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冷房にまつわるあの噂はウソ?本当?電気代節約基礎知識7つ

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冷房にまつわるあの噂はウソ?本当?電気代節約基礎知識7つ

【画像出典元】「Pixel-Shot- stock.adobe.com」

夏のテーマとなるエアコン代の節約。「電源ON、OFFを工夫する」、「設定温度を下げる」、「ドライにする」などエアコンの節約にまつわる噂はたくさんあります。

さてどれがホントで、どれがウソなのでしょうか。計7つの噂について、真相を解説していきます。

1.エアコンのON、OFFを繰り返すのは節約になる→ウソ

部屋が冷えた後、節約のためエアコンを毎回OFFにしている人もいるのでは。一見はOFFにすれば節約につながるように思えますが、こまめな電源ON、OFFはかえって余計な電力を使うことになりかねません。

エアコンは、起動時~設定温度に下げるまでの間が、最も大きな電力を使うからです。

そのため、こまめに電源ON、OFFするよりも「つけっぱなし」にした方が節約になる場合が多いです。
 

シーンA:短時間の外出であれば、つけっぱなしが効果的

玄関のドアをあけるTシャツ姿の若い女性
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近所へちょっと買い物にいく程度の外出であれば、ONにしたままつけっぱなしの方がよいことも。

空調メーカー「ダイキン」の実験によれば、日中は35分まで、夜は18分までの外出であれば、エアコンを切るよりも、つけっぱなしにした方が節約になるという結果も出ています。

ダイキンの実験

逆にいえば、仕事やデートなどで長い時間外出をする際には(日中35分超え)、電源は切っておいた方がよいでしょう。

シーンB:暑い夜もタイマーよりつけっぱなしの方がよい

寝室で横を向いて眠る外国人の若い女性
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節電のためタイマーを設定して寝たけれど、夜中に寝苦しくなり、結局スイッチを入れなおすようなことはありませんか。こういったケースでも、こまめな電源ON、OFFはかえって余計な電力を食う恐れがあります。

蒸し暑くエアコンなしでは辛い夜であれば、最初からタイマーは設定せず、朝までつけっぱなしにした方が節電になりやすいです。

2.エアコンの設定温度は高めがいい→ホント

28℃に設定されたエアコンのリモコン
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エアコンの設定温度が高いほど、パワーが抑えられるため、電気代の節約になります。

設定温度を1℃上げると、消費電力が約10%減ります。

環境省が推奨する夏場のエアコンの設定温度は28℃です。服装で調節するなどし、エアコンの温度は高めに設定しましょう。

3.風量は「弱風」が節約になる→ウソ

エアコンは、起動時~設定温度に下げるまでの間が最も電力消費が激しいです。弱運転だと設定温度に下げるまで時間がかかるため、必要以上に電力が掛かってしまいます。

総合的にみれば、弱運転よりも「自動運転」がおすすめです。自動運転では、エアコンが最も効率のよい風量に調整し、温度を下げてくれるため、電気代の節約につながります。

具体的には、自動運転だと、設定温度に到達するまでは最大運転を行い、到達後は弱運転や送風運転で効率よく部屋を冷やします。

4.真夏は冷房よりドライの方が電気代が安い→ホント

一般的に、冷房よりも「ドライ」で運転した方が電気代は安くなります。ウェザーニュースの比較では、設定温度24℃で稼働した場合、冷房の電気代は11.0円/h、ドライの電気代は4.1円/hという結果が出されています。

ウェザーニュースの比較

ただしドライは、あくまで除湿が目的の機能であるため、部屋をすぐに冷やす能力では冷房に劣ります。

またドライには、大きく2タイプがあります。

・弱冷房除湿(部屋の温度を下げながら除湿 ※一般的にドライといわれるのがこちら)
・再熱除湿(部屋の温度を下げずに除湿するドライ)

再熱除湿の場合、部屋の温度を下げず純粋に除湿だけを行えますが、その分、電気代は冷房よりも高くなります。

5.室外機も遮熱してあげた方がいいらしい→ホント

一軒家のエアコンの室外機
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室内の熱は、エアコンに吸収され、屋外にある「室外機」のファンから外に吐き出されています。

この室外機が直射日光などにより熱を持っていると、熱の吐き出しがスムーズにいかなくなり、余計な電力が掛かってしまうことがあります。

夏場には、「日除け」や「遮熱シール」などを設置し、室外機を日光から守ってあげることも節電につながります。
 

6.室内機はこまめな掃除で電気代が減る→ホント

室外機が汚れていても熱の排出が妨げられるため、余計な電力が掛かってしまいます。

そのため、次のような対策を行うことが節約につながります。

<室外機の掃除例>
・室外機のファンの前を塞いでいる物やゴミを片付ける
・室外機の表面・裏面に付着したホコリや汚れを、雑巾などで拭きとる
・「水抜き穴」に詰まったゴミを手袋などで取り出す など

室外機の掃除は1年に1回が目安です。夏が始まる前に一度掃除をしておくのがおすすめです。

7.グリーンカーテンやよしずも効果あり→ホント

グリーンカーテン
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窓ガラスは薄いため、屋外の熱を吸収しやすい性質を持っています。

原始的な方法ではありますが、グリーンカーテンなどを窓際に設置し、室内への熱の侵入量を減らせば、室内温度を根本的に減らすことができます。そうすればエアコンの稼働も減るため、省エネにつながります。

具体的には次のような方法があります。
・グリーンカーテン、よしず、簾(すだれ)を設置する
・遮光カーテンを設置する
・断熱シートや断熱スプレーを使い、窓ガラスに断熱加工を施す など

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以上のように、エアコンの仕組みや機能は実は奥が深く、ただやみくもにスイッチを入れて使っているだけでは、その性能を十分に発揮できていないことがあります。エアコンの性質をよく理解し、状況に合わせたベストな使い方をすることで、同じ機種でも大きく電気代が節約できることもあります。