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株主優待を家計の助けに!5万円でもできる主婦におすすめの銘柄選び

ふやす 権藤 知弘

株主優待を家計の助けに!5万円でもできる主婦におすすめの銘柄選び

【画像出典元】「iStock.com/BartekSzewczyk」

目次

突然ですが「株主優待の桐谷さん」をご存知でしょうか?
元々はプロとして将棋の棋士をされており、2007年に棋士を引退後は投資家としてテレビや雑誌を始めとするメディアに多数出演されている投資家の一人です。桐谷さんは株主優待を活用することで現金をほとんど使わない生活をされていることで有名です。

桐谷さんのレベルまで行くのは難しいですが、探してみるといろいろ魅力的な株主優待制度を準備している企業が多くあります。株式投資はしたことないけど興味はある、そんな皆さんと一緒に株主優待制度を見ていきましょう。

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1.株主優待・配当金とは?

そもそも株式投資とは証券取引所に上場している企業の株式を保有・売買をすることにより利益を得る投資方法です。株式を手に入れることにより株主となりますが、株主になると会社の持ち主の一人になるので、会社に対してさまざまな権利を持つことになります。出資した金額に応じて、配当金や株主優待がもらえるだけでなく、会社の経営者に対して意見を言う権利も得ます。株主の主な権利としては下記があげられます。

・議決権  株主総会で意見を述べる、重要な決議で投票する権利
・配当金  持っている株式の数に応じて会社の利益の一部を株主に払うお金のこと
・株主優待 その企業の自社製品や施設利用券、サービス等を株主として受けることができます

この株主優待は「株式を保有している」ことで受けることができるサービスです。株主優待を期待して保有すれば、出資した企業のサービスを繰り返し受けられるメリットがあります。基本的に長期保有をすることが前提で、企業にもよりますが「サービスを受けられてうれしい!」という内容を期待するには、一般的には2~3年ぐらいの保有が必要なケースが多いようです。

2.銘柄選びのポイント

外食する家族
【画像出典元】「iStock.com/Geber86」

株主優待を受けるために、長く保有でき、優待制度が魅力的な銘柄を探すためのポイントはいくつかあります。

2-1. 利回りが高いかどうか

利回りとは「利益を元値(仕入れ値)で割り算する」ことで求められます。株式投資では昔から配当金の利回りを計算して、投資効率が良いかどうかを判断材料の一つとしてきました。

例えばA社の1株あたりの配当金が100円、株価が1000円とすると配当金の利回りは10%になります。

配当金 100円 / 株価 1000円 ×100 = 配当金利回り 10%
               

この株主優待の制度が広まるにつれ、株主優待のサービスを金額に置き換えて利回りが良いかを判断することが増えてきました。そのため「株主優待利回り」などと表現されていることもあります。この株主優待の利回りを計算する時に注意しなければいけないのは、株式投資は基本的に売買の単位が100株となることです。

ここでファミリーレストラン「ガスト」などを展開している「株式会社すかいらーくホールディングス(以下「すかいらーく」)」を例にとって、利回りを試算してみます。なお試算にあたり購入時期や手数料・税金等は考慮していません。

「すかいらーく」のある日の株価(1株あたりの値段)が1900円だったとします。

購入するのに必要な金額
1900円×100株=19万円

100株を1年保有することによって得られる「すかいらーく」の株主優待サービス
3000円のお食事券×2回=6000円

「すかいらーく」の株主優待利回り
6000円÷19万円×100=3.15%

このような計算をすることによって、どれぐらいの利回りが得られるか、投資することにメリットがあるかどうか等の判断材料とすることができます。

銀行に預けても0.01%の利息の時代ですので、上記の配当金と株主優待を合わせた合計の利回りが4%~5%程度見込めるのであれば投資効率としては優れていると思われます。
また長期保有することで繰り返して優待サービスを受けることができれば、優待利回りはアップしていきます。

2-2. 自分の生活スタイルに合っているかどうか

上記の利回りを計算して投資効率の高いものを見つけるのと同時に、その株主優待が自分の生活スタイルに合っているかどうかを考えましょう。例えば自家用車を持っていない家庭で、自動車関連の優待サービスが充実したとしても使い道がない可能性が高いでしょう。配当金などが十分にあれば良いのですが、株主優待を重視するのであれば使い勝手が良いかどうかも注意すべきポイントになります。

3.失敗しないための注意点

投資ですのでマーケットの値段が上下するリスクは避けられませんが、株主優待を重視する投資スタイルでは別の点でも注意が必要です。

3-1. 生活範囲に店舗があるか?

