創業400年の今年は必見!秋の有田陶磁器まつり
陶器の里、佐賀県有田町のイベントといえば春の陶器市が有名ですね。実は、毎年秋にも大きなイベントがあるのをご存じですか? 「秋の有田陶磁器まつり」は、紅葉の中を歩いて、見て、食べて、体験してと、買い物だけじゃないお楽しみが盛りだくさん♪
今年は有田焼創業400年。スペシャルなイベントの情報もお届けします!
陶磁器&地元グルメをまるっと楽しむ
「秋の有田陶磁器まつり」のテーマは「食と器でおもてなし」。第12回となる今年は、11月19日(土)~27日(日)に行われます。
今年のイベント詳細は未定ですが、昨年は、メイン会場のおまつり広場(有田町東出張所)で、皿踊りコンテストやゆるキャラフェスティバルを開催。地元グルメの屋台や新鮮野菜を販売する軽トラ市でにぎわいました。
別会場の有田陶磁の里プラザでは、毎年「有田のちゃわん祭り」が行われ、茶わん供養の神事の後に、風浪勝運太鼓や餅つきがあります。会場にはオリジナルの「匠の蔵シリーズ」や、各商店のお買い得品がいっぱい。期間中は、有田駅から各会場まで無料シャトルバスを利用できます。
町内各所の窯元や商店街でも、限定商品や目玉商品の販売はもちろん、ギャラリーや体験教室、お楽しみ抽選会など、趣向を凝らしたおもてなしを用意。なかでも、有名窯元で薪窯焚きの見学や体験ができる「炎の饗演 薪窯焚めぐり」は例年大好評です。
400年伝承されてきた匠の業を見るいい機会ですよ。古い町屋が残る内山地区をガイドと歩く「町歩きツアー」も人気のプログラム。いずれも予約が必要です。下記有田観光協会のホームページ「ありたさんぽ」で確認してくださいね。
ありたさんぽ
心癒される紅葉スポットめぐり
色鮮やかな紅葉の景観は、春の陶器市では味わえない秋ならではのお楽しみ。おすすめのスポットは泉山弁財天の大公孫樹(イチョウの別名)、有田町歴史民俗資料館、陶山神社、竜門峡、泉山磁石場です。
陶山神社は、狛犬や鳥居、お守りなどが磁器で作られている、有田ならではのユニークな神社。なんと神社の中を電車が走るということでも有名です。泉山磁石場は江戸時代から磁器の原料に使われてきた陶石の採掘場で、国の史跡に認定されています。陶磁器まつりの期間中だけ、一部が開放されますので、この機会にぜひ訪れてみては。
各スポットでは期日限定でライトアップもあります。照明に浮かび上がる紅葉の艶めいた美しさは格別。幽玄な美に圧倒されますよ。
創業400年記念の「ありフェス」は10月スタート
「秋の有田陶磁器まつり」のころ、有田町では「有田まちなかフェスティバル」通称「ありフェス」(10月1日~11月30日)も開催されます。
伊万里の名で世界中に有名な有田焼が、初めて作られたのは1616年。今年は創業400年にあたります。
「ありフェス」はその記念事業で、有田焼の倉庫で陶磁器詰め込み放題の「トレジャーハンティング」、ドンバイ塀の風情ある通りでお茶ができる「アリタカフェ」、駅前のスペースがスペインバルに変貌する「バルウォーク有田」、内山地区をレトロカーが疾走する「ツールドアリタ」など、おもしろそうなイベントがいっぱい。
「秋の有田陶磁器まつり」と組み合わせて楽しめそうですよ。詳細は下記ホームページ「日本磁器誕生・有田焼創業400年行事」で確認してください。
九州陶磁文化館では、8月11日から11月27日まで名匠が作った陶磁器を使ってブランチやランチ、スイーツを提供するイベントを開催します。人間国宝が作った食器でランチを食べられるなんて、めったにできない体験ですね。
日本磁器誕生・有田焼創業400年行事
伝統の陶磁器とともに、佐賀グルメ、紅葉の絶景、楽しい町歩き体験との出会いが待っている「秋の有田陶磁器まつり」。日本の風土から生まれた食文化、器の文化を再認識する一日になりますよ。あなたもぜひ出かけてみませんか。