイケメンでなくて良かった。こんな自虐のコラムも、スイスイ書けない。親に感謝である。おかあちゃん!!!ありがとう!!!
美貌格差は、年収格差を生むのか!?
同じ海女さんでも、メディアで取り上げられるのは、美しすぎる海女さんである。同じ女性政治家でも、表に出てくるのは、さほど美しくもない「美しすぎる女性議員」である。
美人は、おトクだというお話である。作家・橘玲氏の「言ってはいけない 残酷すぎる真実」では、経済学者ダニエル・S・ハマーメッシュ氏が行った、男女の見た目と収入の関係についての研究を取り上げている。そこで記載されている美人と不美人の見た目による「生涯賃金格差」は、なんと2700万円。生まれながらにしての"美貌格差"。残酷すぎる現実である。
※参照「美貌格差―生まれつき不平等の経済学」ダニエル・S・ハマーメッシュ (著)
女性だけではない。男性も然り。アメリカのある出会い系サイトの調査によると、女性がイケメンで魅力的・年収750万円の男性と、ブ男の2人から1人を自由に選べるとき、ブ男が選ばれるには、イケメンより約2200万円多く稼いでいる必要があったそうである。
日本のサラリーマンの平均年収を450万円とするなら、ブ男は、2650万円の年収がない限り、平均年収のイケメンとは、同等ではないということである。イケメンではないワタシは、働くしかない。オスカーワイルドは、『外見で人を判断しないのは愚か者である。』とさえ言っている。
生まれつき不平等だから面白い!!!
まぁ、でもね・・・「美貌格差―生まれつき不平等の経済学」ダニエル・S・ハマーメッシュ (著)に書かれていることは、あまりにも底が浅い。検証データも少ない。美人とそうではない「境目」などの定義もない。ハッキリ言って、眉唾である。大国アメリカらしい大雑把な論である。
世の女性が全員「長澤まさみ」や「橋本環奈」みたいになったらどうする!?きっとこの世の男の労働意欲は地に落ちる。地球に未来はやってこない。生まれつき不平等であるという現実を変えたいという力が、この世界の未来を創っている。
ワタシは、間違いなく"美貌格差"に翻弄されている側の人間である。
痛い目に、何度もあっている。
だからこそ、こうして働いている。
不平等を埋めるために、アタマを使っている。
決してあきらめないって耐性が、
人間の知性なのである!!!とワタシは言いたい!!!
そもそもダイバーシティって!?
先日、こんなイベントに登壇させてもらった。LGBT問題やダイバーシティの話で盛り上がった。
女性を積極的に採用する。障害者の雇用も厭わない。宗教も、国籍も、性的指向も関係ない。多様性こそ、競争優位の源泉だと、ダイバーシティ・マネージメントが推奨される。しかし・・・どうも日本では「弱者救済」の面が強すぎる。「多様性」という便利な言葉が、政治的に使われ過ぎている。
一歩外へ出たら、自然は、すべてダイバーシティである。多様性に満ちている。そこは、弱者救済などとは程遠い。人道主義とは真逆の残酷な世界がある。
いかにナチュラルであるか?が大事なのに・・・日本のダイバーシティは、不自然すぎる。政治家や資本家の言うところの「多様性」は胡散臭い。弱者救済の視点で進んでいては「差別」という根本的問題は解決できない。多様性なんてのをアタマだけでほざいているのが間違いである。
美貌格差もあってのダイバーシティである。見た目で年収格差があるって言うことが証明されているなら、それを覆す証明をするのも、この平等な社会の使命であると思うのだよ・・・。