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株主優待を家計の助けに!5万円でもできる主婦におすすめの銘柄選び (2ページ目)

ふやす 権藤 知弘

2-1. 利回りが高いかどうか

利回りとは「利益を元値(仕入れ値)で割り算する」ことで求められます。株式投資では昔から配当金の利回りを計算して、投資効率が良いかどうかを判断材料の一つとしてきました。

例えばA社の1株あたりの配当金が100円、株価が1000円とすると配当金の利回りは10%になります。

配当金 100円 / 株価 1000円 ×100 = 配当金利回り 10%
               

この株主優待の制度が広まるにつれ、株主優待のサービスを金額に置き換えて利回りが良いかを判断することが増えてきました。そのため「株主優待利回り」などと表現されていることもあります。この株主優待の利回りを計算する時に注意しなければいけないのは、株式投資は基本的に売買の単位が100株となることです。

ここでファミリーレストラン「ガスト」などを展開している「株式会社すかいらーくホールディングス(以下「すかいらーく」)」を例にとって、利回りを試算してみます。なお試算にあたり購入時期や手数料・税金等は考慮していません。

「すかいらーく」のある日の株価(1株あたりの値段)が1900円だったとします。

購入するのに必要な金額
1900円×100株=19万円

100株を1年保有することによって得られる「すかいらーく」の株主優待サービス
3000円のお食事券×2回=6000円

「すかいらーく」の株主優待利回り
6000円÷19万円×100=3.15%

このような計算をすることによって、どれぐらいの利回りが得られるか、投資することにメリットがあるかどうか等の判断材料とすることができます。

銀行に預けても0.01%の利息の時代ですので、上記の配当金と株主優待を合わせた合計の利回りが4%~5%程度見込めるのであれば投資効率としては優れていると思われます。
また長期保有することで繰り返して優待サービスを受けることができれば、優待利回りはアップしていきます。

2-2. 自分の生活スタイルに合っているかどうか

上記の利回りを計算して投資効率の高いものを見つけるのと同時に、その株主優待が自分の生活スタイルに合っているかどうかを考えましょう。例えば自家用車を持っていない家庭で、自動車関連の優待サービスが充実したとしても使い道がない可能性が高いでしょう。配当金などが十分にあれば良いのですが、株主優待を重視するのであれば使い勝手が良いかどうかも注意すべきポイントになります。

3.失敗しないための注意点

投資ですのでマーケットの値段が上下するリスクは避けられませんが、株主優待を重視する投資スタイルでは別の点でも注意が必要です。

3-1. 生活範囲に店舗があるか?

株主優待サービスはさまざまな企業が実施していますが、大きく分類すると「自分でサービスを受けに行く」もしくは「先方からサービスを送ってくれる」の二つに分かれます。
「自分でサービスを受けに行く」スタイルのサービスを期待するのであれば、やはり生活範囲でサービスを受けることができるかどうかは重要です。もちろん株主しか体験できない特別なサービスもありますので全てではありませんが、「交通費をかけてまで、そのサービスを受けることがトクかどうか?」は大事なポイントです。

3-2. 家族連れで行きやすいか?

株主優待サービスのなかにはゴルフ場の優待など、子どもと一緒に楽しむには少しハードルが高いサービスを準備している企業もあります。またサービスチケットが1枚だけで仮に家族3人で楽しむには、それ以上に出費が必要なものもあります。そのサービスを家族で使いやすいかを考えることも重要です。

4.投資金額5万以下で始められる銘柄もある

さて実際に株主投資で株主優待サービスを受けるには資金が必要です。へそくりでスタートできそうな投資金額5万円以下で始められる銘柄を探していきましょう。