2020年6月に終わる「キャッシュレス決済ポイント還元」をおさらい
消費税が10%になる2019年10月1日から始まったキャッシュレス・消費者還元事業が2020年6月末で終了します。全国で登録加盟店数は約115万店となったこの事業で、これまでは現金で支払っていたけれど、キャッシュレス決済を使うようになった、という人も増えたでしょう。
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キャッシュレス・消費者還元事業とは何のために行われたか
キャッシュレス・消費者還元事業は、消費税が上がることによって「物を買う=損をする」ではなく、増税後も安心して買い物ができるようにするための仕組みです。消費低迷が原因で日本の景気が落ち込むことを防ぐ政府の秘策でもありました。具体的には、買い物でキャッシュレス決済をしたときのポイント還元を政府が支援してくれます。ポイントの還元率は、原則として中小・小規模店舗の買い物で購入金額の5%、フランチャイズ店で2%です。一般に大手スーパーや百貨店のような一定以上の規模の店舗は対象外。住宅や自動車の購入費も、別の支援策があるため対象外となっています。
キャッシュレス決済のポイント還元の期間
消費税が10%になった2019年10月1日から始まり、2020年6月末までの9か月間が対象期間です。この事業に登録している中小・小規模事業者の店舗での買い物が対象で、洋服・雑貨店、セレクトショップなどの小売り、飲食店や美容室、ホテルなどでポイント5%、コンビニや外食店、ガソリンスタンドなどのチェーン店で2%といった具合です。
ポイント還元期間はまもなく終了となりますので、買い残したものがある人は急ぎましょう。
●キャッシュレス・消費者還元事業のホームページ
https://cashless.go.jp/
●ポイント還元が使えるお店を探す
https://cashless.go.jp/assets/doc/kameiten_touroku_list.pdf
登録店舗での支払いでキャッシュレス決済をした場合にポイントが付与されます。キャッシュレス決済とは、クレジットカードやデビットカード、ICカード、〇〇Payのような二次元コード決済のことで、この取り組みに登録している決済会社での支払いでなければなりません。自身がもっているカードが対象となっているか、また、新たにカードの申し込みをしたい人はどの決済会社が対象なのかを確認してみましょう。
●キャッシュレス決済サービスを探す
https://cashless.go.jp/consumer/branches-typeA.html
キャッシュレス決済ポイント還元のメリット
これまで現金で購入していた人が、消費税が上がった後にキャッシュレス決済で5%のポイント還元を受けるようになったら、増税分2%がなかったことと同じで、更に残り3%分が得することになります。既にキャッシュレス決済を利用している人も、通常のポイント還元率が1%前後なので十分に恩恵が受けられます。もし、還元率2%の店舗での買い物だったとしても、現金で買うよりお得ですよね。
また、現金を持ち歩かないでよくなるので、ATMでの引き出しの手間や時間外手数料の負担が減ります。買い物の履歴が明細管理されるため、家計簿代わりにも使えます。いずれにしても活用しない手はありません。
実を言うと今回の策は、増税後の景気への影響を抑えるためだけではありませんでした。政府は、世界に遅れをとっている日本のキャッシュレス化を推進させるという大きな目的も持っています。キャッシュレス決済ができる店舗が増えれば、ポイント還元で日本人がうれしいだけではなく、外国観光客にも優しく、店舗も売り上げアップに繋がり、ひいては日本経済が潤う。一石二鳥、三鳥というわけです。
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今回のポイント還元は生活にちょっとした楽しみを与えてくれました。キャッシュレス生活が主流になる時代が来ています。ただ、お金が目に見えないため使いすぎることも。賢く付き合っていきましょう。