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「家賃は給料の3割が正解」は本当?20代男女の手取り額と家賃を調査

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「家賃は給料の3割が正解」は本当?20代男女の手取り額と家賃を調査

【画像出典元】「iStock.com/SeventyFour」

目次

「家賃は給料の3割」とよくいわれますが、「正直それでは満足いく部屋を探せない」、「本当に3割が適正価格なの?」と、思う人も多いのではないでしょうか。実際のところの給料に対する家賃の目安を、各種データを交えつつ解説していきます。

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一人暮らしの家賃は「給料の3割」が目安って本当?

黄色でオシャレなワンルームマンションの外観
【画像出典元】「iStock.com/Sean_Kuma」

昔から「家賃は給料の3割くらいが良い」といわれています。

なおこの「給料の3割」というのは「手取り額」に対する3割です。仮に月収20万円の人であれば、保険料や税金を差し引いた手取り額は、概ね16万円程度になります。その場合、16万円×0.3の約4万8000円が給料の3割に当たることとなります。

「給料の3割」に疑問を感じる声も

とはいえ、この給料の3割に疑問を感じている人も多いようです。「給料が少ないので、3割じゃろくな物件が借りられない」、「趣味の出費が多いから、家賃に3割回すと生活費が足りなくなる」という人もいれば、逆に「地方で家賃水準が低いため、3割でも十分な物件に住める」、「普段からあまりお金を使わないので、3割を家賃に使っても貯金も十分できる」という人もいて、さまざまです。

「マイナビニュース」が行った「家賃は手取りの3割は現実的だと思う? 」と題したアンケートでも、『はい 49.8%』、『いいえ 50.2%』と意見がちょうど半々に分かれたようです。

出典:マイナビニュース 「家賃は手取りの3割」は現実的だと思う? - 一人暮らしの意見は真っ二つに

家賃は給料の手取りから何割くらいに設定すればよい?

家をイメージした置物
【画像出典元】「iStock.com/BrianAJackson」

それでは、家賃は給料の何割くらいに設定するのが正解なのでしょう。これは極端にいえば、その人の収入と支出額によって異なります。

総務省が実施した「家計調査(2018年度)」によれば、単身世帯(~34歳)における家賃を除くひと月の平均支出額は『12万9762円』。これが世間一般での生活費の平均です。

例に挙げたように、給料16万円でその3割となる4万8000円を支払うと、残された生活費は11万2000円です。これでは家計調査の平均支出額となる12万9762円に届かず、支出を平均以下に抑えた生活をしなければなりません。逆に給料が25万円、30万円の人であれば、多少贅沢をし平均以上の支出となっても支出を平均以下に抑えることなく生活ができます。

さらにいえば、支出額というのは人それぞれです。中には「月に12万9762円も使わない、家賃以外に6~7万円あれば十分だ」という人もいます。

つまり、同じ給料の3割と設定しても、その人の収入や支出額によって、生活費の負担感は変わってくるのです。したがって、まずはひと月の収入&支出額を整理し、十分に把握することが大切です。「自分は生活費がいくらあれば、家賃を支払っても生活に支障がないか」を明らかにすることで、最適な家賃が見えてくるでしょう。

出典:総務省 2018年家計調査「家計収支編 単身世帯」

20代独身男女の家賃・年収の相場

何も置いていないワンルームマンションを見学する20代女性(後ろ姿)
【画像出典元】「iStock.com/byryo」

さて、他の人は、毎月どのくらいの家賃を支払っているのでしょう。

不動産情報サイト大手「SUUMO(スーモ)」が、「お住まいに関するアンケート(2017年)」と題した調査を、一人暮らしをしている全国の20代の独身男女に向けて行っています。

このアンケート結果によれば、20代男女が家賃に使っている金額は、割合の多い順に『6万円台 24.3%』、『5万円台 23.2%』、『7万円台 18.1%』。

年収としては、割合の多い順に『300万円~400万円未満 31.6%』、『200万円~300万円未満 28.2%』、『400万円~500万円未満 20.3%』となっています。


最も多いのは『300万円~400万円未満 31.6%』の層となりますが、仮に年収300万円の人をモデルとした場合、ひと月あたりの給料は月収25万円となります(300万円÷12=25万円)。月収25万円の場合、保険料や税金を差し引いた手取り額は概ね月収20万円程度になり、うち「給料の3割」は6万円となります(20万円×0.3=6万円)。そして、家賃に使っている金額の最上位も『6万円台 24.3%』となっています。

このことから、給料の3割程度を家賃に回している人が、20代独身男女にも多いことが伺えてきます。


出典:SUUMO 20代社会人シングル男女の一人暮らしデータ2017

最適な「生活費」の割合は?貯蓄も含めて考えよう

電卓と家計簿と小銭
【画像出典元】「iStock.com/takasuu」

一人暮らしをすると食費・光熱費・通信費といったさまざまな「生活費」が発生します。

生活費を考える上で、その前にまずは「貯蓄」に焦点を充てる必要があります。将来、結婚・出産・子育て・マイホーム購入等々で何かと出費が嵩みますので、20代のお金に自由が利く時期にしっかりと貯蓄をしておくことが大切です。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2018年度における全国20歳代の平均貯蓄割合は『年間手取り収入の15%』という集計が出ています。つまり世間の20代は、手取り収入のうち15%は貯蓄に回しているということですね。

周りの20代と同じように月の給料の15%を貯蓄に回し、家賃は給料の3割(30%)とした場合、生活費として残るお金は給料の45%分です。仮に手取り月16万円の場合、生活費として残るのは7万2000円となります(16万円×0.45=7万2000円)。

45%の生活費では足りないという場合、貯蓄もしくは家賃を減らして調整する形となります。ただし将来のためにも貯蓄を減らすのはあまりおすすめしません。無理のない範囲で家賃を減らして折り合いを付けるのがよいでしょう。

出典:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年度
※「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯) 20歳代」を参考


 

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以上、給料と家賃についてご紹介しました。同じ20代といっても、人によって収入額は変わりますし、ひと月に使う生活費も違います。「家賃は給料の3割」にばかりにこだわってしまうと、お金が足りなくなってしまうこともありえます。まずは家計を破綻させないことが大前提なので、自身の収入と支出をよく把握し、その上で家賃を決めるようにしましょう。

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