えっ、笑い死にでも保険金がおりる⁉世界のユニーク保険まとめ
世の中には「えっ!そんなものがあるの!?」と驚いてしまうような内容の保険があります。名前だけで笑ってしまうようなユニークなものから、実用性の高いもの、驚きの補償内容のものまで。医療保険や損害保険1つとっても、対象や補償内容もさまざま。今回は変わった保険の数々をご紹介します。
そもそも保険とは
「まさかの時」に頼れるのが保険です。
保険は、大勢で困っている人を助け合うという「相互扶助」の精神がベースになります。自分がピンチの時には助けてもらえる安心があるため、広く世界中に普及しています。
保険制度は中世のヨーロッパで始まりました。たくさんの会員から徴収した資金を積み立てて、会員がケガや病気になったときに支払う治療代、生活費の援助金をまかなってきました。日本では明治時代に福沢諭吉が保険制度を紹介し、日本初の保険会社(現:明治安田生命)が設立されました。
今では、病気やケガをしたときに治療費を補償してくれる生命保険、医療保険や自動車保険などの損害保険が私たちの身近にあります。この他にも、企業が製造販売した商品の不具合で消費者がケガをした、という場合に製造販売リスクを補償する保険などもあります。
こんな商品も⁉知らなかったユニーク保険
世界に目を向けると、日本には存在しない、「これって必要あるの?」と驚くような保険があります。国民性や時代による価値観の違いが保険商品にも表れています。ここでは世界の面白い保険を紹介します。
笑い死に保険(Insurance Against Death by Laughter)
面白すぎるパフォーマンスのせいで、お客さんが笑いすぎて亡くなるリスクを補償する保険です。1900年代ですが、英国に実在したそうです。
胸毛保険(Chest Hair Insurance)
胸毛を大切にする意識が日本ではなじみがありませんが、海外では胸毛が男性の色っぽさを表現するものとして価値があるそうです。
この保険は「偶然のアクシデントによって胸毛を失った場合」に適応されるもので、高額(日本円で2億円とも)の補償があるといいます。
誘拐保険(Kidnapping insurance)
海外での身代金目的での誘拐、拘束などに巻き込まれるリスクに対応する保険です。
発展途上国など治安が安定しない地域を訪れるビジネスマンなどが利用しています。紛争などで危険な状況にある地域への取材をする日本人ジャーナリストが加入していたことで話題になりました。
日本での販売はありませんが、欧米で15社ほどの保険会社が取り扱っていて、費用は一日につき10万円ほどの保険料がかかるそうです。
離婚保険(Divorce insurance)
離婚した場合に保険金が支払われます。離婚訴訟など離婚にはお金がかかります。
欧米では弁護士の報酬が高額になることもあって、この保険を利用して支払いに充てているそうです。日本には現存しませんが、昨今は離婚率が上昇傾向にあるので、離婚保険が販売される日がやってくるかもしれません。
結婚キャンセル保険(Cold feet insurance)
不測の事態によってキャンセルすることになった結婚式のキャンセル費用を補償する保険です。
身内の不幸、台風や地震などの災害、新郎新婦がインフルエンザにかかったなどのアクシデントに対応します。
大切な一日となる結婚式には多額の費用がかかります。式がキャンセルになれば、その心労と費用の支払いで二重のショックに襲われることになりますので、加入していると安心です。日本でもこの保険はあります。一例を挙げます。
サバイバルゲーム保険
このところ人気を博しているサバイバルゲーム。ゲームとはいえ、エアガンで撃ちあうサバイバルゲームには、ケガのリスクがあります。サバイバルゲーム保険は、ゲーム中のケガなどの補償を受けることができます。種類によってはエアガンの故障にも対応して補償するものもあるそうです。アウトドア保険、レジャー保険という名前で販売されています。一例を挙げます。
お天気保険
お天気保険とは旅行先で連続した雨にあった場合に、旅行代金を還元するというサービスです。キャッシュバックやポイント、旅行券などで旅行代理店から還元されます。一例を挙げます。
この他にも、
◇幽霊保険:英国にある保険。幽霊に襲われて被害を受けた場合に補償されます。幽霊への信仰が深いことで商品化されています。
◇宇宙人誘拐保険:アメリカに現存する保険。宇宙人に誘拐されたら補償額が支払われる。
などもあるそうです。
新しい保険の選び方「皆でわりかん」保険、ついに日本でも本格展開
本当に必要なの?と思われるものかもしれませんが、時代やお国柄によって価値観はさまざまです。みなさんはどんな保険があったら入りたいですか?加入しておいたほうが良い保険について考えてみてはいかがでしょうか。