エコな自然エネルギー「ハチドリ電力」がどれくらいお得か試してみた
監修・ライター
こんにちは!「暮らしをコンシェる?」の山口玲香です。
昨年、健康管理士一般指導員という資格を取得しました。健康管理のスペシャリストとして皆さんの健康管理のお手伝いができる資格です。その資格取得のための勉強科目の中で地球環境についても学ぶ機会がありました。
このまま地球温暖化が進めば、生態バランスは崩れ、海面上昇し、感染症は増えるなど、コロナ禍で大変な思いをしている中、ゾッとする話ばかりです。学ぶほどに、環境保全の大切さについても実感しました。
2016年より開始された電力の自由化により、消費者がライフスタイルや価値観に合わせてて、電力会社やサービスを自由に選べるようになりました。
時間帯別の料金設定があるものや、電力地産地消を目指した自治体から電気を購入できるもの、また再生可能エネルギーの電気など、選択肢は広がったものの、正直よくわからないし、切り替えも面倒くさそうだな~と放置していました。
地球環境の事を考えるようになったきっかけで重い腰を上げて色々調べてみた結果、自然エネルギー100%にこだわる電力会社、ハチドリ電力にたどり着きました。
ハチドリ電力の特徴は
- 自然エネルギー(太陽光・風力・小水力・地熱・バイオマスなど、原子力や化石燃料に替わる環境への負荷の少ないエネルギー)だけを販売
- 電気代の1%は自然エネルギー発電所を増やすために使われる
- 電気代の1%は自分が選んだ社会活動に寄付される
地球環境にも良さそうだし、社会活動にも貢献できるなんて素敵じゃないですか。ハチドリ電力のHPによると日本全体のCO2の40%以上が発電によって排出されているそう。つまり家庭で電気を使えば使うほど、CO2を排出してしまっているわけです。そうか、無意識のうちに、私も地球温暖化に拍車をかけていたのですね~。
気になる電気代は?
ホームページでシミュレーションが可能です。まずは自宅に届いている電気の明細書を用意します。
お住まいの地域、契約単位、契約容量を入力します。
次に前月の電気の使用量を入力すると、1か月の使用量から、地域ごとの使用傾向に応じて、1年分の使用量を推測してくれます。もちろん、1年分の明細があれば、自分で細かく入力も可能。
すると、毎月の請求金額の目安が換算されます。家計簿と照らし合わせてみると、実際に支払った金額とほぼ同額か、月によっては500~1000円程度は今よりも電気代が安くなるシミュレーションになりました。
え!?自然エネルギーってまだ市場占拠率も高くないし、むしろ電気代高くなるんじゃないの?と思っていたので驚きのシミュレーション結果です。
ハチドリ電力では、利益を上乗せせずに会費の550円のみの料金体系を採っており、これにより最大限価格を抑えることができているそう。
また電気代(電気を買う費用)は30分ごとの日本卸電力取引所のスポット市場価格が反映されるので、電気需要が伸びる夏や冬には価格が上がりやすく、春秋には安くなる傾向もあるのだとか
あくまでもシミュレーションですから、実際の電気代は切り替えた上で、1か月の利用料金だけでなく、年間通して比較してみないことにははっきりしたことは言えませんが、我が家の電気代は安くなりそうな気配です!
さらにシミュレーションでは、こんな結果も!なんとわが家が自然エネルギーに切り替えると、年間2.4トンのCO2が削減され、これは約173本分の植林効果があり、家庭のCO2の約48%を削減できるというのです。本当に!?こんなに!?これは十分切り替えてみる価値がある!と判断しました。
電力の切り替え方法は?
まずは最新の検針票、契約者情報、支払いに使用するクレジットカードなどを用意します。あとはWebで簡単に手続きができます。検針票に記載されている現在の契約情報や個人情報、支援団体を入力していきます。
支援団体は【子供の貧困・教育】【国際協力】【医療・難病】【障害・社会福祉】【過疎・まちづくり】【自然環境の保護】【災害復興・防災】【出産・子育て】【動物愛護】【男女平等・LGBT】などのテーマで55団体(2021年1月現在)の中から選ぶことができます。現在契約中の電力会社への連絡は必要ありません。
ちなみに、電力会社を切り替えても、電力の供給が不安定になるとか、停電しやすくなるといった心配はありません。
申し込みが完了し、供給開始日が決まるとメールでお知らせがきます。手続きをしてみて、え?これだけでいいの?とても簡単でこんなことなら、もっと早く自然電力について勉強するべきでした。
実際の請求額は?
我が家の配給は2020年11月20日からスタート。初めての電力使用量と料金のお知らせがメールで届いたのが2020年12月31日。40日分の明細書がこちらです。
請求額1万4316円(使用量503キロワット)。
前年の同月と比較しやすいように、40日分の使用量を30日分に換算してみます。
1万4316円÷40日×30日=1万737円
前年同月の料金は1万円程度でした。ほぼ同額ですね。今年はコロナ禍の影響で在宅時間が長かったことと、今年から甥っ子が通学のため、わが家に居候を始めたので電力使
そして明細書で注目すべきは明瞭な内訳です。電気を買う費用、調整する費用、送る費用、事業をおこなう費用など項目ごとに詳細が見られるようになっています。電気代って使った分をそのまま支払っていると思っていたら、実はこんなに細かく項目がわかれていたのですね。何にいくら支払っているか分かるというのは、とても気持ちが良いものですよね。
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2020年12月末から電気供給の絶対量の減少や、相次ぐ大寒波の影響を受け、電力取引価格の急激な価格高騰が起こり大騒ぎになりました。ハチドリ電力は「市場連動型」の料金プランだったため、もろにその影響を受けてしまい、契約者の電気料金が従来の2~3倍になる可能性が出てきました。
しかしハチドリ電力は大手の電力会社の従来のプランを基準とし、それを超える電気料金は自社で負担することを決定。申し訳ない気持ちと、家計の事を考えるとホッとする気持ちも。
今回の件を受けて、市場連動型ではない新しい「固定料金プラン」も発表されたようです。(2021/2/3時点)
https://hachidori-denryoku.jp/price/
まだまだ新しい事業なので、今回のような予期せぬ事態が起こり大変な決断を迫られたと思いますが、今後の動向を見守りたいと思います。
これからは電気を使う事で地球に負荷をかけていた生活とはおさらばです!電気を使いながら、地球環境や支援事業への寄付で社会貢献まで無理なくできてしまう生活になりました。未来を担う子供たちのためにも、一人一人が地球環境の事や、エネルギーについて考えていかなくてはなりませんね。私も個人レベルですが、できることからコツコツ取り組んでいきたいと思います。