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30代の資産運用、ありがちな失敗例は?負けない投資の仕方はある?

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30代の資産運用、ありがちな失敗例は?負けない投資の仕方はある?

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比較的若い人たちの間で、資産運用に興味を持つ人が増えてきています。そこで今回は、30代にありがちなの投資などの資産運用関連の失敗談とそれに対する解決策、さらにおすすめの資産運用方法まで解説します。ありがちな失敗を知ることで、資産運用のリスクを下げることができますよ。

30代でよくある投資・資産運用の失敗例3選

失敗
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30代は、収入や貯蓄が増え、初めて投資する人も増える年代です。その失敗例を見てみましょう。

失敗例その1 30代女性Tさん

30代になり、貯金もできたので、株式投資で資産運用をスタート。仕事が忙しく、証券会社の窓口の人のアドバイス通りに運用しました。数ヶ月後、仕事が落ち着いたので口座を見ると、残高が大きく目減りしていました。

失敗例その2 30代男性Oさん

老後資金のために、中古マンションでの不動産投資をスタート。不動産の勉強をしっかりとし、物件には自信がありました。ですが入居者が火事を起こし、状況は一変。火災保険に加入しておらず、自分で全額負担することになりました。

失敗例その3 30代女性Mさん

友人から「海外の投資で月利3%の話がある」といわれ、100万円投資。普段なら「絶対儲かる」という話は信じないのですが、すでに数ヶ月利息を受け取ったという友人の言葉に乗ってしまいました。結局、私も友人もお金は戻ってきませんでした。

資産運用に失敗しないための対策は?

分析の図
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はじめて資産運用を行う30代の失敗例から、失敗しないための対策を考えてみましょう。

投資の知識をつける

自分の投資の目的・目標とする金額を決め、金融商品について学びましょう。金融機関の営業担当者やロボットアドバイザーなどに勧められたものをよく理解しないまま投資するのは避けましょう。商品の特徴をきちんと理解した上で、運用期間や目標とするリターン、許容できるリスクを考慮して自分に合ったものを選んでください。

ハイリスクな投資に手を出さない

よくある失敗例が、ハイリスクな投資をしてしまう例です。不動産投資は専門知識が必要ですし、FXや仮想通貨などは投機性が強く初心者には不向きです。もちろん、「必ず儲かる」といった怪しい話に手を出してはいけません。

投資の三原則「長期・分散・積立」を徹底

投資の三原則とは、長く運用することで複利効果を期待できる「長期投資」、投資先を分散してリスクを抑える「分散投資」、買うタイミングを分散させてリスクを抑える「積立投資」のこと。この3つの原則を守ることで失敗のリスクを大きく減らせます。

失敗しない!30代にお勧めの運用方法はこれ

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30代で資産運用を行う人のために、失敗しにくい安定した投資を3つ紹介します。

国債

個人向け国債は、国が発行する債券の中でも政府が個人でも購入できるようにしたもののことです。投資の見返りに半年ごとに利子を受け取ることができ、満期を迎えると元本が戻ってきます。金利と満期までの期間ごとに商品が分かれ、変動10年、固定5年、固定3年の3つの商品があります。現在の利率は固定金利、変動金利ともに最低利率である0.05%とあまり高くはありませんが、安全性が高い資産運用法と言えるでしょう。

つみたてNISA

つみたてNISAとは、積立投資をする際に利用できる少額投資非課税制度です。現行制度では、1年間で最大40万円運用できます。通常投資で得た利益には、20.315%の税金がかかりますが、このつみたてNISAを利用すると分配金と譲渡益を非課税で受け取ることができます。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

個人型確定拠出年金(iDeCo)は、積立で金融商品を運用し、掛金とその運用益を年金として受け取る資産運用です。運用先には投資信託も含まれますが、「安定型」を選ぶことでリスクを下げることもできます。また、申告すると税金控除が受けられ、受取時にも公的年金等控除か退職所得控除が受けられます。ただし、60歳以降しか受け取ることができないため、老後のための資産形成として運用しましょう。

投資で失敗しないためには、投資についての知識を増やし、コツコツ続けることが重要です。もし、よりハイリターンな投資を求めるなら、初めにリスクの低い投資をしながら資産運用について学び、理解が深まってきたら難易度を上げた投資先にチャレンジするとよいでしょう。まずは自分の投資のスタイルを確立させてくださいね。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。