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株主優待を家計の助けに!5万円でもできる主婦におすすめの銘柄選び (3ページ目)

ふやす 権藤 知弘

4-1.自分に合う優待サービスはどうやって探す?

その際に利用してもらいたいのがインターネット専業の証券会社である楽天証券・SBI証券の「株主優待検索」です。「優待内容」・「必要金額」・「優待利回り」などの絞り込み検索もできるので、自分にあった優待を探しやすくなっています。また最低保有期間も掲載されています。最低1年以上、5年以上などの保有期間が表示されている際はすぐには優待サービスを受けることができません。

 
画像:楽天証券 株主優待検索

このように分類されていますので興味のある分野から探していくと良いでしょう。

いろいろな優待サービスがありますので目移りしてしまうかもしれません。
自分で受けてみたいか、自分の行動範囲で利用できるか、などを考えながら選んでいきましょう。なお上記のSBI証券で株主優待検索を使う際は証券口座の開設が必要です。

4-2.注意事項は?

(1)証券口座の開設が必要です
株式投資を行うには証券口座の開設が必要です。売買に伴う手数料が割安なため、近年はSBI証券や楽天証券などのインターネット専業の証券会社に口座を開設する方が増えています。

(2)NISAを活用しましょう
証券口座を開設するにあたってはNISAを活用しましょう。NISAは少額非課税制度で、この制度を活用すれば配当や売却益などが非課税になりますのでおすすめです。ただし、毎月つみたて投資をしていく「つみたてNISA」という非課税制度と「NISA」は併用ができません。投資を行うにあたって株主優待だけであればNISAを活用してください。

(3)投資なのでリスクがあります
投資ですので元本割れなどリスクを伴います。そのため、余裕資金で始めましょう。また企業によっては業績の悪化で株主優待サービスを中止することもあります

(4)投資先を分散しましょう
5万円からの少額投資でも、可能であれば分散をしましょう。株式投資の特徴として会社の業績が株価にダイレクトに反映します。もし投資先の企業が倒産するようなことがあると資産価値はなくなり0円になってしまいます。へそくりからスタートするとしても大事なお金です。資産をゼロにしないためにも5万円でも投資先を二つか三つにすると分散投資になり、資産を減らすリスクを分散する効果が期待できます。

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5.株主優待株を上手に購入し、楽しんで利用しよう

貯金通帳とお金
【画像出典元】「iStock.com/baramee2554」

魅力的な株主優待ですが、銀行に預ける預金ではないので、投資として一定のリスクはあります。株主優待目的で投資をして損をしないよう、最低限の知識として以下のことに注意してください。

(1)売上高や純利益といった業績が悪化していない企業を選ぶ
過去3~4年の業績を見て売上高、純利益共に安定している企業が良いでしょう。

(2)配当金を出している企業を選ぶ
配当金は企業の利益を分配しているお金です。そのため配当金を出していれば優待サービスの魅力がダウンしたとしても利益を得るチャンスが増えます


「子どもが生まれたらタカラトミーの株を買え!将来、限定のおもちゃがもらえる!」などという声があります。このように株主優待は、いわゆるもうけだけではなく、別の楽しみもあります。またネット専業の証券会社であればスマホやインターネットで口座開設も簡単です。へそくりでこっそりとスタートしてみませんか?

株主優待についてのQ&A

Q.  配当金はいつもらえますか?

配当金は権利確定日から2カ月~3カ月で受け取ることができます。権利確定日とは、「その日に株主として記載されることにより、株主優待や配当、株式分割などの権利を得られる日」のことです。

Q.  株主優待には税金がかかりますか?

実は、株主優待には税金がかかります。株主優待は税金の分類上は雑所得になるので、課税対象です。ただし、価値を計算して、年間20万円以下であれば申告は不要です。

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