新卒のあなた、給料おいくらですか?平均額知ってますか? (2ページ目)
【3】業界別 新卒の初任給平均額
主な産業について初任給を学歴別に見てみましょう。
大学卒では、男女ともに学術研究,専門・技術サービス業(男性229.0千円、女性223.8千円)、情報通信業(男性218.3千円、女性217.8千円)が高くなっている傾向が見られます。
高校卒では、男性は建設業(177.0千円)、卸売業,小売業(170.7千円)、女性は情報通信業(172.7千円)、建設業(167.2千円)が高くなっており、大学卒と少し傾向が異なっています。
どうでしたか?
既にお勤めの方は、自身の新卒での初任給と比較してみて「あぁ、これぐらいだった」「こんなにもらっていなかった」「もっともらっていた」など思うところがあるかもしれませんね。
【4】給与から差し引かれる項目を知っておこう
給与が支給されたら、手取り収入がいくらかなのかが気になるところですが、いったいどんな項目が控除されているのでしょうか。
給与明細には会社から支給される全てのお金(給与)と税金や社会保険料を差し引かれるお金(控除)があります。天引きされている控除の部分を見ていきましょう。
まず大きなものは社会保険料です。社会保険料は3つに分かれています。
1.健康保険
いわゆる保険証のための費用です。病院で治療や投薬を受けた際、保険証があれば自己負担は3割で大丈夫です。また、もし病気やケガで入院をした場合は高額療養費の制度があり、1カ月あたりの上限があるので大きな病気をしても安心して医療サービスを受けることができます。さらに病気やケガで働けないときは傷病手当金などの制度を使うことができます。
2.厚生年金
皆さんが年金と聞いて思い浮かぶのは「おじいちゃんおばあちゃんがもらうもの、自分たち若者はどうせもらえない」というイメージだと思います。しかし実は年金はそれだけではないのです。
(1)障害年金
病気やケガで障害を負ってしまい、日常生活が送れない事態が発生したときに支給される年金です。
(2)遺族年金
世帯主が亡くなった際、世帯主に扶養されていた遺族が受け取れる年金です。生命保険で万が一に備えて死亡保障に加入する際は、この遺族年金がいくらもらえるかを調べた上で保険金額を決めましょう。調べないまま加入すると余計な保険料を払うことになるかもしれません。
(3)老齢年金
これが一般的にイメージされる年金で、65才から受け取り可能です。厚生労働省の2017年度の調査によると、男性で平均16万5000円/月、女性で平均10万2000円/月、男女平均で14万7000円/月という結果が出ています。
女性の金額がかなり低くなっていますが、昔はフルタイムで働く女性が少なかったことを反映しており、今後は上昇していくでしょう。注意点としては、これは厚生年金の金額ですので国民年金の場合は6万5000円/月程度です。
この3つの年金が一つにまとまっているのが厚生年金です。