新卒のあなた、給料おいくらですか?平均額知ってますか? (3ページ目)
3.雇用保険
いわゆる失業手当などに充当されています。
ここまで社会保険に関して解説をしましたが、社会保険の大きな特徴は「従業員と会社が折半している」ということです。仮に従業員の負担が2万円とすると会社も2万円を負担して従業員の年金に上乗せしていることになり、国民健康保険や国民年金に比べて圧倒的に手厚くなっているといえるでしょう。
ここまでは社会保険でしたが、次は税金です。
(1)所得税
所得税はその名の通り所得金額に対して課せられる税金です。日本の所得税は超過累進課税といって「所得が高くなれば、それに応じて税負担も高くなる=納める税金も多くなる」という制度を採用しています。毎月の給与から天引き=源泉徴収されて11月から12月にかけて年末調整を行います。
(2)住民税
前年の所得をもとに計算される税金です。新卒の場合、初年度は発生しませんが、2年目から課税されます。「2年目の方が給与の手取りが減って少ない」という現象が良くありますが、その原因は住民税でしょう。
ここまで控除される項目を見てきましたが、新卒で勤務の場合は概ね額面金額の2割程度が天引きされて手取り金額になると思います。
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【まとめ】
就職希望ランキングにあげられる企業が時代ごとに変わるように、「景気のいい業界」も時代ごとに変化していきます。それと同じように相対的に初任給が高い・低いの違いも出てきます。
現代はインターネット・スマートフォンの普及で、社会の進化がこれまでと違うスピードで変化していく時代です。また、大手を含め副業を許可する企業も増えてきました。給料が多いに越したことはないと思いますが、初任給だけにとらわれるのはナンセンスともいえるでしょう。
ただし給与というのは仕事への対価ともいえます。いたずらに「やりがい」だけを前面に出して明らかに給与が低い・社会保険がない企業というのも考え物です。
人生100年時代といわれます。自分のやりたいこと・してみたい仕事が決まらない・探せないという人も多いでしょう。大丈夫です、他の人たちも同じです。人生で一度しかない新卒カード、大事に使ってくださいね。