【2021年最新】お金を増やす方法とは？FPが勧める「お金の勉強」 （2ページ目）
目次
【3】お金に関する勉強方法 上級編 「株式投資・不動産投資」
上級編としては株式投資・不動産投資などがあげられるでしょう。
・株式投資
株式投資はお金を増やすと言う運用の王道とも言える投資方法です。日本だけではなく世界中の株式を証券会社で購入することができます。
株式投資の醍醐味と言えばやはり安く買って高く売ると言うことにつきます。また配当や株主優待券などのサービスなども株式投資の魅力と言えるでしょう。
Yahoo!やセブンイレブンなど、株価が発売時よりも大きく値上がりしているようなものもあり、これらの企業の株価が安い段階で投資をしていれば、まさに大きな利益を得られた代表格と言えます。ただし、株式は企業の業績だけではなく社会状況の変化の影響も受けやすい金融商品です。日本のマーケットで言えば午前中は好調だったのに、お昼のニュースの影響で午後は大きく値段が下がったりするケースも多くあります。また投資をしている企業が万が一破綻をすると株式の値打ちは0円になります。株価の変動が大きな企業もあれば、ほとんど値動きがない企業もあります。自分の資金をいかに有効に使うか、見極めが非常に難しい投資方法の一つだと思います。
会社員にとってはデイトレードのような頻繁な売買というのは難しいかもしれません。そのため1カ月単位で売買するようなイメージで企業情報を分析する必要があるでしょう。初めての方は証券会社が開催している初心者向けのセミナーに参加するのも方法の一つです。
・不動産投資
株式投資にならぶ投資の王道と言えば不動産投資です。積極的な売買というよりも家賃収入を基本とした投資方法です。不動産投資は銀行から借り入れをして始めることが多いため、スタートするまでのハードルはかなり高いと言えます。
満室経営ができれば安定的な家賃収入が続くため非常に魅力的です。ただし空室が多くなる、売りたい時になかなか売れないなどのリスクも高く、投資初心者には向いていません。また税金や管理など非常に手間暇がかかる投資方法とも言えます。インターネット上にはワンルームマンション等の投資に関する広告も多いですが、利益を出すことができていない人も多いようです。
投資用マンションなどを取り扱っているセミナーも多いですが、売る側の論理で進められますのであまりおすすめしません。どちらかというとYouTubeなどで「不動産投資で失敗した」等の動画を見て、それでも不動産投資をしてみたいと思ったら勉強を始めましょう。
その他にFX（外国為替証拠金取引）や仮想通貨などに投資をするということも増えてきましたが、筆者としては投資方法としてはリスクが高すぎると考えています。
【4】お金の勉強に役立つ本を紹介します
インターネットでいろいろな情報を見ることができますが、本もおすすめです。
「私の財産告白」本多清六（著）
著者は慶応二年（1866年）生まれで日本の林学の父とうたわれた方です。貧乏な中でも苦学をし、貯蓄と投資で高額納税者になり、その富をすべて寄付したという伝説的な人です。明治・大正など時代背景は異なりますが、その考え方は現代にも通じるものがあります。
「本当の自由を手に入れるお金の大学」 両@リベ大学長（著）
お金にまつわるサイトを運営しているYouTuberが著者です。「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」のお金にまつわる5つの項目について紹介されています。語り口も分かりやすくお金の勉強のスタートにはもってこいです。
「生涯投資家」 村上世彰（著）
「お金もうけは悪いことでしょうか」と言い放ったニュースを覚えている人もいるかもしれません。通産省（現在の経済産業省）の官僚出身で投資会社を立ち上げ、モノ言う株主としてマスコミにも登場していました。金の亡者・分かりやすい悪役みたいなイメージで捉えられがちですが、その投資哲学に関して書かれた著作です。株式投資だけでなく投資とはどのような考えで行うのかについて書かれた興味深い1冊です。
【5】まとめ
お金の勉強について考えてきましたが基本的なものは2021年も変わりません。
1. きちんと出納（お金の収入・支出）を把握しましょう
2. 公的な制度の活用も含め固定費を見直しましょう
3. 毎月、決まった額を貯金しましょう
4. 貯金して元手ができたら少しずつ投資していきましょう
5. 美味しい話はありません。お金を増やすということは地味なことの繰り返しです
6. 興味がある投資方法はとことん調べましょう。メリットもあればデメリットもあります
7. デメリットが許容できるのであれば投資を始めましょう
8. 個人投資家にとって最大の武器は時間です。「長期・分散・つみたて」の三つが大事です。
大事なお金を生かすも殺すも自分自身です。メリットとデメリット、リスクが自分に合っているかどうか見定めるためにたくさんの本を読んでくださいね。手前みそですがファイナンシャルプランナーの勉強は役立ちますよ。
