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ママに人気のオイルヒーター、節電のコツは〇〇の側に置く事!?

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ママに人気のオイルヒーター、節電のコツは〇〇の側に置く事!?

【画像出典元】「morrowlight- stock.adobe.com」

「オイルヒーター」は、やけどが発生しにくく、部屋を乾燥させにくい便利な暖房器具。赤ちゃんやペットがいる家庭では特に人気です。オイルヒーターは「本体価格や電気代が高い」という評判がありますが、実際のところどうなのでしょう。

今回はオイルヒーターの仕組みや電気代事情、メンテナンス方法などを紹介していきます。

オイルヒーターの特長って?近年の傾向は

グレーの壁の前に置かれたオイルヒーターのスタイリッシュな画像
【画像出典元】「Sashkin- stock.adobe.com」

オイルヒーターの仕組み

オイルヒーターは、機器内部にある“オイル”の熱で部屋を暖める暖房器具です。

放熱板(フィン)がついた密閉容器内に、燃えにくい難燃性のオイルが入っています。そのオイルを電気の力で加熱し、循環させることで、放熱板から暖かい熱を発生します。

オイルヒーターから発生する放射熱と、室内の空気の温度差​により、部屋全体が暖まっていきます。エアコンやファンヒーターのように温風を出すのではなく、温度差による空気の自然な対流によって、じんわりと暖めていくのが特徴です。

メリット・デメリットは?

【メリット】
・自然な暖かさを感じられる
・部屋が乾燥しにくい
・温風ではないため、ホコリやハウスダストが舞いにくい
・動作音が静か
・表面温度が約60~80℃でやけどしにくい(ただし長時間接触すると低温やけどのリスクあり)
・製品寿命が長め
など

【デメリット】
・部屋が暖まるまで時間がかかる
・電気代が他の暖房器具と比べると高い
・気密性や断熱性の高い部屋向け(木造や風通しのよい部屋には不向き)
・オイルが入っているため本体重量が重い
・オイルの破棄に手間がかかる
など

オイルヒーターの歴史と近年の傾向

オイルヒーターは、もともとはヨーロッパのような気密性や断熱性の高い住宅が多い地域で重宝されていました。また、ひと昔前は「本体価格に加えて電気代も高い」という評判も根付いていたため、日本ではあまり普及していなかった過去があります。

しかし最近は、
・日本住宅の気密性や断熱性の向上
・オイルヒーター本体価格の低下
・オイルヒーターならではのメリットが注目される
などの要因から、日本でも利用者が増加傾向にあるようです。

オイルヒーターの電気代は?

黄色い背景に電球と電卓のアップ
【画像出典元】「Hanasaki- stock.adobe.com」

消費電力(W)から計算すると?

オイルヒーターは3段階の温度調整機能が付いていることが多く、弱500W/中700W/強1200Wの設定が一般的です(中には強1500Wで設定している商品もあり)。

1時間あたりの電気代は、1kWhあたり27円/kWh(電気料金の一般的な目安)を基準とすると、次のようになります。

【1時間あたりの電気代】
弱モードの場合:500W÷1000×27円/kWh=13.5円
中モードの場合:700W÷1000×27円/kWh=18.9円
強モードの場合:1200W÷1000×27円/kWh=32.4円

【最新の参考モデルと消費電力設定】
デロンギ ヴェルティカルドオイルヒーター(RHJ21F0812-WH)・・・弱500W/中700W/強1200W
アイリスオーヤマ ウェーブ型オイルヒーター式タオルハンガー付(IWHH-1212D-W)・・・弱500W/中700W/強1200W

実際の電気代はもう少し低い?

オイルヒーターの実際の電気代は、使用する環境、設定温度、ECOモードの有無などで変わります。

参考データとして、世界的なオイルヒーターメーカーとして有名な「デロンギ社」の公式サイトでは、自社オイルヒーターの消費電力シミュレーションとして、次のような結果を公開しています。

【デロンギ社による1時間平均の電気代シミュレーション】
リビング(10畳)設定温度20℃の場合:
ECO運転・・・1時間平均 約14.0円
通常運転・・・1時間平均 約18.2円

子供部屋(8畳)設定温度18℃の場合:
ECO運転・・・1時間平均 約10.6円
通常運転・・・1時間平均 約12.7円

寝室(6畳)設定温度16℃の場合:
ECO運転・・・1時間平均 約7.8円
通常運転・・・1時間平均 約8.8円

※シミュレーション条件
建物の構造・断熱性:RC集合住宅・新省エネ基準(Ⅳ地域)に適合
運転時間:9時間(リビング:13時~22時、勉強部屋:13時~22時、寝室:22時~翌7時)
外気温:拡張アメダスデータに基づいた東京の12月上旬の気温
照明や人体の発生熱などを考慮
1kW/時の電気代は27円(*)で計算(*2020年7月現在)

