20代女性は貯金50万円未満が約半数。平均貯金額は一体いくら?
先行き不透明な現代、いったいいくら貯金すればいいの?と心配になったことはありませんか。そこで今回は、20代女性の金融事情にクローズアップ!20代女性の貯金平均額、これから起こるライフイベントを踏まえた将来必要な金額を計算していきます。
20代女性の平均貯蓄額は186万円!
20代女性の貯蓄状況についてみていきましょう。まず、平均貯蓄額(金融資産残高)は以下の通りです。
意外に多く感じますね。しかし、29歳以下・独身女性の貯蓄額分布では以下のようになっています。
貯蓄額がない人と、貯蓄50万円未満の人を合わせると46%。半数弱の人が貯蓄50万円未満ということになります。だからといって、貯金が50万円以下で安心してはいけません。20代以降に訪れるライフイベントは、かなりのお金がかかります。
結婚式や住宅購入にはいくらくらいかかる?
人生の三大資金といえば「住宅資金」「教育資金」「老後資金」の3つ。また、この3つほど大きくありませんが、「結婚資金」も20代以降に多い支出です。さっそくこの4つのライフイベントについてみていきましょう。
結婚資金
挙式・披露宴・ウエディングパーティーにかかる平均費用は、2023年の数字で以下の通りでした。
総額平均:327.1万円
うちカップルの自己負担額:153.7万円
参照:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023」
また、新生活にあたり家具・家電を購入した金額の平均額は・・・
インテリア・家具平均:24.4万円、家電製品平均:28.8万円
これらから、結婚資金は平均207万円以上必要といえるでしょう。
住宅資金
続いて住宅資金です。上記グラフより平均すると、住宅資金平均は約3806万円となります。また、次のデータから、住宅資金のうち2割強ほどを頭金(自己資金)としていることがわかります。
教育資金
まずは、高校までの資金についてみていきましょう。子供一人当たりにかかる教育費平均は以下の通りです。
次に大学の学費です。
国立:約481万2000円
私立文系:約689万8000円
私立理系:約821万6000円
参照:日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査」
そのため、高校までの学費平均は約278万円、大学の学費平均は約664万円となり、学費合計金額は平均で約942万円となります。また自宅外通学の場合、仕送り額の年間平均が約95万円なので、4年間でプラス約380万円となります。
老後資金
金融庁によると、老後を20~30年とした場合、公的年金以外に必要な資金は以下の通りです。
約1300万円~2000万円
参照:金融庁 2019年「高齢社会における資産形成・管理」
老後資金を2000万円とした場合、以上4つのイベントにかかる費用合計は、6955万円です。これはあくまでも平均値であり、それぞれのライフプランや考え方によって金額は変わってきます。これから貯蓄する際の参考としてください。
効率よく貯蓄する方法とは?
まずは無理のない金額からコツコツ貯めていきましょう。賢く貯金するために、以下のような方法があります。
財形貯蓄制度
財形貯蓄制度は、給与から毎月天引きされ、会社を通じて積み立てていく貯蓄のこと。利子などの非課税措置や財形持家融資を利用できるといったメリットもあります。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、私的年金制度の一つ。個人が掛金を出して運用し、老後資金を作るというものです。利益に対し税制優遇措置があり、節税効果もあります。
新NISA
株式や投資信託などの運用益には約20%の税金がかかりますが、NISA(少額投資非課税制度)は税金がかからないのが大きなメリット。2024年度からは「新NISA」もスタートし、以下のようにさらに利用のメリットが増えています。詳しくは、金融庁のホームページを参照ください。
・つみたて投資枠年間120万円、成長投資枠年間240万円、どちらも併用できる
・非課税保有限度額が1800万円に拡大
・非課税保有期間が無期限に
20代の今、老後資金といわれてもピンとこないかもしれません。しかし人生三大資金をはじめ、これからの人生では多くのお金が必要となります。なるべく早く、少しずつでも貯金をはじめましょう。若いうちに貯金体質になっておくと、ライフプランも描きやすくなりますよ。