新型コロナウイルスにかかる費用は保険給付適用?ホテル待機や自宅療養は?請求方法は?
「新型コロナウイルスに感染したら、治療にかかる費用はどうなるの?」と考えたことがある人は多いと思います。治療内容は医療関係者にお任せするとして、入院費をはじめとした医療費はどんな扱いになるのでしょうか。健康保険は?生命保険は?
今回は、新型コロナウイルスに感染した場合のお金にまつわる疑問を解説しましょう。
コロナに感染したら公的保険は使える?費用はいくら?
普通の病気で使える公的保険同じく、健康保険、傷病手当金などが支給されますが、新型コロナウイルスは指定感染病となっているので扱いが異なります(2020年2月1日付で指定感染症に指定)。
健康保険負担の割合は?
新型コロナウイルスは指定感染病のため、通常の3割自費負担でなく、PCR検査などの検査費用、入院費用などはすべて公費負担となります。
参考:厚生労働省 新型コロナウイルス核酸検出の保険適用に伴う行政検査の取扱いについて
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令等の施行について(施行通知)
傷病手当金の支給はどうなる?
傷病手当金は、会社員が怪我・病気などで働くことができないとき、待機期間3日経過後の4日目からの休暇に対して支給される制度で、新型コロナウイルスによる休暇も対象となります。PCR検査で陽性となった場合、無症状で自宅待機やホテルに泊まったときも「みなし入院」として支給されます。
ただし、家族で感染者が出て濃厚接触者として休暇を取った場合や、会社で感染者が出たことによる会社の休業などは対象となりません。
参考:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当金の支給について
生命保険は支給され、待機の場合も入院とみなされる
新型コロナウィルス感染の場合も、ほとんどの生命保険の会社は保険金を支給すると発表しています。ただし、
感染してホテルに宿泊の場合、入院給付金は支払われる?
基本的に、コロナで入院となった場合は、普通の病気や怪我と同じ扱いですが、東京や大阪など感染者が多い地域では、症状が軽い人は自宅かホテルで待機となることがあります。
その場合、健康保険と同じく、入院したとみなされ入院給付金が支給されます。
新型コロナウイルス感染の場合の請求方法
コロナで入院して入院給付金を請求する場合は、通常の方法とほぼ同じ。申請の書類を取り寄せ、診断書など必要な書類を添えて申請します。
もし死亡した場合の保険金は?
万が一、感染後不幸にも亡くなってしまった場合にも、死亡保険金が支払われます。さらに、災害割増特約をつけていれば、事故などに巻き込まれて死亡したのと同じく、割増で支払われる保険会社もあります。
そのほか、民間保険会社における新型コロナウイルス支援策
多くの保険会社では、下記のような支援策を実施しています。利用方法は各保険会社に問い合わせましょう。
・支払いが厳しい人のための保険料の支払い期間の延長
・保険金請求をスピーディーにするための書類手続きの簡略化
・一定期間、契約者貸付が無利子となる
・感染者へのお見舞い金支給
新型コロナウイルスに感染した場合の健康保険と民間保険について解説しました。どちらも自分で保障対象だと思っていても、保障されないこともありますので、まずは公的機関、保険会社に確認してください。
保険はもちろん大切ですが、その前に感染しないことが一番大切。しっかり手洗い、うがいなどを実践し、感染を予防しましょう。