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車を購入するなら3月がお得!?損しない賢い買い方をFPが解説

そなえる 内山 貴博

車を購入するなら3月がお得!?損しない賢い買い方をFPが解説

【画像出典元】「Max kegfire/Shutterstock.com」

最近は車を持たないライフスタイルも注目されていますが、一方でやはりマイカーで温泉街や観光地などへドライブに行きたい!という人も多いと思います。とはいえ、車は大きな買い物の1つです。できるだけ費用を抑えて上手に買うためにはどうすればよいのでしょうか。一般的に言われている「お得な買い方」について見ていきます。

車を安く購入しやすい時期はいつ?その理由は

車を安く購入するには、よく月末や3月の年度末がチャンスと言われます。ディーラーショップ、中古車ショップ等でも「決算大商談会」のようなノボリが出ていますね。この月末や年度末が有利なのは本当なのか、理由は何なのか、気になりますよね。

各店、各営業担当者、それぞれ事情は異なるとは思いますが、特に3月の年度末は安く購入しやすい時期の1つとなりそうです。実際に私は今の車を3月に購入しました。
3月は多くの販売店にとって「決算」を迎えるためと言われていますが、ではなぜ決算時期が安く購入できることにつながるのでしょうか?その大きな理由は「販売台数」や「シェア」です。

洋服など「人と被りたくない!」となるものもありますが、電化製品を始め、高価なものになるほど、よく売れているものやよく見かけるブランドは信頼度が高くなります。そしてその結果、さらに売れるという好循環となります。その最たるものが自動車です。決算を受けて、新聞や雑誌等でもメーカー、車種の売上状況が大きく取り上げられます。そのため販売側も、決算前に1台でも多く売りたいと考え、値引きやオプションサービスが増えることになりやすいのです。

もう一つが販売ノルマです。販売店が直営なのか代理店なのかにもよりますが、営業社員やお店自体に月単位でのノルマや目標がある場合、それらが未達であれば、少しでも目標を達成するために値引きしてでも販売しようとするでしょう。その結果、買い手が有利な状況になることも考えられます。よって、3月の月末にかけてというのは1年を通して絶好の買い時と言えるかもしれません。

税金面では月始めの購入がお得?

電卓と自動車税納税証明書
【画像出典元】「stock.adobe.com/KATSU」

税金面から考えるお得な購入時期はいつなのでしょう?自動車税は4月1日に自動車を所有している人に課税されます。購入後、2年目以降は減税措置などがなければ原則毎年同じ金額を納付することになります。ただし、購入した最初の年は月割りとなります。

例えば5月末に購入(新規登録)した場合、6月から翌年3月の10カ月間所有し、4月1日を迎えることになります。この登録が数日後の6月始めだった場合は7月から翌年3月の9カ月分となり、1カ月分自動車税が軽減されます。

例えば種別が「1.5L超 2L以下」の場合、標準税額は3万9500円となり、10カ月計算の場合は3万2900円、9カ月の場合は2万9600円と、1カ月あたり3300円の差が生じます。

なお、軽自動車の場合、軽自動車税に月割りの制度はありません。4月2日以降に取得すれば、その年度は課税されないことになります。

このように自動車税の課税ルールを意識すると負担軽減が見込めますが、あくまで最初の年だけです。車の購入額や数年間にかかる費用を考慮するとそこまで神経質になる必要はないと思います。

お得に維持するにはエコカー減税も意識した購入を

エコカー減税は、環境性能が高い車に対して自動車重量税(購入時にかかる税金)を減税する制度で、2023年4月末に終了の予定でしたが、制度の3年間延長が決定しました。合わせて2023年末までは減税の基準を厳格化しないことも決まっています。

今は持続可能な社会を目指すために様々な環境への配慮が求められており、車を取り巻く環境もどんどん変わっています。今後、電気自動車が一段と普及することが考えられ、それに伴う減税や補助金制度もどんどん変わっていきます。見た目の金額のみならず、こういった制度も意識しながら車選びを行ってください。また各種減税や補助金制度などは「3月末まで」というケースもあります。そういう点でも3月は1つの買い時となりそうです。

まとめ~車の購入は数年単位の視野で~

電卓と車のイラストの積み木ブロック
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見てきましたように3月は車を安く買う絶好のチャンスと言えそうです。ただし、車は購入後も維持費がかかります。ガソリン代、車検代、そして自動車保険など。購入時のキャンペーンや割引等も気になりますが、やはりその後、数年間付き合うことを視野に入れておく必要があります。

年間走行距離はどれくらいか、毎日乗るのかといった車の使い方によっても選び方は変わってきます。家計的な観点からいうと、目先の購入額のみならず、より維持費を抑えることができ、効率的に車を使える状況を想定しながら最適な1台を選ぶことが大切です。

一方で筆者は個人的に真逆の意見も持っています。
仮に8年に1回車を買い替えるとした場合、例えば40歳で車を買えば、72歳が4回目の買い替えとなります。しかしこの年齢になると、そろそろ免許返納も視野に入り、車との付き合い方を変えるタイミングが到来します。つまり、新しい車を選び、買い直す機会は一般的にそれほど多くはないのです。

車を選んで買うのは人生で数えるほどしかないイベントです。街中で頻繁に車の販売店を見かけますが、実際に新しい車を求めてワクワクしながら足を運ぶ機会はそんなに多くないのです。
わずかな差や細かいタイミングを見計らうよりも、何も気にすることなく楽しみたい。そんなこともつい考えてしまいます。もちろん、予算が許す限りですが・・・。いずれにしても、「そろそろ買い替えようかな」と思っている人にとって3月は好機。ぜひお店に足を運んだり、パンフレットを見たり。愛車選びを賢く楽しんでください。