フードロス問題に貢献、生活困窮者も救うフードシェアリングサービス
目次
今や世界的な問題になっているフードロス(食品廃棄)。日本でも1人1日あたり、お茶椀1杯分以上の食品が廃棄されているんだとか。そんな現状を打開できるかもしれないのが「フードシェアリング」です。フードロスを減らせる「フードシェアリング」とは一体どんなものなのか、ここでしっかりおさらいしておきましょう。
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フードシェアリングって何?割引き価格でプロの味を堪能できる!
レストランの予約が急遽キャンセルになり料理が余ってしまった、まだ食べられるお惣菜が店頭で売れ残ってしまったなど、通常では廃棄処分となってしまう食品。消費者庁によると日本ではこうしたフードロスが年間約500~800万トンもあるそうです。これは世界全体の食糧援助量の約2倍。いかに深刻な数字かがわかりますよね。
そんなフードロスを削減すべく、まだ食べられる料理や食品を食べたい人に割引価格や無料で提供する取り組みがフードシェアリングです。この取り組みで、食品を廃棄することなく利益にできるお店側も、安く食料を買える消費者側も得をすることになります。
日本でも徐々にフードシェアリングが浸透しつつあり、取り組みを行う店舗も増えています。サービス内容としては、欲しい料理を店頭に取りに行き料金を支払う方法が主流ですが、フードシェアリングサイトに登録して企業が提供する食品を受け取るサービスもあります。
割引き価格で販売し食品ロスをなくすフードシェアプラットフォーム「tabeloop」
おいしいものを安く提供したい「作り手」と「消費者」を「もったいない」の言葉でつなぐフードシェアプラットフォーム「tabeloop」。無料の会員登録後、欲しい商品をカートに入れて支払方法を確認出来たら発送を待つだけの簡単ステップで、店舗に品物を取りに行く必要がなく、会員になれば誰でも割引価格で商品が購入できます。
なんと食品、飲料、お菓子メーカーの商品が40%~70%以上の割引になることも。メーカーの廃棄をなくす新しい仕組みです。
余剰食品を誰もが利用できる!定額制テイクアウトサービス「Reduce GO」
毎月1980円の定額制で、今いる場所の周辺飲食店の余剰食品を受け取れる「Reduce GO」。アプリをダウンロードして現在地周辺の飲食店の余剰食品一覧を検索。登録された飲食店でプロの作ったお料理がテイクアウトできます。
閉店時間間際なのに残ってしまった料理や、予約のキャンセルで発生した余剰食品など、すぐに食べられるお料理を1日2回まで受け取りが可能。これまで廃棄するしかなかった料理を、食べたい人がお得においしく食べられる画期的な仕組みです。
現在は東京23区をはじめ首都圏での展開ですが、徐々にエリアは拡大中。しかも利用料金の2%が社会福祉団体に自動的に寄付されるという、社会に優しい仕組みです。ぜひ、全国に広まってフードロスの救世主となってほしいですね。
サービスを利用して食料廃棄の削減に貢献「TABETE」
プロが心を込めて作った料理を廃棄の危機から救えるのが「TABETE」のシステム。価格は飲食店が決定。ユーザーはWEB上で決済し、商品を取りに店舗まで行くだけでレストランの味が割引き価格で購入できます。
国内初のフードシェアリングサービスとしてβ版テストを経て、一般向けにオープンした「TABETE」。フードロスの問題に本格的に取り組むサービスとして、注目を集めています。
大阪や福岡は?東京以外でフードシェアリングサービスの展開について
大阪や福岡、名古屋などの地方都市では、残念ながらサービスが開始されていなかったり生活困窮者へのフードシェアリングにとどまっていたりしますが、今後は全国展開に向けてフードシェアリングサービスを拡大予定です。
まだサービスのない地域では、通販型のフードシェアを利用するのがおすすめです。「KURADASHI.jp」は通販型のフードシェアリングプラットフォーム。無料会員登録後、サイトから商品を購入することで社会貢献やフードロス削減活動に参加できます。
全国どこからでも気軽に参加できるので、まずは登録してみてはいかがでしょうか。
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「ストローだけじゃない!」プラゴミ問題を解決、新聞紙で作るエコ袋
まだ十分食べられるものが廃棄されている食品ロスについては、誰もが考えなくてはならない問題です。サービスを受けることで買い手も作り手も、さらには社会まで得をするなら、みんなでハッピーになれる仕組みを使わない手はありません。あなたも、おいしく食べて社会貢献できるフードシェアリングを今日から始めてみませんか?