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コロナ想定外の絶望感、それでも応援したい銘柄は!?」【初心者株投資39話】

ドタバタ!株投資ルポ うだひろえ

コロナ想定外の絶望感、それでも応援したい銘柄は!?」【初心者株投資39話】

ワクチン2回目接種完了、しかし関東では感染者数記録更新中…こんなはずでは…!

これを書いている8月上旬、私はワクチン接種2回目を終えて、免疫がつくといわれている接種後2週間を目前にワクワクしているはずでした。前回の記事でも、大きな前進ができたとして、アフターコロナに向けて投資の仕込みを始めたいなんて書いております。

それがまさか、関東は感染者数記録更新、もう何度目かの緊急事態宣言が発令され、解除されたばかりの「まん防」もまた発令、医療はひっ迫し、私は引き続き、スーパーへの買い物も細心の注意を払うような状態。思い描いていたのと全く違う世界が目の前に広がっています。

せっかく仕込もうと思っていた銘柄も軒並み低迷、日経平均も芳しくない状態で、どこまでが底なのか判断に迷うほどです。

前回取り上げたデパート系の「J.フロントリテイリング<3086>」は、6月に1200円まで回復したのが安値906円まで下がっています。デパート系は緊急事態宣言による営業時間短縮に加え、従業員のクラスター発生のニュースなどで、せっかくの回復傾向がまた遠のいています。

高齢者のワクチン接種が進むことで売り上げが回復するだろうと予測していたのが、まさか接種が追いついていない20代~30代の従業員さんたちに感染が広がり、営業自体が危ぶまれるとは、思ってもみませんでした。

若手現役世代への迅速なワクチン接種が望まれますが、ニュースを見ているとそれもいつになるやらで、人々の厭世観たるや、想像に難くありません。

求められる「未来への力」、それでも投資で応援したい!

チップを入れる
【画像出典元】「stock.adobe.com/luckybusiness」

悪いニュースばかりではありません。
私の塩漬け銘柄筆頭の「日産自動車<7201>」が7月末に発表した決算は、なんと3年ぶりの黒字決算。そんなに赤字続きだったんかい、と思いましたが、「業績予想を上方修正」という輝かしい文言の効果もあって、前日終値593円が一時650円をつける高騰。これは復配(配当を復活すること)もあり得るか!?とまで、久しぶりに胸が高まりました。

そこからしばらくは少し下がっていますが、これはいわゆる「窓埋め」(急に飛び抜けて上がった分、間を埋めているとされること)なのでは。これから回復劇を見せるのでは?なんて想像するだけの余裕も持てます。

こうなってくると、300円代の頃に買い増しておけばよかったと思う人間の業。いやはやこの気持ち、今現在コロナ禍で苦境に立たされている銘柄に役立てようと、やはり私は微力ながらも応援投資がしたいという気持ちを強く持ちます。

私の塩漬け銘柄二番手「ヴィア・ホールディングス<7918>」は、年初来安値を更新するなどあまりよろしくない状態ですが、わが家がお世話になっている焼き鳥の「扇屋」の店舗はテイクアウトにランチにと頑張っていて、今後も店舗利用で応援し、株も追加購入してナンピンしながらの応援もできたらと思っています。

ただ決算が8月11日にあり、そこでの動きを待ちたいところ。思いの外上がって「最安値の時に買っておけば~!」なんて後悔する可能性もありますが、そうなったらそれはそれでうれしい、という気持ちにもなり、やはり応援投資はいいものだ、と思います。

次に応援したい銘柄…今さら感はあるけどやっぱりこの業界!

デリバリー
【画像出典元】「stock.adobe.com/vichie81」

そんな中、急に気になって調べたのは、「出前館<2484>」でした。デリバリー業界、今さら感はありますが、2カ月ほど前から私が住む愛知県の地方都市でもバイクを見かけるようになり、チラシも入るようになったので、随分と拡大しているのだな、と思ったのです。

しかしいざ使おうとすると、割高感に悩まされます。リストを見ると思っていたよりもたくさんのお店のメニューがあるのですが、お弁当の値段が店頭価格よりも+200円ほど、4人家族で800円、プラス配送料がかかるため、割引クーポンを使ってもコスパはどうなの?車を出して買いに行った方が安いんじゃないの、と思っておりました。

その考えが一転したのが、そう、2回目のワクチン接種後です。1回目の副反応は腕が痛くなったくらいだったので、完全に甘くみていたのですが、2回目は接種後30時間ほど経ってから発熱しました。

しかもわが家は夫婦で一緒に接種、同時に発熱して2人して体を起き上がらせることもしんどい状態に。これはデリバリーだ、しかもピザなどのこってり系ではなくお弁当系が食べたい!となり、初回利用1500円引きのクーポンもあって利用したのでした。

この、ほかほかのお弁当のうれしかったこと!コンビニのお弁当にはない手作り感、発熱している体に染み渡ります。アプリで決済済みだから小銭を用意する必要もなく、袋に入ったお弁当の受け渡しのみ。何より嬉しかったのは、子どもたちにあたたかい食事を食べさせてあげられたこと。これは、これから若い世代、子育て世代のワクチン接種が進む中で、新たな需要が見込まれるのでは!?とまで思ったのです。

出前館の株価を調べてみますと、昨年末に4200円をマークしているのをピークに、今年に入ってからはずるずると下がり続けて8月2日には年初来安値1291円。ヒィィィ!3分の1以下じゃないですか。今さら感もここまでくると逆に面白くなってくるのが私の怖いところです。

株主優待は、100株以上で8月末と2月末の年2回。それぞれに1000円優待券が4枚と3枚届き、年間7000円の優待です。しかし1回の買い物につき1枚が利用可、つまり年7回は使わないと使い切れないという計算。うーん、わが家の場合、そんなに使うかな。微妙なところです。

しかしこれ、一人暮らしだったら重宝するかもですね。デリバリーは最低利用金額が1回の注文で1000円以上と設定されていることが多いようですし、少し豪華に1800円ほどのお弁当を頼んでも、1000円引きで800円なら満足度も高そう。「一回の買い物で1000円」という設定がそもそも家族をターゲットにしてないようにも思えます。

となると私の場合は優待券はメルカリなどで売った方が、配当金がわりになっていいかも。しかし調べてみたら3000円分が2000円でSOLDとなっていました。また、金券ショップでの郵送買取価格は1000円で200円というものが出てきました。売る手間や、現在の価格を考えると、私の場合は要再考のようです。

ただ一人暮らしだったら、この状況下、かなり心強い優待券になってくれたと思います。非接触デリバリーもより使いやすくなってくれれば、高齢化社会でも役立つこと間違い無く、やっぱり私はそんな企業を応援したいという気持ちを思い出させてくれます。そしてその気持ちがあることで、こんな絶望的な状況の中でも、なんとか前向きに進んでいこう、とまで思えてくるのです。

なのでとりあえず、要チェック銘柄に追加し、タイミングを図ります。引き続き、そんな応援できる銘柄を探していきたいと思います!

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