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初心者にプロがおすすめする資産運用の方法とは?投資の種類やリスクも解説

ためる 中村 賢司

初心者にプロがおすすめする資産運用の方法とは?投資の種類やリスクも解説

【画像出典元】「iStock.com/andresr」

こんにちは、ファイナンシャルプランナー(FP)の中村賢司です。

日本人の金融資産は、ほとんど現金や預金で保有されているといわれています。金額にすると日本人の金融資産1800兆円のうち、約半分の900兆円が現金や預金で保有されており、株や債券・投資信託などリスク性資産の割合は2割弱しかありません。

私の事務所に相談に来られる人たちも、今まで資産運用をしたことがない初心者の方がほとんどですが、資産運用について正しく理解することにより、少しずつ無理のない範囲で始められています。

そこで今回は、初心者におすすめする資産運用の方法や種類、リスクについても細かく解説していきます。 資産運用のリスクとはどういうものか、投資初心者はリスクにどう対応していけばいいのか、そして資産運用のおすすめの始め方など、具体的な資産運用の方法を比較しながら解説していきます。

最後には、初心者の方にに守ってほしい資産運用の方法についてもまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

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1.“資産運用”とは、何をすること?

“資産運用”とは自分が保有している資産を、貯蓄や投資に回して効率的に増やしていくことをいいます。

資産運用の初心者の方は、まずはどれぐらいの金額をいつまでにどれぐらい増やしたいのか、目的や目標を明確にしておきましょう。

資産運用で失敗する原因の多くが、その資産運用の目的を決めていないことです。ほとんどの人が資産運用の目的を決めずに運用を始めているため、購入した金融商品が買ったときの価格よりも高くなったら売ろうとか、買ったときの価格よりも下がってしまうと怖いから売ろうとか、タイミングを見て売買をしようとしています。

資産運用とは、そういった短期の売買を繰り返すものではありません。保有している金融資産の価値を減らさないようにしながら、日本や世界の経済成長率と同じくらいの年率リターンを確保し、自分の資産を守ることをいいます。

全くリスクを取らず金融資産を全て銀行に預けている人は、20年先や30年先、緩やかにインフレが進んだ場合には資産価値が下がるため、資産運用をしないことが逆にリスクになるかもしれません。

資産運用初心者の方は、まず自分の金融資産に何があるかを把握して、「すぐ使うお金」「10年以内に使うお金」「10年以上使わないお金」の3つに分類してみてください。

ここで「10年以上使わないお金」については、そのまま銀行預金に預けておくだけではもったいないので、少しリスクを取って資産運用を行いましょう。

その種類と方法については、次の章から紹介していきます。

2.徹底比較!初心者におすすめの資産運用の種類と方法

資産運用
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一口に資産運用といっても、その種類と方法はたくさんあります。今回は、資産運用の初心者の方におすすめの方法を紹介していきます。初心者の皆さんはまず無理のない範囲で、少額からスタートしてみてください。

2-1 積み立て投資信託

投資信託とは、プロに資産運用を任せることができる商品で、少額からスタートできます。(投資信託についての解説はここでは割愛します。)

まとまったお金でないと投資信託は買えないと誤解している人も多いようですが、実は1000円や5000円といった少額からでも、積み立てをスタートすることができます。

証券会社によっては100円単位で積み立て投資ができる会社もありますので、無理のない範囲で少額から始められるのではないでしょうか。

積み立て投資信託の良いところは、その投資信託の価格が高いときも安いときも、毎月一定額購入し続けるということで、平均購入単価を抑えることができます。

投資信託の中には、国内だけに投資しているものもあれば海外に投資しているものもあります。また、株式を中心に投資しているものや債券中心に投資しているものなど、その種類はさまざまです。

よってリスクを分散するためにも、一つの投資信託で積み立てをするのではなく、国内や海外、株式や債券などカテゴリーの違うものを組み合わせて毎月積み立てていく方が良いでしょう。

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