MONEY

パート収入が130万超えたら扶養外れる?改正後の社会保険の扶養条件

ためる 中村 賢司

パート収入が130万超えたら扶養外れる?改正後の社会保険の扶養条件

【画像出典元】「iStock.com/Ridofranz」

こんにちは、FP(ファイナンシャルプランナー)の中村賢司です。
範囲内でパートとして働きたいけど月々の収入や年収をいくらまで抑えておかなければ扶養控除の対象から外れることになってしまうのか、という質問をよく受けます。扶養控除の範囲内となる「103万円の壁」や「130万円の壁」といった言葉を皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。

社会保険の扶養条件について正しい知識を身につけておくことで、手取り収入を減らすことなく扶養控除のメリットを最大限に活かすことができます。そして2018年に扶養控除の範囲が新しくなりました。年間の収入が130万という条件からどのように変更になったのかも見ていきましょう。

今回は損をしないように夫の扶養の範囲内で働くにはどうすれば良いか、妻と子供以外にも年金を受給している親も扶養範囲となるのか、加入条件などについて詳しくみていきます。

▼関連記事
パート主婦に立ちはだかる年収130万と106万の違いとは?

年金受給額はいくら?夫婦・独身別に試算の「年金早見表」で丸わかり

1)「年収130万の壁」と聞くけど、そもそも扶養控除とは?

社会保険の被保険者の扶養に入る条件はさまざまです。まずその被保険者と生計を一緒にしていること、そして年収が38万円以下(パート収入など給与所得のみの場合は103万円以下)であることなどが一般的に知られている条件です。

その他の扶養条件には血のつながりや同居をしているか・いないかなどの条件もありますので、もう少し詳しく述べます。

1-1. 扶養されるべき「被扶養者」って何?子供や妻まで?親や祖父母は加入できるの?

被扶養者と聞いて一般的に頭に思い浮かぶのは子供や配偶者でしょう。

世帯主に養われている家族のことをいいますが、子供や配偶者以外にも被保険者と同居していれば祖父母や曽祖父母、叔父や叔母なども被扶養者となることができます。

また別居している場合でも直系尊属の親族であれば被扶養者となることができます。

1-2. 年収「130万未満」という収入条件

社会保険の扶養の条件には血のつながり以外にも年収の条件があります。

一般的には、年間の収入が「130万円未満」と定義されており、年収が130万円以上となると夫の扶養から外れてしまいます。これがいわゆる年間収入の「130万円の壁」といわれているものです。

1-3. 子供や妻が扶養控除の条件から外れるのはどんなとき?

配偶者の収入だけでなく子供の収入も注意が必要です。お子さんがもしアルバイトをしていたら、配偶者のパート収入同様130万円の壁を超えると扶養条件から外れてしまいます。よって配偶者の収入ばかりでなく子供の収入も気をつけなければいけません。

この扶養条件から外れてしまうと子供や配偶者もそれぞれ社会保険に加入しなければならなくなります。

2)パート主婦の年収が130万の壁を超えたら扶養の条件から外れる?

家族
【画像出典元】「iStock.com/Yagi-Studio」

パートといえども年間収入が130万円を超えると社会保険の被保険者となります。この場合、パート先の会社で社会保険の手続きが必要となり、その収入の中から社会保険料を支払わなければなりません。

もしパート先の会社が社会保険の適用事業所になっていなくても、ご自身で国民健康保険や国民年金に加入手続きを行い、その保険料を負担しなければいけません。

2-1. 年収「130万の壁」が扶養控除の条件になった理由とは?

130万の壁、実は昔はもっと低かったのです。もともと健康保険法では「被保険者の収入で生活している3親等以内の親族」や「同居している」という条件だけでした。

それが時代とともに70万円未満という年収基準が設けられるようになりました。その金額も時代が経つにつれ80万円、90万円と引き上げられ、今では130万円で固定されるようになりました。

2-2. もう一つ年収「106万の壁」の場合もあり

一般的に社会保険の被扶養者の年収基準は130万円ですが、お勤め先の規模や勤務時間などによって、その130万の壁が106万の壁になってしまいます。

従業員が501名以上の企業で、毎月のパート収入が8万8000円以上、週の所定労働時間が20時間以上、雇用期間が1年以上見込まれる場合は、年収が106万の壁を超えると夫の扶養から外れ、勤務先で社会保険の加入手続きが必要となります。

2-3. 年収130万という罠!(130万の壁を超えないための注意点まとめ)

毎月の収入が11万円以上あると年収は130万円を超えてしまいます。この場合、扶養から外れてしまいますが、それ以外にも注意しないといけないことがあります。

例えば1月から6月までの半年間で収入が70万円あった場合、まだ130万円は超えていませんが、年単位に換算すると140万円となってしまいます。この場合でも社会保険の被扶養者として認められないケースもあるので注意してください。

また、年収が130万円を超えていなくても、1日の勤務時間や1ヵ月の勤務日数が正社員の4分の3以上になると年収130万円未満であっても社会保険に加入する必要があります。よって労働時間なども調整して働く必要があります。

1 / 3
App store
Google play