知って得する!FPが教える経済・マネー用語「社会保険」
給与明細、じっくり見たことありますか?
総支給額と手取り額だけ見る派? それとも口座に振り込まれた金額だけ確認する派? それとも全く気にしない派?
社会保険は、憲法に基づいて公的に設けられた保険制度で、民間企業の生命保険や損害保険とは異なり、誰もが加入しなければならず、保険料の負担も義務付けられています。
昔に比べると病院での自己負担割合も高くなってしまいましたが、ケガや病気などによる医療費、老後の生活費、遺された家族の生活保障等など、私たちが日常生活を送るうえで困った時に最低限度の生活を保障してくれる制度です。
勤務先によって、給与明細に記載されている表現には多少ばらつきがあり、また年齢や雇用形態によって発生する保険料は異なりますが、保険の種類は以下の5つです。
1. 医療保険
2. 年金保険
3. 介護保険
4. 雇用保険
5. 労災保険
これらの保険料に加え、所得税などが給与から差し引かれた額が「手取り」です。
せめて総支給額が手取りだったら・・・、そう思ったことは数えきれず(泣)。
ちなみに、社会保険料の国民負担率は日本では42.5%(H28年度)ですが、暮らしやすさで注目されるヨーロッパの国々では、ルクセンブルク95.3%(H14年度)、デンマークでは70.2%(H14年度)だそうです。
税金の負担は大きいですが、その分社会保障が充実したヨーロッパ。本当の暮らしやすさって、なんでしょうね!