30代独身女性/引っ越しや衝動買いで貯金少ない…ムダ買いを防ぐコツとは
目次
FPオフィス「フォルテシモ」へ依頼されたお客さまの、mymo誌面での診断【うちの家計簿】今回のお客さまは30代独身女性の家計簿です。
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36歳女性Aさんの相談
転職などで引っ越しが多く、現在の貯金は100万円ほど。安いものを見つけるとつい買ってしまうので、食材を傷めてしまったり、雑貨や服で物があふれて部屋が散らかっています。片付けが下手なので、収納スペースが広いところに引っ越ししたら解決するかなと思っていますが、家賃が払えるか気になっています。
独身一人暮らし、30代女性Aさんの家計簿診断
月々の手取りが21万円。5000円の積立貯蓄をしています。ボーナスはありません。
家賃について
現在の家賃は6万4000千円。手取りの30%を超えています。家賃は毎月支出する固定費の一番大きな金額です。家賃は手取りの25%から30%を目安に考えましょう。貯蓄は最低でも手取りの10%、できれば20%の貯蓄を目指したいところです。現在は貯蓄が2.4%ほどです。これ以上家賃負担が大きくなると、さらに貯蓄額が減ることが考えられるのでおすすめしません。
部屋が散らかっているとお金はたまらない
部屋が散らかっている原因を考えてみましょう。収納スペースの問題でしょうか。「物を管理する」ことができていないからかもしれません。部屋がきれいで整理整頓ができる人は、実は「物を管理する」スキルが高いです。持ち物の把握ができており、必要なものを必要な分所有していて、部屋だけでなく冷蔵庫の中もすっきりと整理されています。
反対に整理が苦手な人の特徴は、持っているものの把握、管理ができていないため物が増え続けていき、必要なものと必要でないものの判断を先送りにしているため、常に部屋に物があふれ散らかっている傾向があります。
物を管理できないことが「貯金なしの原因」に
Aさんが今持っている物は本当に必要な物でしょうか。物の必要性を見極めることができなければ収納の場所ばかり必要になります。たとえ収納スペースが増えたとしても、整理整頓を行わないと、物を放り込むだけになってしまい、快適な生活とは程遠いものになってしまいます。まずは自分が本当に好きなもの、必要なものを見極めて「物の管理能力」を磨きましょう。
不要なものを捨てられない習慣を見直すことができないと、収納場所を増やすために収納家具を新たに購入したり、広い部屋に引っ越すことになり、いっそう大きなコストがかかります。食材を買いすぎて傷ませてしまうということは、食材だけでなく、スペースと電気代も無駄にしていると考えましょう。
物を持てばその分コストがかかる。物を捨てられなければお金を捨てていることになると意識してみてください。
買い物では満たされないもの
Aさんからの回答で、満足支出が「とくにない」という点が気になります。「物の管理能力」と「お金の管理能力」は関係しています。整理整頓された状態を維持するには、自分をコントロールする力が必要になります。自分をコントロールできるようになると、計画的にお金を使えるようになり、衝動的な買い物を抑えられるようになります。
「なんとなく買い」をやめ、まず買いたいと思った物を家の中に持ち込むことを想像し、本当に必要な物か、買うことで何が満たされるか、買うことでどんなコストがかかるかを考えて購入するようにしましょう。
Wallet+(ウォレットプラス)を使って目的預金を
目的預金の「お金を移す」という機能はご存じでしょうか。目的未設定の貯蓄預金をつくっておけば、1000円単位でいつでもメイン口座からお金を移すことができます。
もし何か買いたくなったら、それを「買ったつもり」にして貯蓄預金に移し、いったんお金を口座から見えなくしてしまいましょう。衝動買いを抑えてお金を貯めることができます。続けたら結構貯まりますし、衝動に負けなかった結果も残ります。ぜひ、トライしてみてください。
<アドバイスを受けたAさんの感想>
物を捨てないと、お金を捨てていることになるとは。本当に言われたとおりだと思います。ちょっと危機感を持つことができました。引越しを考える前に、物を選別してみます。
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36歳女性Aさんの家計簿診断を終えて
物を選別するコツはお友達に手伝ってもらうことです。Aさんの好みが分かっているお友達がいると理想的です。楽しみながら、本当に好きなものを選んでいきましょう。物が整理整頓されて好きなものだけに囲まれた生活を送ることはきっと快適だと思います。貯蓄はまず手取りの10%の2万1000円を目標にしてみてください。