FX投資初心者が知るべき「FX投資の失敗原因」FPがわかりやすく解説 (5ページ目)
目次
9.「確定申告は必要?」FX初心者が知っておくべき税金のこと
さて利益が出ると気になるのが税金です。FX取り引きで得た利益にはどのような税金がかかるのでしょうか?
利益が出ると、先物取り引きに関わる雑所得ということで申告課税の対象となります。
そのため税率は20.315%となります。つまり、もし一年間の利益が100万円であるならば単純計算すれば、納税額は20万3150円となります。ただし実際には、利益から取り引きにかかった必要経費を除いた「所得額」に課税されるため納税額はもっと少なくなります。
FXの利益とは、一年間の取り引きで発生した為替差益とスワップポイントの合計値のことを指します。1ドル100円で買って101円になったときに売って1円儲けたときの1円は為替差益です。また、スワップポイントは2国間の金利差から得た利益のことを指します。
必要経経費はいろいろな項目がありますが、代表的なものとしては
・電話代・インターネットプロバイダー代
・新聞やFX関連の参考書
・パソコンの購入
・FX関連のセミナー受講費などです。
申告する際に必要ですから、きちんと領収書を保管しておきましょう。またどのようなものが経費に計上できるかは税務署等で確認してください。
また年間のFXによる所得が20万円以下の場合、会社員は確定申告不要です。
もう一点覚えておいてほしいとことは「負けたときこそ確定申告をしておく」と、翌年以降の利益と相殺し納税額を抑えることができます。これを繰越控除といいます。3年目までは繰越控除ができますので、節税策として覚えておいてくださいね。
10.FX初心者の投資の方法や始め方まとめ
FX取り引きは少額で始められ大きな利益を得ることも可能です。ただし大きな損失を抱えてしまうこともあります。
繰り返しになりますがFXは投資であり、ギャンブルではありません。
しかしながら、高いか・安いかを選ぶというゲーム的な要素があり、お金が動きますので想像以上に熱くなりがちです。そうなると自分でも考えていなかったような金額をつぎ込んでしまう可能性があります。
また強制ロスカットという強制的に損失を確定させるルールがありますので、株式や不動産など他の投資方法では値下がりした資産価値が回復するまで利益の確定を待つという手段が取れません。
このようにFX取り引きは独特のルールや言葉があり、マーケットは平日であれば24時間稼働ですので「寝て起きたら全財産が無くなっていた」という可能性もあります。FX投資を始めるということであれば、まずはどのようなリスクがあるのかを理解した上でスタートしましょう。また資金に余裕があってもレバレッジの倍率は控え目に設定し、損失をコントロールする感覚で始める方が良いでしょう。
もう1点、気をつけたいのは、FX取り引きで分からないことは各社のコールセンター等を活用し、理解できるまでは取り引きしないようにすることです。
コールセンターに電話すると売り込みがあるかも?と思われている方がいますが、法律によりコールセンターで商品の売り込み等は行ってはならないと規制されています。さらに、FXのマーケットは24時間稼働していますのでコールセンターの営業時間も一般的なものより長いことが珍しくありません。どうせなら積極的に活用するのがおすすめです。
投資初心者におすすめ「リスク嫌」「安全重視」タイプ別資産運用法
繰り返しになりますが、FX取り引きはレバレッジでの取り引きを行うと他の金融商品以上の利益を得ることがありますが、基本は損失を自分の予算内にコントロールしていく取り引き方法です。初心者はレバレッジ2倍ぐらいでスタートして、その経験を元に取り引き金額やレバレッジを上げてください。投資は自己責任となりますので、損失が許容範囲内に収まるようにして取り引きを行ってください。