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現役FPが指南!FP資格を取るための効率的な勉強の仕方とは?

FPにききたいお金のこと 権藤 知弘

現役FPが指南!FP資格を取るための効率的な勉強の仕方とは?

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30代女性の相談内容

今年から営業の仕事を始めました。 FPの資格を取りたいのですが、営業成績に追いかけられ、なかなか勉強する時間が取れません。みなさんはどのように勉強の時間を作っているのでしょうか?

資格試験は学生の受験勉強とは違う

どなたも苦労されている資格試験の勉強時間の確保。今回はFP試験の準備について解説します。
FP試験に限らず、社会人が資格を取るためには、いかにスキマ時間を使うかがポイントです。仕事や家庭に時間を取られ、勉強時間を確保できないという方がほとんどです。そんな中で資格を取るには時間を生み出す工夫が必要でしょう。なお資格取得は満点である必要はありません。「合格ラインをクリアすること」が重要です。FP試験においては過去問の繰り返しが大事になってきます。

FPの資格と試験内容について

まず、FP試験について簡単に説明します。

FP試験は一般社団法人金融財政事情研究会、通称「きんざい」と日本FP協会の二つの団体が実施しており、どちらで受験してもFP資格を取得できます。FP資格は3級から1級まであり、3級→2級→1級の順番で取得していきますが、仕事で使えるのは2級からというイメージです。どの級も学科試験と実技試験に分かれ、それぞれ正答率60%以上が合格ラインです。なお仮に学科を合格し、実技が不合格だった場合、次の受験時には実技のみの受験が可能です。

ちなみに学科については、きんざい、日本FP協会ともに共通の問題ですが、実技については各団体で準備するため試験問題が異なります。個人的には勤務先で指定がなければ、初学者には日本FP協会の実技試験の方が取り組みやすいと感じています。

FP資格の試験範囲について

FP資格の試験範囲は6項目に分けられます。

学科は6項目から満遍なく出題され、実技は各項目を組み合わせて出題されます。試験勉強としては学科対策と実技対策の二つに分けて考えましょう。

なおFP試験をクリアするためには、教科書よりも過去問をどれだけ繰り返すかが重要です。大事なことは繰り返し過去問を解き、間違えたら教科書で確認することだと考えます。過去問はきんざい日本FP協会のホームページに掲載されています。

仕事がある日はどうすれば効率的に学べる?

電車内でスマホを見る女性
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通勤時間や仕事の休憩時間といったスキマ時間を活用して学科試験対策を進めましょう。学科試験は2~4択の選択方式で行われます。

個人的にオススメの勉強法は、スマホのアプリを使って学科の過去問を繰り返し解くことです。現在はスマートフォンの受験対策アプリが充実しており、FP2級・3級の過去問をクイズ形式で勉強できます。電車・バスの待ち時間や休憩時間などに利用し、繰り返し解くことが合格への近道でしょう。

なおスマホのアプリは有料・無料、どちらでも構いませんが最新の過去問をカバーしているものを探してみてください。

休みの日にすべきことは

仕事のある日はスキマ時間で学科の問題を繰り返し解き、休日に落ち着いて机の前に座る時間ができたら、実技の過去問を繰り返し解きましょう。学科試験は大問で5~6問出題され、その中には計算問題も含まれます。できれば一日1問、15分程度の時間でも構いませんので継続して取り組むと記憶の定着にも役立ちます。特に計算問題は繰り返すことで正答率のアップが期待できます。

スマホアプリで繰り返し過去問を解く学科試験とは異なり、計算問題のある実技は机についてじっくり取り組みましょう。

どの程度の勉強時間が必要か?

図書館で勉強する女性
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あくまでも筆者の個人的な感覚ですが、FP3級であれば50~100時間程度、2級であれば100~150時間程度の勉強時間があれば、合格ラインの60%以上をクリアできるのではないかと考えます。ただしこれは個人差があるので参考程度にしてください。

金融・不動産・保険などのお仕事を経験されていれば、6項目の中に得意分野があると思いますが、そうでなければ初めて聞く言葉も多いのでハードルが高くなります。その場合、勉強時間は多めに必要になるでしょう。

まとめ

FP資格に限らず、働きながら資格を取ることは大変です。

大変だからこそ満点主義ではなく、ギリギリでも合格ラインを突破する勉強法が大事です。学科対策はスマホのアプリを活用し、実技対策はYouTubeなどの動画を活用することもおすすめします。なお直近3回分の過去問で平均8割程度正解できるようになれば、合格に近づくことができると思います。

また使用する参考書や問題集は、色々浮気せずに1冊を繰り返し学習する方が良いでしょう。FP試験、頑張ってください!