和食の要、鰹節は万能調味料!削りたての鰹節を食卓に
お味噌汁に、煮物に、麺つゆに、大活躍の鰹節。鰹節のない和食は考えられないほど、私たち日本人にとって馴染み深いものです。
とはいっても忙しい日常の中、毎日だしを取って料理・・・というのは大変なこと。今回は、姪浜の鰹節専門店「仲西商店」に、鰹節の魅力と家庭での活用方法についてお聞きしました。
削りたての鰹節が名物。老舗鰹節専門店「仲西商店」
姪浜駅より北へ徒歩5分ほどの場所に、鰹節の専門店「仲西商店」はあります。静かな通りを歩いていくと、お店が近づくにつれて周囲は鰹節の美味しそうな香りでいっぱい。外に看板はないのですが、「かつおぶし」と書かれた青いのぼりが目印です。
お店で販売しているのは、鰹節の「花かつお」と「厚削り」、佃煮。「花かつお」は、380円/100g、「厚削り」は430円/100gです。
「花かつお」は「薄削り」ともいい、透き通るほどごく薄くふわふわに削ったもの。
厚削りは荒く厚めに削ったもの。どちらも同じ鰹節なのですが、味・香りは大きく異なります。
「花かつおは味と香りを楽しむもの、厚削りは香りは少ないのですが、しっかりした味わいが特徴です」と仲西さん。
薄削り、厚削り、それぞれに合った調理法は?
どんなふうに使い分けたらいいのでしょうか。
「花かつお」はふわふわの食感を活かして冷奴やサラダにそのまま食べるのがおすすめです。「厚削り」はしっかりとした味を活かして煮込み料理に、例えば蕎麦つゆなどに使うと蕎麦の香りが引き立つそうです。
意外なことに、よくスーパーなどで見かける「花かつお」よりも、「厚削り」のほうが使いみちは多い、と仲西さんは言います。
「厚削りは煮込み料理に向いているので、がめ煮やかしわご飯を作るときに、具材と一緒に煮ると美味しいです。厚削りを1~2枚、鍋や炊飯器に一緒に入れて作るだけで、だしのしっかり効いた一品になりますよ」
そのほか、カレーのルゥにローリエと一緒に1枚、おでんを煮るときに1枚入れておくだけで深みのある味わいに。
だしを毎日取るのが大変、という人におすすめなのが水出しです。1リットルの水に10gの厚削りを入れて一晩置くと、翌朝には美味しいだしの出来上がり!夏場でも冷蔵庫で4日くらい持つそうなので、日曜に作っておけば週の半ばまで美味しい味噌汁が簡単に作れます。
食欲増進には鰹節!
暑くて食欲が出ないときに、鰹節のだしを効かせた冷たいスープや味噌汁などは、のど越しよく、食欲もわきますね。鰹節は冷奴にそうめん、蕎麦、涼しげな夏料理に大活躍、夏バテ予防にも役立ちそうです。
また、離乳食にもおすすめで、カボチャやニンジンなどをだしで柔らかく煮ると薄味でも美味しく、赤ちゃんはよく食べてくれるそう!和食好きな赤ちゃんになってくれそうですね。
「鰹節は万能な調味料のようなもの。ラーメンにも、揚げ物にも、何でも使えて味がグッとよくなります。どう調理したらいいの?と迷ったときは何でもお答えしますよ」と仲西さん。
この夏、削りたての香り高い鰹節を食卓へ登場させてみませんか?