ふるさと納税でまぐろの町「鹿児島県いちき串木野」の活気を再び!
監修・ライター
薩摩半島の北端、東シナ海に臨む鹿児島県いちき串木野市は、古くからまぐろ漁で栄えたまち。南国の光をいっぱいに浴びた海と山の恵みが豊富で、「食のまち」としても知られています。そんないちき串木野市とふるさと納税について、地域おこし協力隊の板垣 勝さんに話していただきました。
Q1 いちき串木野市ってどんなところ?
A1 気軽に世界一周できるところ、といったら驚かれるかもしれませんね。いちき串木野は、さまざまな異国の雰囲気が混ざり合った魅力あるまちなのです。
東にはハワイの風景を思い起こすような霊峰・「冠岳(かんむりだけ)」、西にバリ島の夕景を彷彿させる東シナ海に面する白浜海岸、幕末期に若くして英国に渡った勇敢な薩摩藩士を讃えて設立された「薩摩藩英国留学生記念館」のある羽島(はしま)、北にアドベンチャー気分を味わえるトロッコ列車で行く焼酎蔵「薩摩金山蔵(きんざんぐら)」。
行く先々で趣の違う異国情緒を味わえ、温暖な気候に恵まれています。すべて回っても車で60分程度、手軽な世界一周が楽しめますよ(笑)。
また、交通の便が良いのも特徴のひとつ。鹿児島市までは車や電車で約40分、九州新幹線が停車する薩摩川内市までは電車で15分ほどの便利な環境です。
Q2 ふるさと納税の寄附金、どんなふうに使われているの?
A2 いちき串木野市のふるさと納税の寄附金は、下記の内容から寄附を希望される方に選んでいただく仕組みになっています。
(1) 産業の振興・地域活性化
(2) 健康・福祉の充実
(3) 教育・文化・スポーツの振興
(4) 環境・景観の保全
(5)その他 市政全般
中でもまちで力を入れているのは、子育て世代への支援と、まぐろ漁業への支援です。「未来の宝子育て支援」と称し、出産時一時金や入学祝い金、子どもの医療費助成などに使っています。
まぐろ漁業の支援では、串木野港に水揚げされるまぐろが増えるよう、さまざまな助成を行っています。日本有数の遠洋まぐろはえ縄漁船保有隻数を誇るいちき串木野ですが、一時期と比べると活気がなくなってきています。その活気を取り戻すためのさまざまな試みに、皆さまからの寄附金を使わせていただいています。
Q3 返礼品ってどんなものがあるの?
A3 1万円以上の寄附には「食のまち いちき串木野」の特産品をお届けします!
まずは、何といってもまぐろ! 「天然メバチまぐろ10人前セット」「天然・旬の本まぐろ 約1㎏」のほか、赤いダイヤと呼ばれる「南まぐろ」の味わいセットなど多くのまぐろの返礼品を準備しています。
また、いちき串木野市は、さつま揚げ発祥の地としても知られています。こちらも「かんばのさつまあげ詰合せ」「昭和二十三年創業 浜崎さつま揚げセット」など、数種類のさつま揚げがあります。本場ならではのフワフワとした食感をお楽しみください。
さつま揚げと一緒に味わっていただきたいのが芋焼酎。焼酎王国鹿児島の中でも有数の焼酎の産地で、「赤兎馬2本セット」「古酒・無濾過セット(つまみ付)」など、焼酎好きにはたまらないセットをご準備しています。
いちき串木野には他にも、干物、うなぎやフルーツ、味噌、醤油、魚介の加工品など数々の返礼品があります。ぜひ一度、ふるさとチョイスを覗いてみてくださいね。
Q4 いちき串木野市で賢く1万円を使うには?
A4 我がまちは「食のまち」を名乗るほど、食材の豊富なところ。美味しい食事・アルコールもありますので、ぜひ実際に来て味わっていただきたいですね。
まずは、市来(いちき)地区の焼酎蔵見学へ。いちき串木野市は鹿児島県で2番目に蔵元が多いまちで、全部で8つの芋焼酎の蔵元があります。市来地区には複数の蔵元が集まっていますので、焼酎の製造工程を見学して、お好みの焼酎を見つけたらお土産に1本いかがでしょうか。
その足で市来の大里地区にある、県内でも有名な醤油メーカーのサクラカネヨの直売所で「醤油ソフトクリーム」と「しんこだんご」をどうぞ。
ちょっとおなかを満たした後は、近くの「市来ふれあい温泉センター」でひとっ風呂。地下1200mから湧く温泉は湯量も豊富で、大浴場以外にも露天風呂や家族風呂など設備も整っています。東シナ海の吹上浜に面し、晴れた日のサンセットが格別でもあるんですよ。
さて、美味しいものが多いいちき串木野でのお昼、思わず迷ってしまいそうですがやはりここは名物のまぐろをどうぞ。「まぐろラーメン」はまぐろのダシに絡む麺とトッピングのまぐろと、2つのまぐろが味わえる絶品なんですよね~♪
お昼が終わったら観光スポットへ。トロッコ列車でちょっとした冒険気分を味わえる焼酎蔵「薩摩金山蔵」へ。ここでしか買えない限定焼酎があるので、財布の紐がまた緩んでしまいます。そして、そのまま沿岸を北上し、もう一つの観光スポット「薩摩藩英国留学生記念館」へ。約150年前にこの地からイギリスに渡った勇敢な薩摩藩士たちの偉業をしのび、ちょっとアカデミックな気分に。
夕食&宿泊前に、お土産と部屋での晩酌用のおつまみを買うため、物産館「さのさ館」へ。いちき串木野市発祥といわれる名物「つけあげ(さつま揚げ)」だけでもたくさんの種類が。う~ん、迷う・・・。
宿泊先の吹上浜荘にチェックインした後は、晩ごはんタイム。市内の食事処、特に居酒屋は美味しいところがたくさんあるので、またまた迷ってしまう・・・(笑)。今回は、同じく名物の「いちきポンカレー」を食べに「御食事処ぎおん」へ。
美味しくいただいた後は部屋に戻って、そこでも一杯嗜むのであった。締めて約1万円也!!
「白浜海岸からのぞむ夕日が市内で最も好きなところ」という板垣さんは過去にレコード会社で宣伝の仕事をされていたそう。その中で、PRや広報のスキルを磨き、いちき串木野市の地域おこし協力隊に参加。「今までにないイベントや試みをして、一人でも多くの方にいちき串木野市に来ていただき、このまちの魅力を知ってもらいたい」と、話してくれました。
まぐろに焼酎、さつま揚げ、新鮮な野菜や果物のほか、不思議な異国情緒があるまち、いちき串木野市。ふるさと納税を通じて、いちき串木野市の魅力を知る人が増えるといいですね。