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【データでわかる九州】お金について詳しいのは、あの県だった!

世の中の相場 内山 貴博

【データでわかる九州】お金について詳しいのは、あの県だった!

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講演や研修などで各地を回ることも多いんですが、同じ日本のなかでも、都道府県や地域単位で「お金」に関する考え方や価値観に違いがあるように感じています。

そこで、2016年に全国2万5000人を対象に行われた金融リテラシー調査(金融広報中央委員会)の結果から、「お金」について、詳しい県と詳しくない県を調べてみました。

ちなみに、金融リテラシーとは「お金に関する知識や行動力」のことで、欧米諸国など主要国との比較では、日本は低いとされているんです。

お金に強いのはどの県? 弱いのは?

この調査では、お金に関する正誤問題が出題され、その正解率などで順位がつけられています。

まず、上位5県と下位5県です!

【金融リテラシー調査総合点 都道府県ランキング】
     上位5県          下位5県

1位    奈良県      42位    鳥取県、長崎県
2位    香川県      44位    青森県
3位    京都府      45位    山形県
4位    岡山県      46位    沖縄県
5位    鹿児島県     47位    山梨県
※出所)金融広報中央委員会

いかがでしょう? 1位は奈良県!皆さんが、ゆかりのある都道府県はランクインしていますか?

こちらの調査では、投資、保険、ローンなどさまざまな個別ランキングも発表されているので、ご自身が住んでいる都道府県について調べたい方は、以下を参考にしてくださいね。
金融リテラシー調査(金融広報中央委員会)

なお、九州各県&沖縄県の順位は、以下の通りです。

鹿児島県 5位
ーーーーーーー
大分県    11位
熊本県    12位
宮崎県    25位
福岡県    26位
佐賀県    39位
ーーーーーーー
長崎県  42位
沖縄県  46位

鹿児島、大分、熊本を除いた九州各県と沖縄は、残念ながら金融リテラシーはあまり高くないという結果が・・・。

また、こうした地域では「金融知識に自信が無い」と感じている人も多いようです。まずは自信が持てるよう、少しずつ「お金」の勉強から始めたいですね。

金融リテラシーが低いと・・・

株価の変動
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金融リテラシーが低いと、実際にはどのような問題があるのでしょう?

調査によると、「金融トラブルに遭いやすいこと」が指摘されています。

また、今回の調査で、私たち日本人は「お金」に関する注意力が、極めて低いということも分かりました。もしかすると、振り込め詐欺などが問題になるのも、こういったことが影響しているのかもしれませんね。

また、問題とは少し違いますが、「投資」に対して消極的な傾向も見られるようです。

低金利の続く今の時代は、老後の資産形成として、「投資」についての知識や行動力が必要です。

投資経験のない方は、まずは少額からでいいので、株式や株式投資信託などの「投資」を始めてみてはどうですか?


ぜひ、金融リテラシーを高めて金融資産を増やし、老後の不安を減らしましょう!

▼全国の貯蓄額と九州を比べたコラムもご参考まで
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