出典元:デロンギ社「デロンギ ヒーター 電気代は?」

他の暖房器具との電気代比較

白色で統一された冬の暖房器具一式
【画像出典元】「magraphics- stock.adobe.com」

消費電力(W)の視点から、他の暖房器具と電気代を比較すると次のようになります。

【各暖房器具の消費電力と電気代の目安(1時間あたり)】
オイルヒーター:500W~1200W 約13.5円~32.4円
ハロゲンヒーター:500W~1000W 約13.5円~27円
カーボンヒーター:500W~1000W 約13.5円~27円
セラミックファンヒーター:600W~1200W 約16.2円~32.4円
こたつ:100W~300W 約2.7円~8.1円
ガスファンヒーター:ガス代+電気代込みで約11円*
エアコン:125W~1220W 約3.3円~32.9円**

*大阪ガスの計算値より
**パナソニック「エオリア」のスタンダート6畳タイプCS-221DFR(2021年モデル)の場合

オイルヒーターの電気代は、暖房器具全体の中では、高い部類に入るといえます。

電気代が同じ程度の暖房器具として、ハロゲンランプの赤外線を用いる「ハロゲンヒーター」、炭素繊維に電気を流して暖める「カーボンヒーター」、特殊加工されたセラミックスを発熱させファンで風を送り込む「セラミックファンヒーター」などが挙げられます。

オイルヒーターの節電のコツは?

白いオイルヒーターが窓際に置かれている
【画像出典元】「naka- stock.adobe.com」

1.窓側や出入口に置く

オイルヒーターは空気を循環させてじんわりと暖めていくため、室温の低い場所があるとうまく暖まりません。そのため、部屋の中でも寒い場所に置くのが効果的です。

・窓際
・壁際(窓のない部屋の場合)
・出入口付近 など

特に窓際に置くのが効果的です。空気を循環させながら、窓からの冷気を防ぎ、暖気が逃げることも防ぐため、節電につながります。

2.部屋の気密性や断熱性を高める

オイルヒーターは、その特性上、気密性や断熱性の高い環境で真価を発揮します。逆に気密性が低く、換気を頻繁に行うような環境では、逃げてしまった暖気を再び暖めるのに時間がかかるため、効率が悪くなってしまいます。

そのため、次のような方法で部屋の気密性や断熱性を上げることが節電につながります。

・窓に厚手のカーテンやレースカーテンをつける
・断熱シートを併用する
・窓やドアの開閉を極力減らす など

3.他の暖房器具と組み合わせて使う

オイルヒーターは最初に部屋を暖めるまでに時間が掛かります。

したがって、最初はエアコンやセラミックヒーターなど、素早く部屋全体を暖められる暖房器具を使い、ある程度部屋が暖まったのちに、オイルヒーターを弱運転させて室温を維持させたほうがトータルの節電につながりやすくなります。

またサーキュレーターを使って暖気の集まりやすい部屋の天井に風を当てることで、暖かい空気を循環させ、より早く部屋全体が暖まります。

長く使うためのメンテナンスの仕方

オイルヒーターの正面の調整つまみを手で回す
【画像出典元】「Maryia- stock.adobe.com」

基本的なメンテナンス方法

メンテナンス・お手入れは電源を抜き、本体が冷えた状態で行います。

布やハンディモップなどを使って、全体を軽く「乾拭き」し、表面の汚れやホコリを拭きとります。

拭きとりながら、「オイルが漏れていないか」、「パネル接合部等におかしな部分はないか」などをチェックし、異常がある場合はカスタマーセンターに相談します。

異常を発見し、早期のうちに解決していくことが、長持ちさせる上で大切なポイントとなります。

オイル交換は不要

内部のオイルは密閉されており、酸化することも基本的には無いため、オイルの交換や補充のメンテナンスは不要です。

ただし亀裂やオイル漏れなどが起きた場合は酸化する恐れがあるため、カスタマーセンターに相談しましょう。こういった場合は修理や交換が発生することもあります。

寿命と処分方法

フォークリフトで粗大ゴミ置き場のゴミを動かす(海外)
【画像出典元】「Warut Chinsai-shutterstock.com」

寿命は長め

オイルヒーターの寿命は暖房器具の中では長く、平均で10年程度といわれています。

使い方や環境条件次第で、さらに長く使えるケースもあり、中には15年、20年近く使い続けている人もいるようです。

「オイルは密閉されているため劣化しにくい」、「熱源が露出していないため故障が少ない」などの理由が寿命の長さに影響しています。

処分方法

寿命を迎えたオイルヒーターを処分する場合は、以下の方法があります。

・粗大ゴミに出す(オイルを抜かないと回収してくれない自治体もあり)
・メーカー側に引き取ってもらう(回収費用の発生あり)
・不用品回収業者に引き取ってもらう(回収費用や出張費用の発生あり)
・リサイクルショップに売却する(3年以上の品やメーカーによっては買取不可になる場合あり)

手っ取り早いのは粗大ゴミで出す方法ですが、自治体によって処分ルールが異なりますので、まずはお住まいの自治体でどのような処分ルールとなっているかを確認しましょう。

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オイルヒーターの電気代は暖房器具としては高い部類に入りますが、今回紹介したようなちょっとした工夫で節約もできます。メリットも多い製品なので、家庭によっては、冬の暖房器具のよい選択肢になるでしょう。今年の冬は、オイルヒーターの自然な暖かさで過ごしてみてはいかがでしょうか。