株主優待サービスはさまざまな企業が実施していますが、大きく分類すると「自分でサービスを受けに行く」もしくは「先方からサービスを送ってくれる」の二つに分かれます。
「自分でサービスを受けに行く」スタイルのサービスを期待するのであれば、やはり生活範囲でサービスを受けることができるかどうかは重要です。もちろん株主しか体験できない特別なサービスもありますので全てではありませんが、「交通費をかけてまで、そのサービスを受けることがトクかどうか?」は大事なポイントです。

3-2. 家族連れで行きやすいか?

株主優待サービスのなかにはゴルフ場の優待など、子どもと一緒に楽しむには少しハードルが高いサービスを準備している企業もあります。またサービスチケットが1枚だけで仮に家族3人で楽しむには、それ以上に出費が必要なものもあります。そのサービスを家族で使いやすいかを考えることも重要です。

4.投資金額5万以下で始められる銘柄もある

さて実際に株主投資で株主優待サービスを受けるには資金が必要です。へそくりでスタートできそうな投資金額5万円以下で始められる銘柄を探していきましょう。

4-1.自分に合う優待サービスはどうやって探す?

その際に利用してもらいたいのがインターネット専業の証券会社である楽天証券・SBI証券の「株主優待検索」です。「優待内容」・「必要金額」・「優待利回り」などの絞り込み検索もできるので、自分にあった優待を探しやすくなっています。また最低保有期間も掲載されています。最低1年以上、5年以上などの保有期間が表示されている際はすぐには優待サービスを受けることができません。

 
画像:楽天証券 株主優待検索

このように分類されていますので興味のある分野から探していくと良いでしょう。

いろいろな優待サービスがありますので目移りしてしまうかもしれません。
自分で受けてみたいか、自分の行動範囲で利用できるか、などを考えながら選んでいきましょう。なお上記のSBI証券で株主優待検索を使う際は証券口座の開設が必要です。

4-2.注意事項は?

(1)証券口座の開設が必要です
株式投資を行うには証券口座の開設が必要です。売買に伴う手数料が割安なため、近年はSBI証券や楽天証券などのインターネット専業の証券会社に口座を開設する方が増えています。

(2)NISAを活用しましょう
証券口座を開設するにあたってはNISAを活用しましょう。NISAは少額非課税制度で、この制度を活用すれば配当や売却益などが非課税になりますのでおすすめです。ただし、毎月つみたて投資をしていく「つみたてNISA」という非課税制度と「NISA」は併用ができません。投資を行うにあたって株主優待だけであればNISAを活用してください。

(3)投資なのでリスクがあります
投資ですので元本割れなどリスクを伴います。そのため、余裕資金で始めましょう。また企業によっては業績の悪化で株主優待サービスを中止することもあります

(4)投資先を分散しましょう
5万円からの少額投資でも、可能であれば分散をしましょう。株式投資の特徴として会社の業績が株価にダイレクトに反映します。もし投資先の企業が倒産するようなことがあると資産価値はなくなり0円になってしまいます。へそくりからスタートするとしても大事なお金です。資産をゼロにしないためにも5万円でも投資先を二つか三つにすると分散投資になり、資産を減らすリスクを分散する効果が期待できます。

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5.株主優待株を上手に購入し、楽しんで利用しよう

貯金通帳とお金
【画像出典元】「iStock.com/baramee2554」

魅力的な株主優待ですが、銀行に預ける預金ではないので、投資として一定のリスクはあります。株主優待目的で投資をして損をしないよう、最低限の知識として以下のことに注意してください。

(1)売上高や純利益といった業績が悪化していない企業を選ぶ
過去3~4年の業績を見て売上高、純利益共に安定している企業が良いでしょう。

(2)配当金を出している企業を選ぶ
配当金は企業の利益を分配しているお金です。そのため配当金を出していれば優待サービスの魅力がダウンしたとしても利益を得るチャンスが増えます


「子どもが生まれたらタカラトミーの株を買え!将来、限定のおもちゃがもらえる!」などという声があります。このように株主優待は、いわゆるもうけだけではなく、別の楽しみもあります。またネット専業の証券会社であればスマホやインターネットで口座開設も簡単です。へそくりでこっそりとスタートしてみませんか?

株主優待についてのQ&A

Q.  配当金はいつもらえますか?

配当金は権利確定日から2カ月~3カ月で受け取ることができます。権利確定日とは、「その日に株主として記載されることにより、株主優待や配当、株式分割などの権利を得られる日」のことです。

Q.  株主優待には税金がかかりますか?

実は、株主優待には税金がかかります。株主優待は税金の分類上は雑所得になるので、課税対象です。ただし、価値を計算して、年間20万円以下であれば申告は不要です。

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